choroねえさんの「シネマ・ノート」

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2009年5月19日

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「チャプター27」(2007)

イメージ 1

公開時、ジャレッド・レトが30キロも体重を増やして挑んだチャップマン役ということで話題になり気になっていたのですが見逃してしまい、ようやく今頃になって観ることができました。(^^ゞ
ジョン・レノンの暗殺から来年で30年になるんですね〜時が経つのは本当に早いです。

この映画、85分という短編にもかかわらず、ものすごく中身が濃くてたった3日間の出来事を綴ってあるだけなのに、結末がわかっているからか異様な緊迫感があったりして時間以上に長く感じました。

チャップマンがNYのホテルに着くところから始まりますが、それからジョンを暗殺するまでの3日間の彼の心の葛藤が本人が手記を読むような形で克明に描かれています。

この映画、小説『ライ麦畑でつかまえて』を読んでいる人だと何倍もよくわかるのではないでしょうか。残念ながら私は未読な為とてももどかしく思いました。と言うのも、チャップマンはこの小説を愛読し、この小説の主人公ホールデンと自分を重ね合わせているんですね。

小説の内容はこんな感じのようです↓
『ライ麦畑でつかまえて』あらすじ
 大戦後間もなくのアメリカを舞台に、主人公のホールデン・コールフィールドが3校目に当たるボーディングスクールを成績不振で退学させられたことをきっかけに寮を飛び出し、実家に帰るまでニューヨークを彷徨する3日間の話。
 自身の落ちこぼれ意識や疎外感に苛まれる主人公が、妹に問い詰められて語った夢:<自分は、広いライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、気付かずに崖っぷちから落ちそうになったときに、捕まえてあげるような、そんな人間になりたい...>が作品の主題となっている。このクライマックスシーンを導くために主人公の彷徨のストーリーが積み重ねられている。(ウィキペディアより)

アメリカでは圧倒的な人気を誇る小説というのは知っていましたが、NYで3日間を過ごすというのは同じながら、チャップマンはこの物語のテーマを間違って受け止めたのでしょうか。「偽善者は死ね」ということばがを主人公のホールデンが言うらしいのですが、それをチャップマンは当てはめてしまったわけですね。これは是非本を読んでみたくなりました。

「可愛さ余って憎さ百倍」と言いますが、本来好きだったはずのジョン・レノンが掲げている「平和や平等」などが偽善だと信じたチャップマンの心の葛藤が非常に鋭く、又わかりやすく描かれている映画ですね。主演のジャレッド・レトは本来の彼とはわからないほどの変身ぶりですが、チャップマンになりきってその屁理屈ともとれる彼の意思を表現しています。

犯行に及ぶまでの間、ダコタハウス前でいろいろな人に出会い、その中でもジョンのファンであるジュードという女性(リンジー・ローハン)に対する行動も何だか意味不明だし、明らかに精神が少しおかしいということを感じます。そしてジュードの知り合いのカメラマン、ポール(ジュダ・フリードランダー)に、暗殺当日の夜サインをもらった後、執拗に現場に「もう少し一緒に残ってくれ」と言った意味は?自分ひとりだと犯行に及んでしまうのが解かっていた為、それを止めて欲しいという意味で彼を引きとめたのでしょうか。ポールが去った後、ジョンが戻ってくるまでの間の猛烈な心の葛藤は、観ている私までドキドキしてしまいました。

人間ってほんのわずかなきっかけから、ここまでしてしまうものなんかと恐ろしくなりますが、この事件は相手がジョン・レノンだったから広く知れ渡っているだけで、日常に起きている人との争いや殺人なども、多かれ少なかれ似たような心の闇から起きているのかもしれません。自分はこうなんだ(チャップマンの場合「ライ麦畑〜」の主人公になりきる)、と思い込んでしまう怖さは意外と多くの人が持つ感情のような気もします。

イメージ 2さりげなくジョンとヨーコの子どものショーンを登場させたり、臨場感のある映画になってましたね。しかしジャレッド・レトの役者魂には驚きました。「ロンリーハート」の時も禿頭にしての熱演でしたが、、本当にいつもの素敵なレトはどこにもいなくて、知っていなければ彼だとはわからないくらいでした。上のポスターを観た時はショックだったわ(笑)。でも↓の本人の写真を観ると納得でしたが・・・・
リンジー・ローハンの役はちょっと中途半端な感じでしたが、彼女はどうしているのでしょうねぇ。。。^^;
【こちらが普段の二枚目なレト。(^^)】→

原題:CHAPTER 27
上映時間:85分
製作国:カナダ/アメリカ
公開情報:劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月:2007/12/15
ジャンル:ドラマ

《コピー》
1980年12月8日ジョン・レノンはなぜ殺されたのか?

監督:J・P・シェファー
原案:ジャック・ジョーンズ 『ジョン・レノンを殺した男』
脚本:J・P・シェファー
音楽:アンソニー・マリネリ

出演: ジャレッド・レトー・・・マーク・デイヴィッド・チャップマン
     リンジー・ローハン・・・ジュード
ジュダ・フリードランダー・・・ポール

【解説とストーリー】
 世界中に衝撃を与えたジョン・レノン殺害事件の犯人マーク・デイヴィッド・チャップマンの心の闇に迫るインディーズ・ムービー。ジョン・レノンのファンで『ライ麦畑でつかまえて』に心酔する青年が、ダコタ・ハウスを訪れ、ジョンに銃弾を浴びせるまでの3日間の心の軌跡を辿る。主演は、大幅な体重増加で役作りに挑んだジャレッド・レトー、共演にリンジー・ローハン。監督は、事件当時はまだ1歳だったという弱冠28歳の新人J・P・シェファー。
 1980年12月6日、ニューヨーク。ジョン・レノンに会うためハワイからやって来た青年マーク・デイヴィッド・チャップマン。彼は空港からダコタ・ハウスに直行、そこでジョンとの遭遇のチャンスをただひたすら待ちわびるのだったが…。(allcinemaより)

イメージ 3【マーク・デイヴィッド・チャップマン(Mark David Chapman, 1955年5月10日 - )】はミュージシャンでビートルズの元メンバーであるジョン・レノンの殺害犯として服役中の、テキサス州フォートワース出身の元警備員。 当時ハワイ州ホノルルに在住していたチャップマンは1980年12月8日の夜、マンハッタン西のセントラル・パーク72番通り、ジョン・レノンの自宅アパートがある通称「ダコタ」ビルの前で帰宅したレノンを射殺し、その場で逮捕された。レノンの妻オノ・ヨーコの請願などのために収監期間が延長されており、2009年5月18日現在まだ釈放されていない。(ウィキペディアより)

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