昔履いたオニツカ

ゾラの「居酒屋」を読みました。分厚いですが、あっという間に読めます。お勧めします・・。

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慣らし履きと履きおろしについて

ウエストンの慣らし履きが大変なのは有名なお話ですが、今回私がローファーの慣らしを通じて驚いたのは、慣らし履きをしたことによる、自分の足裏へのダメージの大きさです。
 
私は毎晩セルフ・リフレクソロジーをやっています。これはホホバオイルやスイート・アーモンドオイルといったキャリアオイルで精油を希釈し、足裏(余裕があるときは膝裏まで)を自力でマッサージするものですが、毎日ケアしていれば、余程のことがない限り、足裏はある程度の柔らかさを保っています。
 
ところが、わずか1日20分程度の慣らし履きで、足裏、特に踵部分のゴリゴリが、日常生活では考えられないほど増加したのです。セルフ・リフレクソロジーでかなり回復しましたが、何もせずにそのまま寝てしまえば、このゴリゴリは翌日へ持ち越されることでしょう。
 
過酷な慣らし履きに挑まれる方、どうぞ靴だけでなく、ご自身の足にも一層のご配慮を。
 
・・・そんなこんなで靴と足をケアしながら8日間の慣らしを経て、本日ローファーを履きおろしました。娘(幼稚園児)と手をつないで、近所の薬局へバブを買いに行っただけですが、幸せな気分で(足はジンジン)でローファーとの長い付き合いを開始することができました。
 
帰り道、いつも声だけ聞こえてくるわらび餅販売車に遭遇。買ってみたかったのですが走って追いかけたら血豆だらけになりそうで断念しました。
 
ところで、履きおろし、というのは靴好きにとっては大事なイベントのはず(大安の日にしかおろさない人もいるらしい)なのに、私は手持ちの靴を履きおろした日のことを一日も思い出すことができません。
 
なぜだろうか・・・と自問してみたところ、革靴というのは基本的に仕事用(私の場合)の靴ですので、履きおろしの瞬間というのは仕事へ出かける瞬間でもあり、そのため嬉しさもスポイルされてしまい記憶に残らなかったのではないかと思い至りました。
 
ありがたいことに、今回のローファーは、革製ですが仕事用の靴ではありません。今日の履きおろしは私の頼りない記憶(大昔のことはいつまでも覚えているのに)にも残るんじゃないかな、という気がします。気がするのですが、やはり脳内HDDの容量が不安なので、他人様が読んでも面白くないだろうと思いながら、こうしてブログに書き残しておくものです。
 
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仕事用の靴ではない、と言いながらも、仕事にも(長い長いクールビズ期間中を中心に)頻繁に使用すると思いますが、何といってもこの柔和な面構え、やはりローファーは休日向けの靴です。
 
 

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「々人くゆり騎へ海」庫文波岩

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私は若者だった頃、セーターを着ませんでした。特に私が敬遠していたのが、乳白色で縄状の編み込みがあるタイプのセーター、いわゆるアランセーター風のセーターです。

なぜかというと、これは全く何の根拠もない、アランセーターの歴史とも何一つ関連のない、私の大いなる無知と誤解と偏見のせいなのですが、当時の私は「この手のセーターを好んで着る若者というのは、裕福な家庭で何不自由なく育てられたお坊ちゃまに見える」と考えていたからなのです。

なぜそのような偏見を抱いていたのでしょうか・・・。

理由1)
「生徒諸君!」に登場する病院の息子がアランセーター風のセーターを着ていた(ような気がする)ため。(コミックが手元にないので確認できません。)

理由2)
アランセーター風セーター→手編みのセーター→女性からのプレゼント(のある意味で頂点)→自分には無縁・・。

諸星あたるが幽霊になった女の子にプレゼントしてもらったセーターやら手袋やらもアランセーター風だったような記憶があります。

・・早い話が、ひがみです。お恥ずかしい限りです。そんな私もちゅうねんになり、セーターの魅力に少しずつ惹かれ始めるようになっていきます。

アランセーターについても、伊藤ユキ子さんの「紀行・アラン島のセーター 」などを買って読み、自分の的外れな先入観を恥じるとともに、アランセーターの背景やアラン諸島への関心が高まってきました。

そして、アランセーターを着る前に、ある程度、アランセーターやアラン諸島についての基礎知識を身に着けたい、と思うようになったのです。

ただ、すぐに身に着けたいわけではないので、少しずつ少しずつ、自分のペースで勉強していきたいとも思っています。(ニッターが減少しているという話は気になりますが・・。)

