無題
序章
他人から見れば自業自得としかいいようがないのだろう。
元はといえば自分の浅はかな考えが原因だ。
問い詰められれば、言い訳をするつもりは無い。
しかし、それでも、今でも時々悩んでしまう。
・・・いったい何故こんなことになってしまったのだろう?
イウェカと呼ばれる月が大地を優しく照らす。
冷気が草木の間を駆け抜け、ただでさえ高まっている緊張感をよりいっそう刺激する。
目の前には最後の獲物。
闇の中に聳え立つ巨躯。ゴーレムと呼ばれる巨石兵。
狙うはつい先日覚えた新しい技。使いこなせば「必殺」ともいえる効果を発揮するはず。
この世界では「ハル」と呼ばれている彼女は、ここまで温存してきた必殺技にもっとも適すると思われる武器を、愛犬の荷物の中から取り出した。
使い込んで改造を重ねた愛用の短剣に持ち替える。
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