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今日は「あらしのよるに」を放送するのですが、それに触発してふと「チリンの鈴」という作品を思い出しました。
確かこもんが小学校の頃の作品のはず(学校の図書室で見かけた本がきっかけ)なので、もう25年ぐらい前の作品なのかな。
実際の映像作品を見たのは中学になってからレンタルビデオで借りてからなんですけど。
原作は「アンパンマン」でおなじみのやなせたかし氏です
ストーリーは「あらしのよるに」みたいに狼と羊が出てくるんですが、その関係がぜんぜん違う。
とある牧場で生まれたヒツジの子、首にチリンチリンと響く鈴の音から「チリン」と名づけられた子羊はお母さん羊の愛情を受けてすくすくと成長していきました。
しかしある夜、牧場が一匹狼のウォーの襲撃を受け、チリンをかばったお母さん羊は死んでしまいます。
お母さん羊の敵を取るためチリンはウォーの住む山へと出向き、ウォーと対峙するのですが一蹴されてしまいます。
敵を取るんだと決めたチリンはウォーと付け狙いますが、もともと牧場育ちの子羊チリンは山での野生の生き方に命を落としそうになります。
敵の狼のウォーは「妙な小僧だ。そんなに敵を討ちたいのなら、まず俺がこの野生での生き方を教えてやる」とチリンを育て上げます。
チリンはウォーとともに何年もの間、過酷な野生の中を生き抜いているうちに姿形が変わっていきました。
丸い角はとがった牙のごとく、その足は大地を削るごとく、眼はランランと輝き、それはまるでウォーと同じ狼のようでした。
数年後、チリンはウォーとともに山の上からとある牧場を見つめます。
「小僧、これが最終試験だ。お前があの牧場を襲って来い」
「簡単なことだ、ウォー。僕に任せてくれ」
チリンは牧場を襲います。
逃げ惑う多くの羊たち、その中にチリンは子羊をかばう親子を見つけます。
そのときチリンの脳裏に子供の頃の記憶が蘇ってきました、かつて自分があの親子と同じだったことを。
チリンは思わず牧場から逃げ出そうとします。
しかしチリンの後ろにはウォーが立ちふさがっていました。
「小僧、なぜ襲わない?」
「い、いやだ! 僕には出来ない!」
「やはりお前はただの羊だ、俺が代わりにやってやろう」
「ダメだ、ウォー! そうはさせない! 思い出した! お前は僕のお母さんを殺した、お前は僕の敵だ!!」
チリンはウォーに突撃します。
ウォーはなぜかその攻撃を避けるどころか受け止めました。
チリンの鋭い角はウォーの胸を貫きました。
「・・・小僧。俺はいつか自分の行いが自分に返ってくるのを覚悟していた。俺の最後がお前で良かったよ・・・」
ウォーはチリンに感謝の言葉を残し、息を引き取ります。
お母さん羊の敵でありながら育ての親のウォーを殺してしまったチリン。
チリンは周りを見渡すとかつての仲間の羊たちが遠巻きに自分を見つめます。
自分たちとは違う生き物・・・そう、チリンはもう羊でも狼でもないものになっていました。
失意のまま、チリンはその場を立ち去り山へと帰ります。
野性の中でいつも側にいたウォーを失ったチリン。
ふと水場でチリンは自分の姿に驚きました。
水場に映った姿はウォーと同じだったのです。
「ウォー、教えてくれ! 僕はもう仲間の元へ帰れない、ウォーもいない。僕は一体どうしたらいいんだ!?」
水場に映ったウォーは答えることはありませんでした。
その後、いつの頃からか山から鈴の音が響くようになりました。
チリン、チリン・・・と物悲しそうに。
という内容なんですが・・・あー、もうこのストーリーを書き起こすために思い出しているだけで涙が出ます!!
作品を知ったのはもう20年以上も前なのに心に残るんですよ。
っていうか、バッドエンディングのほうが印象に残っているのかも。
一時期、もう一度見たくてこの作品を探したのですが、このアニメビデオを置いていたレンタルビデオ屋は店を閉めちゃうし、販売元では廃盤になってしまうし、オークションでも見つからないとないない尽くしで諦めていましたが、近頃復刻したみたいで手に入るようになりました。
こもんとしては「やった、また見れる!」と嬉しい限りです。
同じ狼と羊を扱ったアニメ作品でも「あらしのよるに」とは違って子供ながらにハードな作品です。
最近情操教育かなんか知らないですけど、みんな仲良くしましょうっていう内容の安易な理想のものって元々嫌いなんですよ。
安易に「よかったよかった。おしまい」じゃ、その下に隠された深い意味合いは何なのか?って考えられなくて怖くないですか?
それとも子供にそこまで求めるのって酷な話なんでしょうか?
「考えること」を閉ざすほうがよっぽど怖いと思うんですが、どうでしょう?
っていうか、作品知ってる人、手を挙げてくれー!!
