書いとかないと忘れちゃうから「読書記録」

ウジャウジャ書いてる読書記録など。私は「日本チャチャチャ」の応援団長。 バレーじゃなくって、 日本と日本文化。

全体表示

[ リスト ]

『悲しい日本人』 田麗玉 たま出版 (その1)

イメージ 1

 韓国でベストセラーとなった上記の書籍(原題の直訳は「日本はない」)を、留学生に勧められて読みました。その感想として書いた文章です。
 韓国内でどのようなプロパガンダ(情報操作)が行われているかを知るには、最適な本でした。

■ 過去の日韓の歴史問題に関する【客観性】について

【長所】 ジャーナリストの著作だけあって、日韓の意見の食違いについて、日本側の見解を正しく掲載した上で、本人の意見を述べていることは素晴らしい。この点については良識的なよい著作であるといえる。

【短所】 物事を考える上での視点の多様性ということについてであるが、過去の国家間の関係については、「国」という視点で考えるべきであるが、「私」という視点でこの問題を捉えようとすると混乱を生ずる。「感情」は「私」の視点であるが、これを「国」の視点で語ろうとするところに無理がある。この二つの異なった視点からは、決して同一の見解が得られることはない。著者はこの複眼思考、(つまり「国(政治)」と「私(感情)」、二つの視点で分けて考えること)ができていないようである。日本側の見解は常に「国」という視点で語られているが、著者は常に「私」の視点で語っているようである。

■ 過去の日韓の歴史問題以外に関して
 著者の本職が、放送局の職員というだけあって「日本のメディアを通じて見えてくる日本」という視点から語られた部分は、日本人論としてとても面白く参考になる。タイトルをもっと穏やかなものにすれば、きっと日本でももっとたくさん売れたであろうと思われる。

【本文 (p.71) 】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 平素親切で愛想のよい日本人は、まるで白鳥の湖に住む天使のようだ。しかし時々、集団になって発揮する彼等の恐ろしいエネルギー、暴力行為に接する時、一体、日本とはどんな国なのかとつくづく考え込んでしまう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆ 封建時代の日本人
 他国に比べて、あまり感情を面に現さない習慣のあった日本人には、抑圧された感情が一旦噴き出た場合には奔流のようになる傾向がある、ということは心理学的に言えると思います。戦争の時代、殆どの日本人は封建的抑圧の中で生きていましたから、日本人だけの軍隊内部でも、常に激しい殴打が頻発していたそうです。

◆ 現代の日本人
 しかし今の日本は封建的な社会ではありませんし、自ずから感情をストレートに表現する人々が多くなっています。ですから社会習慣に基く心理的な抑圧が原因で、日本人の集団暴力が発生するという可能性は少ないと思います。

◆ 日本人の集団的性格
 また、日本語には主語なし表現が可能であるように、日本人は 「私」 という観点が希薄な民族だと思います。また 「自分で考えて物事の善悪を判断すること」 より 「集団の和を乱さないことの方が大切である」 というような教育が今日でもなされているようです。俗に 『赤信号みんなで渡れば怖くない』 という標語が実に的確に日本人を表現していると思います。
 このような教育が弊害となって、主体性の欠けた依存傾向の強い日本人を形成しているようです。自ら率先して行動することなく、お役人を一方的に信頼して依存しがちな傾向が強いので政治改革がなかなか進まないというのもこの表れでしょう。リーダーが間違っていても、その内容をよく考えもせず良しとしてしまう人々をしばしば見かけます。このような日本人の大衆性格が悪い面として現れた場合は、集団暴力に発展する可能性もあるでしょう。

◆ しかし、日韓併合36年間の基本は融和政策であった。
 統治初期段階では、武断政策が行われたことは想像できます。しかし、36年間にもわたって武断統治はできません。朝鮮領土内に住んでいた日本人は人口比で僅かに5%でした。日本人1人に対して朝鮮人19人です。これで武断統治が36年間も可能かどうか、常識的に判断できます。日本人の集団暴力というのは、明らかに韓国側の事実を曲げたプロパガンダです。

◆ 慎み深い日本人の限界
 慎み深い日本人であるからこそ、韓国側の傲慢な事実を曲げたプロパガンダが執拗に繰り返された場合、我慢の限度を超えて集団暴力の危険を招く可能性がないとはいえません。

【本文◆(p.95) 】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 日本の戦争世代はなぜその子孫に、ドイツのように 「戦犯としての過去」 を教えなかったのか。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆ 日本とドイツは違う
 第二次世界大戦の敗戦国、ドイツと日本。著者はこの2国に関する国際軍事裁判の違いが全く理解できていないようです。日本に関する 『極東軍事裁判(東京裁判)』 では、大陸進出を侵略戦争とみなし戦犯(戦争犯罪)とする裁判が行われましたが、ドイツに関する 『ニュウルンベルグ裁判』 は、ユダヤ民族差別を行ったナチス・ドイツに対する裁判であって、戦争犯罪としてドイツを断罪する裁判は行われてはいません。
 故にドイツは戦犯としての補償は如何なる国に対しても全く行っていないのです。ユダヤ民族差別というナチスの犯罪に関する補償と、これを再発させないための教育は行っているでしょうが、「戦犯」 として裁かれていないドイツが 「戦犯としての過去」 を国民に教えることなどありえないでしょう。
 著者の無教養はひどすぎます。

 日本は 『東京裁判』 で侵略戦争とみなされ、戦争犯罪国家として断罪されました。しかし本当に侵略戦争であったかどうかについては、次頁の本文 に対する回答文中の 『マッカーサー発言』 を参照してください。

【本文 (p.88) 】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 <従軍慰安婦問題に関する日本側の弱点として>
  彼等(日本人)が最も恐れているのは賠償金の額なのだ。いま一つは国際世論だ。
  日本政府はこの問題が国際舞台に持出されるのを嫌って必死に抑えようとしている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆ 韓国の政治家には国際的な常識もモラルもない
 日本は戦犯として裁かれた 『東京裁判』 で下された判決に基き、また日韓併合時代については 『日韓基本条約』 に基き、賠償はすべて完了しています。既に結審済みの裁判の内容が無効であるとするならば、世界中が混乱しないでしょうか? 国際法を知るモラルと常識のある政治家ならば、結審済みの判決内容に関して、事後あれこれ言わないはずですし、言えないはずです。

◆ 韓国の思い込みが世界の非常識
 韓国が日本に対する従軍慰安婦問題を国際舞台で取り上げても、上記の理由で、世界中の政治家は決して関与しません。むしろ韓国の態度が国際法の常識から外れていると呆れられるだけでしょう。故に賠償金など問題外です。仮に日本がこの賠償に応じたら、日本の政治家は世界の政治家から軽蔑されることになるでしょう。
 日本から韓国への膨大な額の 「経済援助」 ですら、決して賠償の代替ではありません。

   (その2) http://blogs.yahoo.co.jp/chanchan_yanagi/20187600.html に続く。

閉じる コメント(0)

コメント投稿
名前パスワードブログ
絵文字
×
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

閉じる トラックバック(0)

トラックバックされた記事

トラックバックされている記事がありません。

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。

.

Yahoo! Choctle
楽しい話題がいっぱい(Y! Suica)

プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2014 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事