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第22回世界コンピュータ将棋選手権

去る5月3日〜5日に世界コンピュータ将棋選手権が開催されました。
その感想を少々。

1位 GPS将棋
約800台のパソコンを使って1秒間に2億8000万手読むというGPS将棋。その実力はまさに異次元。相手の攻め筋をすべて読み切り消してしまうため相手がヘボに見えるほど。実際は相手もとんでもなく強いはずなのですが。
負けた将棋はほとんど時間切れ負け。実質全勝と言っても良い内容でした。
こんなのに勝てる人間が果たしているのでしょうか^^;

2位 Puella α(ボンクラーズから改名)
第一回電王戦で米長永世棋聖に勝利し、非公式ながら渡辺竜王にも勝った(らしい)というボンクラーズ。
一度電王戦に出たソフトは二度と出られないという変なルールのため今回は改名して参加。
今年も優勝候補だったのですが・・・うーん、ちょっと冴えない将棋が多かったですね。
作者の伊藤さんが
「入玉の弱点を克服した」
と言っておられましたが、無理に入玉を狙って負けてしまうような将棋が目立ちました。
改良に失敗したのではないでしょうか。
次回電王戦までに直れば良いのですが。

3位 ツツカナ
圧倒的な物量で勝負する陣営が多い中、パソコン1台という貧弱なハードで参戦。
貧弱なハードはソフトの工夫でカバー。
大健闘の3位でした。
ただやはりGPSなどとやるとハードのスペック差はいかんともしがたかったようです。
マシンを提供してくれるスポンサーでも見つかればいいのですが。

4位 ponanza
フラッドゲートでレーティング1位。優勝候補の筆頭だったのですが結果は4位。

5位 習甦
決勝の常連ですが今年も5位に入り電王戦の切符を獲得。
ちなみに習甦という名前は羽生さんの棋譜で学習させた事から付けたらしいです。
羽生さんと対戦させてあげたいですね(笑)

以上、ここまでが次回電王戦出場となりました。

決勝の解説を担当された西尾明六段が
私の感想を一言で言うと、つよすぎワロタwwwって感じですww
とツイートされていましたが去年よりさらに一段とレベルが上がった感じでした。
ただ入玉将棋の酷さは相変わらずですね。
人間が勝つにはやはり入玉になりやすい戦型で戦うのが良さそうです。
ただ米長会長のように6二玉のような消極的な戦法だと入玉前に詰まされてしまう可能性が高そうです。

ところでこれは私の要望なのですが、もうプロに練習機を貸し出すのはやめませんか。
彼らは練習機があるとファミコンのバグ技探しのようなことばかりします。
しかしバグ技は所詮バグ技。ソフトがバージョンアップすれば全く役に立たなくなります。
プロ棋士がそんな無意味な事に時間を費やしてどうするんですか。
プロ棋士の皆さんにはもっと将棋の技術の進歩に繋がるような研究をしてもらいたいです。

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クローズアップ現代で電王戦が取り上げられます。

2月8日 7:30〜7:56
NHK総合 クローズアップ現代
将棋コンピューター こうして元名人に勝利する

なんだか紹介文がいろいろ間違っている気もしますが・・・
対局は、序盤から、コンピューターの弱点を突いた秘策を繰り出す米長永世棋聖に対し、ボンクラーズは圧倒的に押されながらも、中盤に逆転、勝利を収めた。
ボンクラーズのログでは最初から最後までボンクラーズ優勢でしたし、プロの解説でも※会長が圧倒的に優勢な局面なんて無かったはずです。
どうしてこんな紹介文になっちゃったんでしょう!?
とはいえ取材は綿密に行われたそうですので、番組の内容に期待しましょう。

追記:
見終わりました。
綿密な取材をしたという割には内容が無かったですね。プロとコンピュータの読み筋も取材したはずなのに全然出てこなかったし。渡辺vsボナンザの時との扱いの差は何なのでしょうか。会長が負けたから将棋連盟がストップをかけたんですかね。

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電王戦 ボンクラーズが米長永世棋聖に完勝!

