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フェルメールからのラブレター展@Bunkamura

イメージ 1
 
渋谷・Bunkamuraリニューアルオープンの記念的展覧会。
貴重なフェルメールの絵が3点、しかも手紙がらみの作品が終結しているので
話題になっています。
 
 
まず絵を観る前に・・
17世紀頃のオランダのことを知っておく必要があります。
スペインから独立し東インド会社を設立してポルトガルから香辛料貿易を奪い、植民地を拡大。
世界貿易に乗り出し、経済的に発展したまさに黄金時代でした。
結局裕福だということは文化や技術、学問でも発展し、世界最先端を
いっていたといってもいいかもしれません。
 
それまでは絵というのは王族のためのもので歴史画や肖像画、風景画がほとんどでした。
でもオランダではこのころ普通の市民の人たち生活レベルも豊かになったので
個人の家でも絵を飾るようになったのです。
 
なのでこの展覧会で飾られてる作品の多くは
ごく普通の人々の日常生活を題材にした風俗画なのです。
 
さて展覧会はいま4つに分かれています。
「人々のやりとり:仕草・視線・表情 」
 「家族の絆、家族の空間」
「学術的コミュニケーション」
 「手紙を通したコミュニケーション」
 
この中で最後の”手紙”にフェルメール3点が来てるのでフォーカス〜。
ヨーロッパって意外と最近まで識字率が低かったりしますが、17世紀オランダの市民たちの
レヴェルは相当なものでした。
またそれまでは召使が届けていたのが郵便制度というのができたので
手紙のやり取りが普及したのです。

 パンフに絵入りで書かれているのですが、当時はまだ「封筒」を使わずに、
一枚の紙を折りたたみ、中に本文を書いていて蝋を炎で溶かし、紙の上にスタンプで刻印する
「封蝋」ができたため、「個人文書」のやり取りが可能になりました。
 
つまり自分の気持ちを文字にできる
これはかなり劇的なことだったのでしょうね。
っていうことはつまりラブレターも書かれたということで
当時文例集まであったそう。
 
そんなわけでオランダの室内画でも、手紙をテーマにしたものが人気で
絵画の新しいジャンルにまで発展しました。
フェルメールも手紙を題材とした作品を6点描いています。
 
そのうちの三点が
《手紙を書く女》
 見た瞬間、ふんわり〜左から差し込む光が全体にやわらかさを醸し出しています。
手紙を書く手を一瞬とめ、穏やかにモナリザのような微笑みで
こちらを見つめる女性。
髪にところどころ留められてるサテンのリボンもかわいいし、
黄色い上着にはアクセント的に毛皮があしらわていて、凝ってますね。
 
《手紙を読む青衣の女》
 手紙を受けとって読むときのわくわく感は格別のものですよね。
これは多分どこか遠くにいる恋人からの手紙を読んでるところのようです。
印象的なブルーは天然のウルトラマリン・ブルー(ラピス・ラズリ)。
当時は高価なものだったのでしょうね。
背景に地図が描かれていますがそれは世界のどこかに恋人がいるということを
表してるそうです。

《手紙を書く女と召使い》
 これは登場人物が二人。
夢中で羽根ペンを走らせる女性とそれをぼんやりと窓の外を眺めながら待つ召使い。
上の二作よりはかっちりとしていて床面がタイルだからか冷たい感じも・・
背景の壁に掛けられているのは≪モーセの発見≫の絵です。

 
 この少し前のバロック時代はカラバジョ、レンブラントなどに見られるように、
光と闇の対比によって、劇的な効果を出す絵画が主流でした。
でもフェルメールのは光で柔らかさを表現してるのですよね。
あ〜やはり素晴らしいです。(一部パンフより)
 
2011年12月23日(金・祝)〜2012年3月14日(水)
:Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
東京都渋谷区道玄坂2-24-1

閉じる コメント(25)

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ヨーロッパの絵は 宗教色の強いものが多く したがって 宗教に絡むことが少なかった日本の絵とは大きな違いがありますね〜〜
人物や風景が 絵になるのも遅かったし〜〜 まして 日本の様に
花鳥などの人間以外の生き物を対象にしたものが 少なかったと思います。 対象が限られていた分 一般的にデッサン力がいまいちの様に思えます。 フェルメールは”真珠。。。の少女”以外は 奥さんや娘さんを描いているのですが。。。。 対象が限られていなければもっと 大作が一杯かけたのではと思います。(ある意味嫉妬の犠牲者ですね〜〜:苦笑)

2011/12/29(木) 午後 1:23 nip*on*m

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先日ユーロスペースに『ブリューゲルの動く絵』を観に行ったのですが、
こちらまで足を伸ばす時間がありませんでした^^ゞ
行かなくては〜〜。。

2011/12/29(木) 午後 1:39 紫桜

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一足早く仙台で見てきてしまいましたが、
東京でも始まりましたね。
Bunkamuraザ・ミュージアムは狭くてごみごみしているので
見ようかどうか迷っていますが、
年が明けて余裕があったら見に行こうかと思っています。
仙台に見に行った記事をTBしておきます。

2011/12/29(木) 午後 4:56 鉄平ちゃん

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京都展に行きたかったのですが火傷をして行けず・・・
記事を読んでますます観たくなりました。
ネーデルランドの風俗画がフェルメール辺りから一人立ちし始めたんですねぇ^^
でも、フェルメールも象徴的で素敵。特に横顔が!
ポチ☆です。

