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*英国王のスピーチ*

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            ***STORY***            2010年  イギリス=オーストラリア              ジョージ6 世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく。                              gooより
 
吃音に悩む英国王ジョージ6世が自らを克服し、国民に愛される真の王になるまでの実話
ジョージ6世は現在の女王エリザベス2世の父です。
アカデミー賞、最多の12部門でノミネートされています。
 
いよいよ26日から公開される注目の作品のジャパンプレミアに招待していただき、見てきました。
ストーリーはきわめてシンプル。
前半かなりコミカルで充分笑わせてくれて、後半でのスピーチで感動!
『オーケストラ!』と同じ、とてもバランスが良い素晴らし作品です。
 
日本の皇室に比べて英国王室はわりあいオープンで、たまにゴシップにまみれることもあるし
たびたび映画化もされていて、フレンドリーですね。
映画はまずジョージ5世がご存命のころから始まります。
当時はお兄さんが王位を継ぐものとなっていましたが、それでもたまにスピーチの機会など
まわってきます。ところが・・彼は吃音に悩まされていました。
 
たくさんの名医にかかるのですが、効果なし。
あるときスピーチ矯正のライオネルを訪ねるのですが、彼はいわゆる皇室御用達系のドクターでは
なく、このとき属国であったオーストラリアの方。
ジョージ6世とはあまりにも身分が違うのですが、彼はそんなこと気にもとめず
先生と生徒
であることを彼に求めます。
多分今までこんな状況はなかったのでしょうね。
予告にも出てくる、発声練習などとってもユーモラス〜〜。
 
ところで生まれながら吃音の人はいません。
5〜6歳のときのトラウマでなる人がほとんどなのでライオネルはそこから治療しようとします。
そうするとわかってきたのは彼は劣等感に苛まれていたということです。
彼は左利きだったのですが、5歳の誕生日を期に父から右手に矯正するよう言われて
左手に長いひもを結び付けられ、かなり厳しくされたそうです。
またX脚だったのですが9歳頃から脚の形を矯正する為に1日に数時間ギプスを着用することも強制されました。
あ〜〜これでは心も萎えてしまいますよね。
 
それに比べてお兄さんは器用で、明るく、頭も良く・・
まさに月と太陽といってもいいほどの兄弟でした。
 
ですから当然みんなはお兄さんが王位を継ぐもの・・と思っていたのですが、そこで問題になったのが
シンプソン夫人です。
離婚歴のある人と結婚することはタブーですが、彼はそれを実行し、1年で王位を退いてしまったので
彼は王位を・・
 
体力もなく、吃音のジョージ6世が王位を継ぐことはこの時点ではみんなにとって
喜ばしいことではなかったかもしれません。
ところが!とても真面目で誠実ですから、きちんと義務を果たし、その後始まった第二次世界大戦中の
イギリス国民をとても勇気づけ、「善良王」とまで呼ばれるようになりました。
 
常々私は思うのですが上に立つ人というのは強くて、尊敬される人でなくてはいけません。
でもそれと同時にコンプレックスがあり、人の痛みがわかる人という素養も必要なのではないのでしょうか。
もしお兄さんエドワードが王位に就いていたら、もっと奔放だったでしょうし、ヒトラーやスターリン系に
走ってしまっていた可能性もあります。
もしそうだったらイギリスは、いえ世界中が大変なことになってしまってましたよね。
そう考えるとシンプソン夫人に感謝すべきなのかもしれません。
 
またライオネルとの出会いは彼の一生にとって大きなものだったのでしょう。
第二次世界大戦中のイギリス国内は空襲に見舞われましたが、そんなとき自分の命も顧みずに
働いた消防士、被災者を救助した警察官や一般市民・・
そんな”勇敢な行為”をした一般市民に対してジョージ6世は、1940年に自らの名を冠した
ジョージ・クロスを制定しました。
多分皇室関係以外で勲章をもらえるのは初めてだったと思います。
これこそはライオネルとの出会いで学んだことで、
肩書きや出自、地位に囚われず、その人個人の素晴らしさを尊敬することだったのでしょうね。

国王になりたくなかった人=ジョージ6世
でもなったからには誠実に義務を果たし、善良王に・・
その陰には実際のお父さん以上の愛でトラウマを解きほぐしたライオネルと
影で一生懸命支えた奥さんの力があったのでした。
 
ラストに流れるベートーヴェンの7番の第2楽章が心に沁みました。
                                            〜〜一部、Wikipediaより
 
監督 トム・フーパー 
脚本 デイヴィッド・セイドラー 
撮影 ダニー・コーエン 
美術 イブ・スチュワート 
音楽 アレクサンドル・デスプラ
コリン・ファース (King George VI)
ジェフリー・ラッシュ (Lionel Logue)
ヘレナ・ボナム=カーター (Queen Elizabeth)
ガイ・ピアース (King Edward VIII)
ティモシー・スポール (Winston Churchill)
デレク・ジャコビ (Archbishop Cosmo Lang)
 
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閉じる コメント(71)

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Mさん。そうですね。こういう英国作品がオスカーとってくれたっていうことが私もとてもうれしいです。
俳優さんたちのレヴェルもみなさん高かったですね。

2011/3/5(土) 午後 5:02 car*ou*he*ak 返信する

生まれながらの吃音でなく、トラウマがそうさせてしまう。
幼少時代の過ごし方というのは、大切なのですね。
王も人間。弱さ、劣等感もある。
そんな部分の描かれていて、潔くて、良かった。
最後のスピーチには、グッときました。。