1/14に行われた電王戦はボンクラーズの完勝でした。

注目された米長永世棋聖の2手目は何と△6二玉でした。
この手は「本番では絶対指さない」と何度も明言していました。

「中央公論」2012年2月号

梅田 なるほど。初手6二玉という手の意味するところは、これまで人間が積み上げてきた序盤の定跡をすべて使えないものにするということですよね。まさに「泥沼流」に引きずり込むと。
米長 人間相手ならもちろん大悪手です。「ちょっと不利になる手」というよりも、「指してはならない手」であって、古いタイプの人だと「俺を馬鹿にしているのか」とケンカになってもおかしくない。
梅田 考え得る最悪手ではないけど、プロ間だと咎められる手ということですね。
米長 咎められるというよりも……。
梅田 ほぼ敗勢になると。
米長 人格を疑われるほどの手です(笑)。ただ、もしかすると現時点のコンピュータソフト相手には、この手が最善手かもしれない。
梅田 でも、そのある意味での「悪手」を米長邦雄が指せるんですか。
米長 そこなんですね、問題は。私にも元名人、永世棋聖としてのプライドがあります。詰め将棋をしたり、自分の棋譜を並べたりしている男には、仮にそれが勝つための手だとしても、やはり指せないんですね。ファンからも、「そんな手を指してまでも、コンピュータに勝ちたいのか」と言われることになるはずです。だから実戦では、私は3四歩か8四歩のどちらかしか指すことができません。

しかし指しました。この意図は何なのでしょうか。
おそらく去年の段階では米長永世棋聖は、持ち時間3時間あれば自分が勝てると思っていたのでしょう。
しかし、練習対局で年末から3時間で戦って全敗。
これでは全く勝ち目は無いと気付き、恥も外聞も捨ててこの手を指したのでしょう。
これでは仮に勝っても「嘘つき」「卑怯者」と呼ばれるのは避けられません。
名誉ある敗北より、名誉無き勝利を目指す。
老兵の勝利への執念を感じる1手でした。

60手目
イメージ 1

米長永世棋聖の戦術はボンクラーズに攻め手を与えず自陣をがっちり構え、入玉を目指すというもの。
しかしボンクラーズは罠を察知して無理攻めをしません。
入玉を目指すためには駒がもう少し右に偏って欲しいのに、玉頭に狙いを定めたまま動きません。
こうなると米長永世棋聖は厳しい。
千日手になり指し直しになると次は早指しで戦う事になり勝ち目はありません。
(追記:ソフト開発者の話ではこの局面はコンピュータは自分が有利と見ているので、千日手にはさせない、少しずつ手を替えて何万手でも指す、との事)
しかしこのままの状態が続くと不眠不休で次の日まで指さねばならず、体力が持ちません。
かと言って自分から攻めて行くと陣形に差が有りすぎて勝負になりません。
まさに八方塞がり。
これは米長永世棋聖が負けたか・・・

71手目
イメージ 2

膠着状態が続けば米長永世棋聖の負けは必至です。
意を決した永世棋聖は3二の金を4二に移動させます。
それを見たボンクラーズは▲5六歩と突きます。
おおっ、ついに攻め手を見つけたか?
しかし具体的な手順はさっぱり分からない。
渡辺竜王「いちおう歩を一歩突いた事によって・・・どういう変化があるんでしょう」
△5三金
▲6六歩打  △同 歩▲同 角△6五歩打  ▲5七角
なるほど、角を5七に移動させて7筋を狙うのですね。
放っておくと7筋を突破されるのでここで米長永世棋聖は角道を開けます。
△3四歩
これを見てボンクラーズはすかさず角をぶつけます。
▲6六歩打  △同 歩▲同 角

これは勝負あったか!?
角交換すれば7二歩のような「おしゃれな手(矢内理絵子さん談)」が出来て負け、交換を拒否すれば7筋が危ない。
竜王の検討でも良い受け手は見つからず。
固まる米長永世棋聖。
渡辺竜王「気分は投了」

投了図
イメージ 3

いやー、強かったですね。
無理攻めをしない我慢強さ。
竜王ですら気付かなかった後手陣の綻びを一瞬で突く機敏さ。
攻め筋を見つけてからの切れ味の鋭さ。
これはもう、羽生さんでも無理じゃないかな?

