どうしても忘れられない味ってありますよね?
私はこれ。
名古屋市東区泉2丁目にある「喫茶 洋菓子 ボンボン」のボンボン生ロール。
ふわふわのロールケーキです。
もう20年以上前、東区泉のデザイン事務所に就職した私こばち。
時はバブルのまっただ中でとても忙しく、
入社して数日後には「お客さんのところへ行って打ち合わせしてこい」
「コピーをがんがん書け」「仕事をどんどん回せ」と、
とにかく荒っぽい社会人デビューでした。
そんな新人こばちの重要な仕事のひとつが
「社員の誕生日にボンボンへ行って誕生日ケーキを買ってくる」ことでした。
誕生日のお使いへ行く時に、先輩からボンボンロールのお使いも頼まれたものでした。
そうするとおすそわけをいただいたり。
叱られてばかりでしょっちゅう泣いていたあの頃、
ボンボンのケーキを食べると「にかっ♪」と笑えたんです。
名古屋へ行ったついでに、20数年ぶり「ボンボン生ロール」を買いました。
嬉しくて思わず店員さんに
こばち「20数年ぶりに来ました」
店員さん「お目当てのケーキはございましたか?ゴールデンウィークでケーキの数がもう少なくなってしまって」。
こばち「ボンボンロールが食べたかったんです」
店員さん「お目当てのものがあってよかったです」
私がボンボンのケーキで癒されながら仕事をしていたころは、まだ生まれていないんじゃないかなと思うほどの若い店員さんでしたが、
このお店の店員さんは昔からこういう優しい言葉をかけてくれるんです。
泉のデザイン事務所には2年弱しかいませんでしたが、
この辺りには思い出がギュギュギュッと詰まっています。
ボンボンの近くにはパースライターさんとイラストレーターさんの事務所があって、
発注や出来上がった仕事の受け取りのお使いに行くと
「ちいちゃん(当時はそう呼ばれていました)S社にギュウギュウやられてるんでしょ。ちょっと息抜きしていきなさい」と、コーヒーとお菓子を出してくれて、
忙しい手を止めて私のどうでもいいお喋りに付き合ってくれたり。
釜飯が有名な鳥○というお店があって、
近所では「鳥○小僧」と呼ばれていた男の子たちが
昼時になると黄色いヘルメットを被って自転車で配達に走っていました。
中学を卒業したばかりの鳥○小僧君たちを見ては、
「この子達、まだ子どもなのにがんばってるんだから・・・」
と、毎日の忙しさに折れそうになるココロの支えにしたり。
それから会社の先輩達。
フリーコピーライターのSさんは言葉数は少なくとても厳しくて
最後まで一度も褒めてもらえなかったけれど、
何度か助け舟を出してもらった時のコピーは
とてもかっこよくて、いまだに越えられないな・・・
ボンボンロールから私の新人時代の思い出話になってしまいました(^^;)