2011/12/29(木) 午後 5:02 ぴいすけ

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ぴいしゃんに続いてコメントを。
ついにBunkamura がリニューアルしましたね♪再開に相応しい呼び物ですよね、フェルメール。この展覧会京都で観たのですが、主役はやはりフェルメールの3作品ですよねぇ。今年はこのあと青いターバンの少女も来るようで、フェルメールの当り年♪楽しみが続きそうです。

2011/12/29(木) 午後 6:13 チャコティ副長

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普通に絵を展示するだけでなくて、こういうのって素敵〜〜^^
何気ない日常を切り取りながら、あったかい印象がありますね、フェルメールは(^ー^)

2011/12/29(木) 午後 9:10 じゅり

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色々な地を旅してきてやっと東京にですね。
あ〜確かにそうですね。
そう思えば日本って自由に絵が書けたのかもですね。
そんな中での風俗画は最先端だったんですね。
私もカルさんと同じでミラノ〜と一緒に観賞しよ〜
一度に二つ楽しめるのでこれはいいですね。
お正月、冬休み終わってからがいいかな〜

2011/12/29(木) 午後 9:46 ひかり

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夏の京都が暑すぎて行く気になれなかったのですが、なんとかこちらには行きたいなぁと思っています。。
フェルメールが3枚集まるとは本当に楽しめる展示ですね。。

2011/12/29(木) 午後 10:23 MSM

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オールドノリタケさん。確かに日本とは大きく違いますね。
<花鳥などの人間以外の生き物を対象にしたものが
少なかったと思います
その点、日本は古くからすごいですよね。

2011/12/29(木) 午後 10:30 car*ou*he*ak

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紫桜さん。あーーその『ブリューゲルの動く絵』
見たいです!!この日、ハシゴしたかった・・

2011/12/29(木) 午後 10:30 car*ou*he*ak

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鉄平ちゃんさん。Bunkamura,確かに狭いですよね。
しかもここもルシネマもどこをどう改装したのか
わからないです(笑)
今のうちならまだまだ空いているのでゆっくりご覧に
なれると思います。

2011/12/29(木) 午後 10:32 car*ou*he*ak

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ぴいすけさん。そうそう。横顔が素敵ですよね。
そうですねフェルメールがそのあたりの岐路だったかも
しれませんね。色々当時のことを考えてしまいました。

2011/12/29(木) 午後 10:34 car*ou*he*ak

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チャコティさん、うわ〜青いターバンも来るのですか!!
京都でもご覧になったのですね。
こういう機会はなかなかありませんものね。

2011/12/29(木) 午後 10:35 car*ou*he*ak

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じゅりさん。ここのキュレーターはいつもすごいなと
思うのですが、手紙というくくりがちゃんとしていて
わかりやすいです。

2011/12/29(木) 午後 10:36 car*ou*he*ak

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ひかりさん。そうですよね。
日本ってそういう意味で自由だったのかもしれませんし
花鳥を早くから描いていますよね。
できれば映画とセットでどうぞ〜
お正月休みが終わったころ落ち着いていると思います。

2011/12/29(木) 午後 10:37 car*ou*he*ak

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MSMさん。ああ・夏の京都での展覧会のころ
ほんと暑すぎでしたよね〜
3点見られることはなかなかありませんから貴重ですね。

2011/12/29(木) 午後 10:38 car*ou*he*ak

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わあ〜、行かれたのですね!
私も行こうと思います。予習させていただきました、ありがとうございます(^-^)/

2011/12/30(金) 午前 0:37 Maman

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期待通り(もしくは以上?!)の内容のようで、「やっぱり観に行こう!」と思いました(^^)ありがとうございます!
(こないだゴヤ展を見に行ってがっかりしまして・・・・)

私はブンカムラの構造は嫌いじゃないです。しかしどこをリニューアルしたかわからないってういうのは・・・(苦笑)

2011/12/30(金) 午前 8:27 [ こなが ]

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よくまとまった記事ですね。
感心しました。
フェルメールの時代の最先端を行っていたオランダ。
識字率の件もいまの日本と共通しているような気がします。

2012/1/5(木) 午後 3:48 chokobo

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天井から下がったフェルメール、素敵ですね!
こういうのを見ると、やっぱり東京展も行こうかな・・・と思います(笑)
TBさせて下さいね。

2012/1/10(火) 午前 9:28 アンダンテ

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結局渋谷にも見に行きましたが、
それをカルさんに報告することができなかったのが本当に哀しいです...。
TBもいただいたんですけどね...。

2012/2/13(月) 午後 10:34 鉄平ちゃん

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私もようやく2月に入り、『フェルメールからのラブレター展』観てきましたが…
この話をカルトゥーシュさんとできないのが残念で哀しいです…

2012/2/18(土) 午後 6:13 やっくん

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みなさんに煽られる形で渋谷で見に行った記事をようやくアップしたので
そちらをTBさせてください。
天国でも読んでくれていると嬉しいなあ。

2012/2/18(土) 午後 10:15 鉄平ちゃん

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私も観てきましたよ〜♪
修復されたので色が鮮やかでしたね〜
当時の手紙事情がわかって面白かったです♪

2012/2/24(金) 午後 9:04 choro

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Cartoucheさん、
こちらの記事を思い出しながら見てきましたよ。
記事に書きました。どうもありがとう!

2012/2/24(金) 午後 9:36 Maman

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