2011/3/6(日) 午前 9:15 sei 返信する

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seiさん。ほんとそうですね。小さな時に受けた
心の傷というのは後々その人の人生に大きく残ってしまいます。
王というと近寄りがたいですが、彼は弱さがありそれを克服
していたのですから、いいですよね。
スピーチは見事でした。

2011/3/6(日) 午前 10:15 car*ou*he*ak 返信する

劇場行ってまいりました〜^^
いやぁ〜ホントにいい作品でした(*´ー`*)
トラウマと向き合い、コンプレックスを克服して、真の意味での国王になったジョージ6世の姿は、コリンの素晴らしい演技によって感動を与えてもらいました。
他のキャストもとっても良かったです〜
こちらからもトラバさせてくださいね♪

2011/3/6(日) 午後 4:28 じゅり 返信する

ライオネルとの身分を越えた友情と、彼の国を思う気持ちと、コンプレックスに果敢に立ち向かっていく強さに泣きっぱなしでした。
いい作品でしたよね!TBさせてくださいね。

2011/3/7(月) 午後 4:45 + kuroneko + 返信する

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じゅりさん。トラウマをみつめコンプレックスを克服して
善良王になられたジョージ6世。
これは今の世に通じるそして励まされる作品でもありますよね。
コリンの演技も素晴らしかったです。

2011/3/7(月) 午後 5:29 car*ou*he*ak 返信する

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くろねこちゃん。王と属国、オーストラリアのドクターですから
身分の差は歴然としていますが、対等でそのうち熱い友情へ・・
国王の椅子のシーンも見どころでした。
こうして王室を身近にできる作品が撮れるってすごいですよね

2011/3/7(月) 午後 5:30 car*ou*he*ak 返信する

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そうですね、肩書きや地位に囚われない友情関係には感動いたしました。
そして、コンプレックスを持ち、人の痛みが分かる人こそ、指導者に相応しいと仰られるのも実に共感です。
映画全体の仕上がりも素晴らしいですし、演技者も申し分ありませんでした。
終盤は泣かされてしまいました。

2011/3/7(月) 午後 10:47 出木杉のびた 返信する

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のびたさん。ジョージ6世はドクターとの出会いによって
地位に囚われず人を判断しようとしたのでしょうね。
元々コンプレックスがあったからこそ人の痛みもわかるし
素晴らしい人格の持ち主でもありました。
キャストも最高でしたね。

2011/3/7(月) 午後 11:04 car*ou*he*ak 返信する

やっとアップしました。役者の丁々発止の演技合戦と実話、という所がとても心に残りました。
TBさせてくださいね。

2011/3/25(金) 午前 10:54 アンダンテ 返信する

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アンダンテさん。ストーリーもいいけれどこれはなんといっても
テンポいい、やりとりが最高ですよね。

2011/3/25(金) 午後 9:11 car*ou*he*ak 返信する

オスカーをとったコリン・ファースも素晴らしかったですが、ジェフリー・ラッシュ!巧いです^^
「シャイン」でのオスカー受賞、「パイレーツ〜」でのキャプテン・バルボッサ♪
私は、ジャック・ニコルソンより、ロバート・デ・ニーロより、七変化俳優だと思います\(^o^)/

2011/3/25(金) 午後 10:25 やっくん 返信する

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やっくんさん。ほんとジェフリー・ラッシュが見事でしたね。
私あまり彼の出演作を見てないのですが、そういえば七変化ですね。

2011/3/26(土) 午前 10:57 car*ou*he*ak 返信する

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地震のあった週末に見に行く予定でしたが、大幅に遅れて観て来ました^^ゞ
英国らしいウィットにも溢れ、なかなかいい作品でした♪
今更ですが、TBお願い致します。

2011/3/29(火) 午前 8:53 紫桜 返信する

面白かったです。ヨーク公とローグの身分を越えたやりとり。
身分社会なんですね。英国は。
陛下となったジョージ六世が家に訪問、ローグの奥さんが仰天するあたりもにんまりです。
演技合戦も見ものですね。

2011/4/7(木) 午後 9:48 [ 鉄砲弥八 ] 返信する

手堅くまとめてとても興味深く面白かったですね。
なによりコリン・ファースが演じた英国王がシニカルでユーモアがあって重くならずに観れました。
まぁアカデミーっていうのもとても判りやすい(笑)
個人的には『ソーシャル・ネットワーク』でしたけどね。
TBさせてください♪

2011/4/7(木) 午後 10:10 marr 返信する

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紫桜さん。これちょうど地震になってしまってそのままに
なってる人が多いかもしれませんね。
英国らしいですが堅苦しくなく、ウイットに富んでいて
良かったです。

2011/4/7(木) 午後 11:14 car*ou*he*ak 返信する

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鉄砲弥八さん。そうそう。英国は依然階級社会ですから
本当はこんなこと考えられないことだったでしょうね。
でも人間対人間だというところがよく描かれています。

2011/4/7(木) 午後 11:15 car*ou*he*ak 返信する

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marrさん。ほんと手堅く〜ですね。
そうですね。やはりこれはコリンの堅苦しくなく、
それでいてユーモラスな演技が最高でした。
あはは・・そうですか

2011/4/7(木) 午後 11:17 car*ou*he*ak 返信する

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印象が一番強かったのが、夫を支えるエリザベスの存在です。
後世に残る偉人の背景には必ずと言っていいくらい偉大な妻がいるものですよね!
納得!
TBさせてください!

2011/5/31(火) 午後 10:54 かず 返信する

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