そうした中、「紀行・アラン島のセーター 」の次に私が読みたいと思った本が、この「海へ騎りゆく人々(シング作)」なのです。

ところがこの本、岩波では既に絶版らしく、中古本を探したら、1万5千円とか、7万5千円(!)とか、べらぼうな値段がついているではありませんか。

そんな大金を投じる財力があるはずもなく、地元の図書館の蔵書を検索してみることにしたのですが、嬉しいことに「蔵書あり」との結果でした。

さっそく借りにいくと、閲覧可能な書架には展示してなく、どこか奥のほうにある書架まで取りに行く必要があるとのことで、司書の方が15分くらいかけて取り出してくださいました。

出てきた本の裏表紙を見ると、なんと「昭和17年5月27日」のスタンプが押されています。ミッドウェー海戦の直前です。

裏表紙を見ると、「昭和27年7月15日 第2刷発行」の記載が。恐らくこちらが正しく、先のスタンプは昭和27年の間違いなのでしょう。

それにしても随分古い本であることには変わりはありません。この時代、501XXはまだ革パッチでしょう。

表紙のタイトルは左横書きですが、中身は右横書きとなっています。第1刷は昭和14年ですが、国語審議会の力が及ばなかったせいなのでしょうか。

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死ぬまでには買おうと思っている靴、なくなりました。

前作はこちら↓
 
残りの一足、ウエストンのローファーについては、名古屋にお店がない(昔はあった)ので、目にする機会すらなく、ず〜っと先延ばしにしていました。
 
しかし、「いつまでも あると思うな 永世定番」という教訓が、「そろそろ買っとかんとかんのとちゃう?」と警告してきます。あと、ゴルフのひもがそろそろ切れそうですし。
 
しかし、このためだけに毎回大阪へ行くのも粋狂なことに思われます。
 
あれからもう5年半近くも時が流れています。心斎橋店も移転?してしまったし、前回気持ちの良い接客をしてくださったスタッフの方々ももういらっしゃらないかもしれません。
 
そんなとき、名古屋のラシックにウエストンがあるとの情報を入手しました。
 
意気込んで出かけてみると、私が欲しい色(ライトブラウン)の取り扱いがありませんでした。ゴルフのひももないとのこと。残念です。
 
ここで素直に諦めて大阪へ行けばいいのですが、個人輸入という手もないわけではありません。
 
某国某店にコンタクトして、ローファーの個人輸入を目論見ますが、さて、ローファーの価格は・・・
 
・本体  450 euros 
・ツリー 75 euros  
・送料 120 euros
 
とのことでした。あと、タックス・リファンドにあたり、パスポート番号が必要になるようです。
残念ながら、私は数年前にパスポート失効してしまいました。このためにパスポートを取得する気にはなれませんです。
 
そして、忘れてはならないのが関税と輸入消費税です。送料込の総額を仕入れ相当額?に換算して、関税が3割、輸入消費税の計算は、確か仕入れ相当額+関税額に、まず4パーセントを掛けて端数処理してさらに25パーセントが地方消費税・・・?
 
軽く1万円は超えてしまいそうです。この時点で価格的なメリットはほぼありません。
 
でも、せっかく問い合わせに応じてくれたのだから、失礼のないようにここから買おう、と注文すると・・。
 
「残念!今、送料163ユーロだった!120ユーロは昔の値段ね。それでもまだ興味ある?」
 
との悲しいお知らせが。こうなると国内価格を上回る可能性が出てきます。丁重にキャンセルして、ようやくこれで大阪へ行く決心がつきました。
 
・・・大阪では、前に接客していただいたスタッフの方は誰も見かけませんでしたが、大変親切でしかも博識な方ばかり。気持ちよく念願のローファーを入手することができました。
 
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そして今、甲をピーターセンのバイスグリップで掴まれたように締め上げられながら、室内で慣らし履きをしつつ、この記事を書いています。
 
ウエストンをおろすには必須の通過儀礼なのですが、妻はそんなことには容赦がありません。
 
「家の中で靴履くな!泥棒が来るよ!」

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読まなくなった古雑誌は広告がおもしろいのです。

古いLee(Riders)とエドウィン(シャワーブリーチ)の広告が残っていないかと、押入れをゴソゴソ・・・。
 
目当ての広告は見つかりませんでしたが、なくなったと思っていたバブル期のFINEBOYSその他、色々面白いものが出てきました。
 
イメージ 1
 
1)1992年のモノ・マガジンに掲載されていた広告です。アイコムのトランシーバーの広告なのですが、面白いのは釣り具です。恐らく、スーパーストライクのグラスロッド(FO-60?)とシマノのバンタムです。ルアーはバルサ50。広告掲載時にはロッドもリールもとっくに(9年くらい前?)生産中止になっていますから、お好きな方のエクセレント・チョイスなのでしょう。
 
