トニーは良い人?
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一昨日の続き その男、◯◯と名のった。 名前を忘れてしまったので、仮にトニーとしておこう。 トニーは酔った勢いで、私には話しかけてきた。 こいつらのせいで、ビールを飲みそこなった。 そう思うと腹も立つ。 が、以外とフレンドリーな態度であった。 トニーは饒舌だった。 楽団ではトロンボーンを担当しており、毎年日本で演奏ツアーを行っていると話した。 そして、札幌、広島、京都などと、知っているだけの地名を列挙し、日本は大好きだと社交辞令を忘れなかった。 私は、 I know だとか、 Oh! realy? などと相づちを打っていた。 そして、順番がまわってきたトニーは、そそくさとトイレの中に消えてい行った。 やれやれ。 安堵の気持ちでビーフジャーキーを噛み出すと。 用をすましたトニーが、ニコニコしながら話しかけてきた。 そして、ここではゆっくり話もできないので、楽団の席に来いと言いだした。 面倒くさいと思いつつも、欧米人に弱い日本人の一人として、誘いに乗ることにした。 そして後方へ移動すると。 驚くことに、座席一つ分のスペースに、缶ビールが20個ほど散乱していた。 これがガメたビールだったのか。 そう思い目をやると、察したトニーが、2缶私に手渡した。 つい、Thank you などと言ってしまったが、礼をいう筋合いでは無い。 だろう。 しかし、彼等はよほど旅慣れているのだろう。 行儀よく座っているのは寝ている人だけ。 あとは、スタンディングバーのように、ドア横のちょっとしたスペースを利用し、楽しく談笑していた。 ガメたビールを手にである。 その後30分ほど話をしたが、とりあえずビールが飲めたことに満足し、成田までの眠りについた。 そうそう、成田に着いて手荷物を待っていたら、横に図体の大きな人がいてビックリした。 よくみると、アントニオ猪木だった。 どうやらファーストクラスだったらしく、一番にでてきた荷物をとると、出口へ消えて行った。 今考えれば、サインをもらえばよかった。 まあ、そんな与太話であった。 |
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