スロベニアにしがみつ記

リュブリャナ在住10年ガイド千夏。やっぱり好きなんだよね、スロヴェニア。

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世界遺産ドゥルミトル国立公園

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モンテネグロっていうと、私が行ったことがあったのは、もっぱら海沿いの町。
内陸にはヨーロッパで1番、世界ではグランドキャニオンに次いで2番目に深い渓谷があるってことだけは知ってたけど、実際には見たことがなかったところ。
初めてのところにお客さんを連れて行くにも、やっぱりローカルガイドがいると頼もしい。

モンテネグロには世界遺産がふたつあって、ひとつは日本人観光客もよく行くし、地中海クルーズの船も寄港することがあるコトル湾と沿岸の町。
もうひとつが、内陸のこのドゥルミトル国立公園。
スキー場が近くにあるモンテネグロきってのウィンターリゾート地だけれど、やはり保護されているところには、人の気配も少ない。
ましてや雪がまだ残る時期なので、訪れる人も少ないのだろうけど。

正面に白く雪で覆われたモンテネグロ最高峰ボボトウ・クック山が現れると、まるでカナダにいるかのような。
実はカナダには行ったことがないのだけれど・・・ (苦笑)
車の音がしない、人工の社会の音がまったくしないここで、じ〜っと動かないでただこの景色だけを眺めているだけで、心が洗われそう。
ひんやりとした空気が美味しいと、久しぶりに感じた。
普段ジョギングなんてしない私が、なぜか無性に走りたい気分に掻き立てられてしまった。

海だけが強調されているようなモンテネグロ。
内陸をドライブ中に走る深い渓谷、田舎風景、高原の景色。
新しいモンテネグロの発見に、すっかり魅了されてしまいました。
食べ物もおいしいし、モンテネグロワインも良く合う。
今度は、ヨーロッパで最も深い谷を流れるタラ川でラフティングだっ!!!

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寒空に咲くクリスマスローズ

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クリスマスローズの原生地を訪ねるツアーにご一緒しました。
先日のスケッチツアーといい、やはりテーマがあるツアーは、普通の観光ツアーと違うので、アテンドする側も楽しいです。
新しい発見がい〜っぱい。
勉強の日々です。

世界中に原生するハイブリッド(交配種)でないクリスマスローズは20種類ほどあるそうで、その中の7種類ほどが旧ユーゴ領で見られるのだそう。
スロヴェニアでは、白と緑色の花の咲くものが多く見られます。
ちなみにクリスマスローズとは、白いものだけのことを言って、そうでないものはヘレボルスというんだそうです。
(↑勉強になった〜。)
2年前に一度、同じようなクリスマスローズの原生地を訪れるツアーにアテンドしましたが、その時は、グループ到着前に大雪が降って、花は雪の下。
「あちゃ〜。」って感じ。
かわいそうに、わざわざ日本から花を見に来たのに見られなかったのです・・・

今回まわったのは、クロアチアとモンテネグロ。
天気予報はあいにく雨、そしてモンテネグロでは雪。
それでもドブロウニクの観光は、いつも通り(笑)クロアチアの天気予報が当たらなくてピーカンの中を観光したのですが、モンテネグロの山側へ向かって峠をのぼっていくと、みるみる天気が悪く。
バスの車内の温度計も20度近かったのに、あっという間に0に、そしてマイナスに。
そして途中から降り出した雨は雪に。
原生地に到着して、バスから降りると、そこはもう真っ白。
そんな中にも花は咲いていました。

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次の日も場所を変えて花を見に行きましたが、自然を甘く見た私は、彼から借りた厚手の山用ジャケット、ジップアップカーディガン、ユニクロのヒートテックのみの装備。
カイロも付けてみたけれど、雪混じりの風が吹く中、さらに人いちばん寒がりな私は、ぶるぶる、ぶるぶる、震えるばかり。
恥ずかしながら、みんなに心配されてしまいました。(苦笑)

黒紫の花をつけたヘレボルスは、草原のいたるところに。
ヘレボルスには毒があり、実際に名前の『ヘレ』というのはラテン語で毒を意味する言葉なんだそう。
毒があるから、家畜も食べないし、地元の人も見向きもしない雑草なのです。

人に嫌われる毒花でも、花は美しい。
寒い中でも、元気に咲いている。
逆に、毒があるからこそ、この花がこの地に残ることができたのかもしれない。
自然って、うまくできているものです。
つまり美しいものには、毒がある。
人間界でもそうなのかしら?
美人美男には気をつけましょう。

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ドブロウニクでイースター

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仕事に出ていると、あっという間に日が経ってしまう。
せっかくこのブログに記事を書こうと思って、写真を撮っても、やっぱり忙しかったり疲れていると、ブログは後回しに・・・
私の生き方のコンセプトとして、言い訳するのは好きじゃないけど、イースターがもう3日も過ぎたあとで、イースターエッグの写真を突然アップしても変なので、言い訳しちゃいました。

2週間前のドブロウニクは、まだオフシーズンの気配が漂っていて、観光客もあまりいないし、お店も空いていない。
でもイースターが始まると、ドブロウニクは長い冬から目をパッチリ覚ます。
大型クルーザーも港に入り、イースター休暇を利用したいろんな国の人々で騒がしくなる。
春が来た。(ほっ。)
このくらいの人の入りが、心地いいドブロウニク。
あの暑くて人で溢れ返る夏が来て欲しくないと思うのは、私だけ?