ただ、どう考えても、広告に書かれているように「じっと獲物を待つ」タイプのタックルではないと思いますです。
 
・・・いや、ひょっとしたらオリオリのホットケが意外に有効なのかもしれませんが・・・。
 
イメージ 2
 
2−1)右側は、1983年の映画「時をかける少女」のパンフレット掲載広告です。ペイントマーカー、好きでした。わざとペン先を押しっぱなしにして、金色や銀色の塗料を貯めてみたりしました。
 
どうして「時をかける少女」にペイントマーカーの広告を?と思ったら「時を描ける少女」だそうです。面白くありません。
 
2−2)左側は、1990年7月のFINEBOYSに掲載されたエドウィンの広告です。メイド・イン・イタリーシリーズですね。レザーパッチに金属でEDWIN MADE IN ITALYと描かれています。この他にもインチキレザーパッチ版が発売されていたような記憶が。
 
もう少し前の企画で、イタリアン・ヌーボーとかフレンチ・ヌーボーとかいうコインポケットが上付きになっていたり、フロントの合わせ(だったかな)が二重になっているシリーズがありましたが、どちらも早期に姿を消しましたです。
 
イメージ 3
 
3)1983年頃だと思われる、サンスイのカタログ。サンスイなどという高級品には縁もゆかりもありませんでしたが、早見優とTDKの高級メタルテープ(名前は過去記事のどこかに記載)の組み合わせに惹かれてとっておいたものです。が、今日までとってあったとは今日初めて知りました(ボクシングマガジンの間に挟まっていた)。
 
このTDKの重たいメタルテープ。重すぎてオートリバースがうまくいかないことがあるというような噂を聞きました。真偽のほどはさておき、この広告のコンポはすごいです。カセットばかりかレコードまでオートで両面演奏してしまうのです!(残念ながら、ひっくり返しはしないようです。)
 
イメージ 4
 
4)同じカタログの別ページ。テレビ付きのコンポ。イイですね〜。歌っているのは時代的に「夏色のナンシー」か「渚のライオン」あたりでしょうか。実はこの2曲しか知らないのですが・・・。
 
下段にあるのは、ナイキの・・・なんでしたっけ(モデル名失念)。私、確かこのモデル当時部活で履いていたことがあるのです・・。(微妙な表現は、軽さを追求したせいか耐久性が低く、あっという間にズタボロになったためです。勿論、私が用途を誤っていたのだと思いますけれど。)
 
話は戻りまして、お目当てのLeeとエドウィンの広告がどんなものだったかと申しますと・・・。
 
Leeは何度か記事にしたことがあるのですが、「いつかは町(街?)を出る。それが彼らの合言葉だった。」というようなキャッチコピーの広告です。私が今でもLeeを好きなのは、カウボーイのイメージより、この田舎町のイメージによるものが大きいです。
 
エドウィンは、新色であるシャワーブリーチの広告で、「初めて見たとき、この色は遠い夏の日の色だと思った。」というようなキャッチコピーでした。
 
私はこの広告の影響で、シャワーブリーチ色のなんとかクラシックというヘビーオンスなブツを購入しましたが、すぐに復刻ブームの虜になってしまい、ろくに履かずにどこかへやってしまいました。ヴィンテージ・デニム愛好家には鼻もひっかけられない色ですが、それでも今思えば、水色のデニムに黄色いエドウィンのタブがよくマッチしていましたっけ。
 
どちらも1998年頃だったと思います。覚えている方、いらっしゃいますか?
 

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あの頃の「フツーのジーパン」にまた会いたい。

「フツーのジーパン」を見かけなくなってからどれくらいの年月が経つのだろう?おしゃれ用でもマニア向けでもなく、単なるフツーのジーンズを・・。
 
本でも読もうと押入れをガサゴソしていたら、昔のリーバイスブック等々がでてきて、ふとそんなことを思いました。(右上の内田有紀はジーンズでなくコンタクトレンズのパンフです。当時好みだったので一緒にしまってありました。)
 イメージ 1
 
今、街で見かけるジーンズが「普通」でないというのではありません。フツーかどうかは、あくまで私の脳内での勝手な自己基準によるものです。
 
では、私が「フツー」と感じるジーンズとはどのようなものか・・。それは15年くらい前まで、街にあふれていたジーンズたちです。
 
5ポケットでヒップポケットにはメーカー独自のステッチが入っており、一目でどこのメーカーか判別できました。・・・多くの人が贔屓のメーカーや品番を持っていたのではないでしょうか?
 
