コルサの「毎日がヒルクライム」

ご訪問、(コメント)いただきありがとうございます。 皆さんのブログを拝見しても、なかなかコメントを残せず、ごめんなさい。

BSスーパーライト(1966〜)その3

イメージ 1

前回はスーパーライトの軽量アルミフレームについてご紹介しました。
今回は、そのアルミフレームをいかした軽量な完成車にする為、
アッセンブルされた部品を見ていきたいと思います。

イメージ 2

実用車(メーカーでは軽快車)らしくチェーンカバーもつけられています。
チェーンカバーの材質も軽量化を意識してでしょう、
アルミ製になっています。

イメージ 3

マニアの方が一番気になるのは、このチェンホイールではないかと思います。
杉野プロダイナミックチェンホイール、コッタードタイプが使われています。
ギヤ板をよく見てくださいね!
あなたが普通に見かけるプロダイナミックのギヤ板と、たぶん違いがあると
思うのですが、お気づきになりましたか?

何が違うのか?
それは「インナーギヤを取り付けるための穴がない」のです。
それと画像ではわかりませんがギヤ板の厚みが厚い通称、厚歯(1/8)と
言われるタイプなのです。
チェーンなどもトータルで考えれば薄歯(3/32)の方が重量は
軽くなるでしょう。
ですがシングルスピードは当時、厚歯を使うことが多くシングルフリーも
当時の実用車のものは、ほとんど厚歯で作られていました。
そこで、このスーパーライトも厚歯で作られたのではないでしょうか?
とここまで読んでいただいた方の中から
「じゃあ、厚歯のプロダイのギヤ板をわざわざ用意したのか?」
という声が聞こえてきそうです。
確かにプロダイナミックのイメージはツーリングです。
しかし60年代〜70年代初期までのプロダイナミックはレース用部品でも
あったのです。
ロード用としてもメーカー完成車の部品としても使われていました。

イメージ 4

上の画像は60年代、単体で売られていたプロダイナミックのギヤ板(49T)
プロダイナミックは競輪の認可部品でもあったのです。
競輪で使われたのであれば当然、厚歯のギヤ板も用意されていたわけです。
そして競輪の厚歯用ギヤ板であればインナーリングを付ける穴は不要です。
ですから、この自転車に使われているのは当時の競輪用のギヤ板では
なかったかと思われます。
(ちなみにスーパーライトに取り付けられていたギヤの歯数は46T)
余談ですが、このギヤ板の仕上げはバフ仕上げでピカピカで一般的な
物とは仕上げが全然違います。
(ビニール入りでショップさんの在庫から見つけたのでオリジナルでしょう)

イメージ 5

イメージ 6

ただ、競輪にも使われる当時の最高級クラスのチェンホイールを
なぜ、軽量車といえども実用車のスーパーライトに使ったのか?
当然コストとしてはかなり大きなものになったはずです。
その点を考えるに・・・
1965年頃のスギノのカタログを見てみます。

このカタログにオールアルミのクランクは幻のレース用クランク、
マイティ5(マイティコンペ系とは全く別物の高級品)と、
このプロダイナミックの2種類しか載っていません。

1965年当時には、どうやらスギノ マキシィ系の3アーム、
全アルミ製クランクなどは、まだ出ていなかったようなのです。
(マイティコンペ系軽合金5アームも、もう少し後に出てくる)

更に興味深いことにプロダイナミックの説明に
「日本で一番軽いギヤクランクです」
と書かれています。

アルミフレームを実用化したBSは技術力をアピールする為に少しでも
スーパーライトを軽くしたかったのでしょう。
その為、BSはコストの面はある程度目をつぶり思い切って全軽合金製の
プロダイナミックを採用したのではないか?
というのが私の推測です。

イメージ 7

チェーンホイールだけですごく長くなってしまいました。
でもまだチェンホイールに付いて語りたいことがありますので、
もう少しお付き合いください。
ギヤ板は通常と違いクランクの内側に取り付けられています。
これは、チェンケースとの接触をかわす為ではないかと思います。
(フランス車などでもチェーンケース付車に時々見かける工夫)
計測はしていませんがBS車ですから、もちろんチェンラインも
考慮されているものと思われます。

イメージ 8

さて、もう一点。
クランクの、通常、アウターギヤを取り付ける部分を良く見てください。
(一枚上の画像もあわせて)
見慣れたプロダイナミッククランクには、ここにギヤ板とほぼ
同じ厚みがあります。
ところが、このクランクには、その厚みがずっと薄く作られています。
これが、どのような理由なのか、わかりません。

60年代のプロダイナミッククランクの特徴?
 (すべてこうなっていた??・・・考えにくい)
▲團好藩僖廛蹈瀬ぅ淵潺奪(シングルギヤ板仕様)の特徴?
(ピスト専用クランクがあったかどうかは不明ですが)
このスーパーライト専用のプロダイナミックの特徴?
 (これもスーパーライト専用クランクがあったかどうかは妄想ですが)
どなたか、ご存知の方がお見えでしたらご教授ください。

イメージ 9

シングルフリーはサンツアー・・・
と言いたいところですがサンツアーの文字はまだ入っておらず
「MAEDA IRON WORKS」前田鉄工所の時代です。
もちろん、厚歯のシングルフリーです。
シングル―フリーはこの時代のほぼ厚歯しかないのではないかと
思います。
サンツアーの1967年のショップ、問屋さん向けと思われる
パーツリストを見てもシングルフリーに薄歯は載っていませんでした。

チェーンも、もちろん厚歯用です。
厚歯用のチェーンということになると、ついピスト用を思い浮かべて
しまいますが多分、この自転車に使われているのは
一般向けのチェーンでしょう。
ただし、チェーンは近年、交換されてしまっているようです。

※次回は駆動系以外の部品構成を見ていきます。

その他の最新記事

すべて表示

さて、今回はメーカーが「超軽量車 10.5kg」とうたった自転車の 軽量新素材フレームについて書いていきたいと思います。 まあ、1960年代のことですから「超軽量新素材」といえば… だいたい予測がつくかと思いますが このスーパーラ ...すべて表示すべて表示

BSスーパーライト(1966〜)その1

2017/2/10(金) 午前 10:01

この画像を見ると、またコルサが 「なんか変な自転車引っ張りだしてきたなぁ」 と言われそうです。 しかし、次の2枚の画像を見ていただくと「この自転車がただものではない」 ことがお分かりいただけると思います。 このプ ...すべて表示すべて表示

カンパペダルの改造 その5

2017/2/7(火) 午後 2:43

前回でロードペダルからピストペダルへの改造は 完了しました。 まあ、良い買い物をしたかなと?(笑) 今回はペダルのキャップの話です。 ピストペダルは外側にケージがないので気を付けていても ペダルキャップをぶつけて傷めてし ...すべて表示すべて表示


.


みんなの更新記事