イースターということで、町の中でもイベントが開かれていました。
フリータイム中、偶然会った自分のお客さんが、キレイなお姉さんがイースターエッグを配っていたというので、ミーハーな私はすぐさまその辺りへ。
やっぱりクロアチアにはキレイなお姉さんがいるもんだ。
隣国スロヴェニアに住んでいる私も思う。(笑)
(↑スロヴェニア人がブスだという意味ではなくて。クロアチアの方が美人をよく見かけると言いたい。)
お姉さんは、ドブロウニクのあるコナウレ地方の民族衣装で、伝統的な玉ねぎの皮で色付けしたイースターエッグを配ってくれました。

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町の一角には、イースターマーケットも。
手作りの、ちょっと豪華なイースターエッグや、刺繍、手作りの小物などが売られていました。
そんなマーケットを、観光客が、そして地元の人が見に来ていました。
地元の人がこの日一目瞭然だったのは、みんな正装していたから。
敬謙なローマカトリックの信者であるクロアチア人にとって、イースターはクリスマスと並ぶ大きな祝日。
ミサに行くには正装して。
男性は普段着慣れてなさそうなスーツを着て、ネクタイを締めて。
女性も春らしいスーツ、そして子供達も小学校の入学式のような格好をして。
観光の町であるドブロウニクでも、こうやって厳かな伝統や宗教的な祝日をおもわせるシーンが見られて、すこし安心しました。
なんでもかんでも、観光に便乗した商売のために、自分の信じる道まで曲げてしまうのは、少し悲しいですものね。

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デッサンモデルになる

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ドブロウニクを出発して、モンテネグロの世界遺産の町コトルを目指す。
近年、ドブロウニクから極力モンテネグロに行きたくない私。
それは国境で待つ時間がものすごくなが〜〜いから。
特に夏なんて、国境へたどり着いて戻るだけで1日が終わることもあるくらい。
いろんなドライバーと仕事をするけれど、いつもこの国境でどれだけ待ったかが彼らの自慢話。
もちろん長く待った方が、自慢(?)できる。

今回は4月のはじめであるにもかかわらず、私達が国境に着いたときには、前にバスが3台、そして後ろに2台。
まだ混まないだろうと思ったけど、甘かったようだ。
フランス人が満席で乗るバス、日本人の乗るバス、ローカルバス、そして私達のバス。
ドライバー君の予想待ち時間は1時間。
それをお客さんに伝えると、すぐにデッサンが始まった。
スケッチができる人は、こんな時間も有効に使って、絵を描いてしまうものか・・・
そしてモデルは、なんと私。
生まれて初めて、デッサンモデルになりました。
最初は恥ずかしかったけど、結構快楽。(笑)
じっとしているのもそれほど辛くない。

そのうちに、アイデアが浮かんで、描きあがった作品のうちのひとつに『千夏賞』をあげることに。
受賞作品はこちら。
思いがけない貴重な体験でした。
自分を描いてもらうなんて、すごく光栄。
記念に絵もいただきました。

モデルになった日の夜、彼に電話でモデルになったことを言うと、こんな答えが返ってきました。
「脱いだの?」
この絵は、脱いでない証拠にしなくちゃ。(笑)

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シベニクに白鳥?

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お客さんをお連れしたツアーは、これが今年1本目。
広島大学の名誉教授でいらっしゃる難波平人先生とお弟子さん方の、絵を描くツアーでした。
お天気もよく、もう海沿いではコートが要らないくらいです。
観光の合間にあるフリータイムの時間。
みんながスケッチブックを開いて、短時間で素敵な絵を書き上げてしまう。
これはすごい技術だとおもいました。
だって、私、そんなに綺麗にかけないもん。
しかも短い時間で。
同じ短い時間で、絵がかけるのと、コーヒーを飲んで何も手元にモノが残らないのと。
なんだかお金まで払って、お腹の中へ消えていくコーヒーを飲んだことが、損なように思えてきました。
形になるものを、美しく、限られた時間で作る。
練習があるからできることなんでしょうね。

ところで、今回のツアーで今年初めてクロアチアの町シベニクを訪れると、普段見ないものがいました。
11羽の白鳥。
なぜここに??
シベニクは、クルカ川の河口にある街ですが、海からの水も入ってくるので、ここは海水と淡水が混ざるところなのに・・・
白鳥は、淡水にすむものばかりと思ってましたが、どうやらそれは間違いみたいですなぁ。
いったい、いつから、どこからここへやってきているの?
通り行く人がパンをあげたりしてるから、食べ物には困ってないみたい。
これで白鳥が食べ物の味をしめてしまったら、これからずっとシベニクにいすわるかも。
『海の町』シベニクの名物が、白鳥になってしまう??

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