もちろん、テンポラリーなモデルも沢山ありましたが、それはそれ、これはこれという感じで、オーセンティックなモデルは常時ストックされていたように記憶しています。
 
私は大学時代、ジーンズの販売員をしていました。大学にいた時間よりジーンズショップ(これも死語でしょうか?)にいた時間のほうが長いと思います。その頃は、ちょうどヴィンテージ・ジーンズが爆発的人気を博し一気に相場が跳ね上がった頃で、有名メーカーが少しずつ復刻版を本気で作り始めた頃でした。
 
ジーンズの未来について、当時の私はこんなことを考えていました。
 
「かつてベルボトムやブーツカットが流行った時代があり、スリムやケミカルウォッシュのゆったり&テーパード(私はボンスリ・・ボンタンスリムと(脳内で)呼んでました)がもてはやされたこともあったけれど、ジーンズはやはりリーバイス501やリーの101、あるいはラングラーの11MWが基本モデルで、復刻版の出来もだんだんよくなってきている。」
 
「消費者は、高品質でオーセンティックなジーンズの魅力に満足し、これらを定番としつつ、ブーツカットやフレアーのようなテンポラリーなモデルについては流行の影響を受けて入れ替わっていくのだろう・・。」
 
今思い出すと、外れるにもほどがあると笑ってしまいます。ファッションがらせん状を描きながら常に変化していくものとは聞いていたのですが、これほどまでにジーンズの世界が激変するとは予想だにしませんでした。
 
この後、ジーンズの世界では(私には)予想もできなかったことが次々と起こります。
 
・レーヨンジーンズの流行。まさかのボブソンの巻き返し。
 
・ユニクロの大躍進。ユニクロは当初、自社製品だけを販売していたわけではなく、アディダスやコンバースのスニーカーなどを安売りしていたのを覚えています。初期のCMでは酒井美紀が起用されており、最近のモデルさんとは明らかに傾向が異なりました。
 
・ヒップポケットにステッチのないジーンズが普及。私は、これが許されるのはリーバイスの大戦モデル(ペンキのステッチはすぐ消えてしまう)を再現する場合だけだと思っていました。
 
・プレミアムジーンズの台頭。リーバイスをはじめとする老舗メーカーの商品構成も激変・・・。
 
今ではもう、何がどうなっているのかまるで分かりません。
 
・・でも、どうなのでしょう。そろそろ、あの頃のフツーのジーンズを履きたくなってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
リーバイスは501、502、505だけではありません。フツーの中のフツーだった503、515、レザーラベルの525、足が長く見えると(食い込み効果?)評判だった510(ファイブ・テン)・・。
 
あと、リーバイスは白無地のTシャツも逸品だったのでした。
 
イメージ 5
 
リーなら基本モデルの201、赤いタブのタイトな205・・・。リーの「田舎くさ〜い広告」、大好きでした。
「町に知らない場所はない、知らない人もいない・・。」
 
イメージ 2
 
ラングラーの8シリーズ、9シリーズは私は好きではなかったけれど、これもクセがなくてフツーでした。
 
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エドウィンならなんといってもインターナショナル・シリーズ。ロンドン・スリム、厚手のロンドン・クラシック、ロッカー御用達?のスーパーロンドン・・・。
 
イメージ 4
 
こうしたフツーのジーンズは、路面店ではなく街の小さなジーンズ・ショップ(ジーパン屋)で売られていました。
 
こうした店もあまり見かけなくなったことから、フツーのジーンズが街にあふれることは容易ではなさそうです。
 
 ※おまけ
パンフを見ていたら、当時の地方紙CAPLAのシールと'86年の映画の新聞広告(切り抜き)が出てきました。これは「カイロの紫のバラ」と「ラウンド・ミッドナイト」を名古屋市矢場町のシネマAへ見に行った記念に切り取ったものです。(ラウンド・ミッドナイトは多分見ていない)
 
イメージ 6
 
「カイロの紫のバラ」は今でも大好きな映画ですが、予告の「未来世紀ブラジル」も劇場で見ておけばよかったと、この切り抜きを見て今更ながら後悔の涙を流すのでありました。

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