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作品は知りませんが、この記事を一気に読んでしまいました。ぜひ探して画像で見てみたいです。チリンって言う音が聞こえてきそうです。
2007/4/8(日) 午後 1:30
私も、知らなかったお話だけど、探して見てみたいとおもいます。ただ楽しいものより、それをみて何を考えたか、そして自分はどうしようと思うか。子供にはこういうものが必要かもしれないですよね.
2007/4/9(月) 午後 5:29
うーん大人向けだね・・・
2007/4/9(月) 午後 5:47 [ ]
空コラムさん>知ったのはもうはるか20年以上も前なのに良く覚えてるなぁと自分でも思います。復刻しているのでぜひとも見てほしい一作です。でも原作がちょっとチリンの性格が違うみたいなんです。私も原作読まなきゃ。
2007/4/9(月) 午後 9:45 [ こもん ]
ぷりさん>昨日話を知るために「あらしのよるに」を見ましたけど、やっぱりラストが「良かった良かった」で終わっちゃったんで、子供にとってはここで満足しちゃって考えることを辞めてしまう造りなんですよねぇ。やっぱりもう少しひねってほしかったなぁ。
2007/4/9(月) 午後 9:50 [ こもん ]
トラさん>こんな大人向けの話が20数年前にあったんですよ。もう一度読もうと近くの図書館に出かけたんですけど児童書を置いている部屋が大人は立ち入り禁止なんです。なぜにぃー?? 読みたいのに。
2007/4/9(月) 午後 9:55 [ こもん ]
はじめまして、kurokarlと申します。「チリンの鈴」に、遅ればせながら反応してしまいました。もう、知っているどころじゃありません、人生の泣いた(いえ、泣いている)おはなしNO.1です。しかも、30代になった今、「あらしのよるに」が出たせいもあるかもしれませんが、なぜか強烈に思い出すのです・・・。子供向けには重いとか暗いとかいう評価もあるようですが、まぎれもない人生の真実をはっきり語った、貴重な作品だと思います!
2007/4/28(土) 午後 11:43 [ kur**arl ]
最近の童話は残酷すぎるということでかなり内容が変えられていますよね。サルかに合戦やカチカチ山など私が母に読んでもらって面白かったのに娘には改正版は読みませんでした。本末転倒、内容空っぽ。残酷さも知るから守ることも知るのに!改正にはムカムカしてます。グチってごめんなさい。
2007/12/10(月) 午前 0:52
とらねこさん>童話の内容って改正になってるんですか? なんだそれ? 最近の昔話がそんな風になっているとは・・・ちび黒サンボも発禁になったり、なんでそんな風になるんだろ? 本好きのこもんとしては残念なことです。
2007/12/11(火) 午前 8:12 [ こもん ]
知ってますよ〜。上映当時にリリカにも載ってましたね。やなせたかしのアニメ映画だと、他に「やさしいライオン」が印象に残ってます。昔虫プロの屋根裏で見ました。
2009/9/10(木) 午後 10:40 [ komomo ]
知ってる方が結構おりますねー、良かった良かった。周りに聞いても「そういう童話ってあった?」って、小さい頃の記憶は夢か幻かって疑ってました。
チリンの声は神谷明さんでした。
2009/9/19(土) 午後 10:23 [ こもん ]
ふと思いついて「チリンの鈴」でググったら、ここに辿り着きました。
こもんさんと同じように子供の頃の幻の記憶だったのかなと思う気もしましたが、実在していたのですねヾ(;´▽`A
幼い頃、母に連れられ遠くの映画館まで言った記憶が微かに、、、
終盤、絵が怖くて目を瞑って、音声だけが記憶に残り、、、
それが怖い夢になってでてきた思い出があります。
何故、母がこの映画を見せたのか未だにわかりません。
でも大事な幼い頃の思い出、、、ようやくそう思えるよう(な歳)になりました。
2010/9/30(木) 午前 1:26 [ ]
ものすごく記憶に残っています!
私もチリンの鈴が気になって調べたらここにたどり着きました。
私が幼稚園くらいだったので、25年以上前だったと思います。
確かにあの頃は怖いと思っていましたが、大人になるまで印象が残る映画、絵本はなかったし、とてもいい映画だと思います。
また観てみたいと思います
2011/1/26(水) 午前 10:00 [ rum*1*9197* ]
通りすがりですが「チリンの鈴」で検索していたらこちらにたどり着きました。
ものすごく覚えています。
初めて読んだのは小学低学年のころでしょうか。
絵本の記憶では仇を取るために自ら弟子入りに行ったような。
「オオカミみたいに強くなりたいんだ」的な発想で。
最後は襲撃すると見せかけてウォーを刺していたような。
「いつの間にか父のように思っていた」とかいうセリフはあったかと思うのですが、原作が手元にないので自信がありません。
とにかくボロ泣きしたのは確かです。
アニメも見ました。
ラストに一人寂しくその場を後にするチリンに被って哀愁漂う歌が流れたと思ったんですが・・。
あー、復刻するならばぜひ見たいです!
悲しいけど大好きな作品です(それと同じくらい『最後の恐竜ティラン』も大好き)。
長くなってすみませんでした。
2012/3/21(水) 午前 0:26 [ hpc*mp*q11*6 ]