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卑近な話。
4月に親が白内障の手術を受けました。
計画的に数日入院し、日替わりで両目とも病院のお世話になりました。
予定通り無事退院・帰宅し、今は病院から紹介頂いた住まい近くの眼医者さんに、術後の経過を診て頂いています。
花粉対策用に顔との隙間がカバーされているグラス(度無し)を、今は流用してます。
本人には、結婚前から現在も続けているライフワーク的趣味があります。
それは、絵を描くこと。
そのゆえか、手術前後の物の見え方の違いを、絵描きの立場で語るのでした。
両目に使われたレンズは、事前に本人の希望も聞いて決まったものでした。
退院の帰り道、どう見えるか尋ねたところ、まず、
「近いところは前よりよく見える」
と。そう言いつつも少し寂しげに、
「でも、遠い所はちょっと輪郭がハッキリしない」
そして、
「昔から遠目は効くほうだった。絵を描く時も、他の人よりも後ろから、広く使える好きな場所にイーゼルを立てて、構図や細部を捉えて描けた。
それ(その感覚特性)は無くなったのね。」
と。
主な要望は叶っていながら、本人も想像しなかった部分があるようでした。
レンズのピントは固定焦点。
それに対する違和感も、絵を描く人間だと、世間一般より大きく感じるのかも知れません。
加えて想像ですが、ひょっとしたら、光景全体を俯瞰的に捉えたり、正確な長いパースを掴む必要がある職業の方も、同じく違和感を大きく感じるかもしれませんね。
さて、帰宅してからの本人は、作成途中ながらある程度纏まっていた(つもりの)自作を見るなり、
「わー、描けてなーいっ」
と。間違いなく手もとは前よりハッキリ見えてるようで。
そして今後は、お医者様のOKが出てから眼鏡を作り変えたい、と。
今の状況も、これはこれで本人が筆をとる意欲に繋がってゆくといいなと、身内は思うのでありました。
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