無題
29 ゴリラ運転手のタクシー日記「ゴリラの春のため息」 光
今日は四月の二日。早いものだ、もう四月に入っている。
寒い冬がようやく終わり、春が来ようとしているのに、きのうはまるで冬のような寒々(さむざむ)とした感じの一日だった。
今日は空がどんよりとくもっているのに、陽の光があたりに満ちていた。中国大陸からの黄砂(おうさ)が原因と思われる。
黄砂はとてもヤッカイで、ちょっと雨でもふればせっかく洗った車は、見る影もなくドロドロ。春がおとずれると、まず黄砂の被害(ひがい)に泣かされる。ゴリラはタクシーなので、いつも車をピカピカにしておかなければならず、朝に洗車し、夕方にはまた洗車しなければならない。出るのはため息ばかり。
だいたいゴリラはナマケモノで、なるべく体を動かさないではたらきたい。そのために一日中、座っていられるタクシー稼業(
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