今回は渡辺竜王を含むプロ棋士総出でボンクラーズを研究し、対策を練ったそうです。
プロ棋士が総力を挙げて研究し、コンピュータの弱点を徹底的に突いたにもかかわらず負けてしまった。
プロ棋士の皆さんはショックだったでしょう。

この対局が終了後、突然来年からの電王戦がプロ棋士5人対ソフト5チームの勝負になりました。
おそらく船江恒平四段をもってしても勝利はおぼつかないと判断したのでしょう。
5局指せば2人くらいは勝てるだろう。そいういう読みなんだと思います。


ネットでの反応
「まるでモハメド・アリvsアントニオ猪木の戦いのようだな」
まさにそんな感じでしたね(笑)

プロ棋士達の反応

サトシンの将棋と私生活50−50日記
だから今の現役棋士が△62玉は指さない、指したら失格(笑)。

遠山雄亮のファニースペース

・厚みの将棋を得意とする米長永世棋聖でも抑え込みきれなかったので、普通の棋士が指す場合は真っ直ぐ定跡形でぶつかるほうが得策でしょう。今回の将棋で定跡外でごまかすことの難しさが証明されたと思います。
プロ棋士達はあまりこの手を評価してないうようですね。
来年は5人が2手目6二玉を指すのかと思いましたが(笑)、そうはならないようです。



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電王戦 いよいよ明日です。

米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ 将棋電王戦がいよいよ明日に迫ってまいりました。
米長永世棋聖が勝ってプレマッチ敗戦の雪辱を果たすのでしょうか。それともボンクラーズが勝って電王戦初代チャンピオンに輝くのでしょうか。
下馬評では圧倒的にボンクラーズ優勢ですが、本番は1局限りですので米長永世棋聖が一発入れる可能性も十分あるでしょう。
気がかりなのは米長永世棋聖のスキャンダルです。
精神面に影響してミスが出なければ良いのですが。

電王戦は明日9:50からニコニコ生放送で中継されます。
良い試合を期待しましょう。

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電王戦の来年以降の予定

電王戦の来年以降の予定が発表されました。


要約すると
・次回は来年、その後1年ごとに計5回対戦を行う。
・対戦するソフトは毎年別のソフト(最強のソフトとやるわけではないらしい)。
・対戦する棋士はまだ未定(女流もある?)
ということのようです。

羽生さんが出るとすれば、早くて5年後ですか。
うーん、なんと言うか、単なる時間稼ぎにしか見えませんね。
「プロ棋士はコンピュータから逃げている」
との批判をかわすためとりあえずロードマップだけ発表したのでしょう。
でも5年後になったらきっと
「7億円出すスポンサーがいない」
とかなんとか言ってまた逃げるんでしょう。

それにしても、どうして1局指すだけで7億円も要るんでしょう。
米長さんは
「1年間、全棋戦を休んでコンピュータ対策を練らないといけないから」
と説明しています。
しかしですよ、羽生さんは
「コンピュータはまだまだプロ棋士に及ばない」
と言っておられる方です。
どうしてそんな格下と対戦するのに1年間も休んで対策を練る必要があるのでしょう。
あまりにも矛盾するのではないでしょうか。

チェスチャンピオンとコンピュータのディープブルーが対戦した時は、計6戦やって、勝者が30万ドル、敗者が20万ドルだったと思います。
しかし将棋は、羽生さんが勝っても負けても羽生さんが7億円、コンピュータ側はゼロ円。
いくらなんでも高すぎます。

コンピュータ将棋の開発者のほとんどは普通のサラリーマンです。
そんな人をつかまえて
「7億円用意しないと対戦しません」
などと言うのはあまりにも強欲すぎるのではないでしょうか。

まぁプロですから、1円でも多く稼ぎたいというのは分かります。しかし日本将棋連盟は公益社団法人である事を忘れてはなりません。もし営利ばかりを追求するのであれば、公益社団法人の資格を返上すべきでしょう。

こんな言動を繰り返していると、棋士に対するイメージそのものが傷つくと思うのは私だけでしょうか。

追記
電王戦2回戦の対戦者が決まったようです。
船江恒平四段
これなら良い勝負が見られそうです。
第2回に出るソフトはちょっと可哀想かな(笑)ボンクラーズは得しすぎ?
でも2013年というのは長いですね。
どうせなら1/14に米長会長の代わりに指して欲しいです。

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