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「耶蘇会士日本通信」展示

先哲史料館で過去400年の災害記録展示

 「沖ノ浜(現大分市西大分地区)に2度3度、津波が轟音(ごうおん)をたて…」(耶蘇会士日本通信)―。県内で過去に起きた大災害を知り、防災に役立ててもらうため、県立図書館などは「大分のアーカイブズ〜資料にみる大分の災害」を大分市駄原の県立先哲史料館で開いている。3月20日まで。

 東日本大震災の発生から1年になるのを受け、両館と県公文書館が開催。収蔵する過去約400年間の地震、津波、火災、風水害の記録約50点を展示しており、当時の様子や被害状況のほか、各藩の対応などを知ることができる。

 耶蘇会士日本通信は、キリスト教の宣教師ルイス・フロイスが当時、大分で被災したキリシタンから被害状況を聞き取り、ローマに報告した文書。別府湾を震源とし、瓜生島伝説を生んだ慶長地震(1596年)の際、町より約4メートル高い津波が押し寄せ、全てを奪い去ったことを克明に記している。

 「大地震海底鳴動…」と伝えるのは臼杵藩江戸屋敷の日記。1854年の安政南海地震により、城下が「洪破(こうは)」(波が押し寄せること)の被害に遭ったという。この地震の際の炊き出しの様子や府内藩の震災見舞金給付、物価の上昇を抑えようとした非常事態宣言などの資料も並ぶ。

 3月10日は午後1時から同図書館で、平井義人・先哲史料館長の講演会もある。「大分でも大災害が起こり得ることを実感し、将来に備えてほしい」と同図書館。いずれも無料。

(2012年2月9日 大分合同新聞)


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