City of Glass (4)
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クインがニューヨークの街を歩き回るのが好きな理由は・・・ New York was an inexhaustible space, a labyrinth of endless steps, and no matter how far he walked,
no matter how well he came to know its neighborhoods and streets, it always left him with the feeling of being lost. Lost, not only in the city, but within himself as well. ニューヨークは尽きることのない空間であり、無限の歩みから成る一個の迷路だった。 どれだけ遠くまで歩いても、どれだけ街並みや通りを詳しく知るようになっても、彼はつねに 迷子になったような思いにとらわれた。街の中で迷子になったというだけでなく、自分のなか でも迷子になったような思いがしたのである。(柴田訳) ”ニューヨークは尽きることのない空間であり、無限の歩みから成る一個の迷路だった。” この描写、すばらしいと思いませんか。英語も日本語も。 特に、日本語のほうは冠詞の "a" まできっちり訳出している。。。 残念ながら、まだニューヨークには行ったことがないので、 テレビや映画などをとおして知っているニューヨークを思い浮かべてみます。 こうしてニューヨークの街を足の向くままに歩いているうちに、 クインは頭の中が空っぽになって平安の気持ちを覚えます。 そして・・・ By wandering aimlessly, all places became equal, and it no longer mattered where he was.
On his best walks, he was able to feel that he was nowhere. And this, finally, was all he ever asked of things: to be nowhere. New York was the nowhere he had built around himself, and he realized that he had no intention of ever leaving it again. あてもなくさまようことによって、すべての場所は等価になり、自分がどこにいるかはもはや 問題ではなくなった。散歩がうまく行ったときには、自分がどこにもいないと感じることができた。 そして結局のところ、彼が物事から望んだのはそれだけだった−−どこにもいないこと。 ニューヨークは彼が自分の周りに築きあげたどこでもない場所であり、自分がもう二度とそこを 去る気がないことを彼は実感した。 (柴田訳) もしかして、このあたりからタイトルが "City of Glass"(ガラスの街)に なったのでしょうか。 今回、訳しにくかった部分は、"On his best walks," 普段の仕事でもよくでてくる "best" という単語。 難しい単語でもないのに、案外、訳しにくかったりする。 最善の」とか「もっともよい」なんて訳すのは、 変な感じがすることが多い。 あ、でも "best" だからと言って、いつも最上級を表して いるわけではないらしいです。何かで読みました。 だから "one of the best 〜" などという表現があるわけですが。。。 今ではこんな虚無的な人間になっていますが、以前はそうではなかったようです。 ❖
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