泣きびそ車イス 今日のひとこと

タイトルを変えました。言いたいことは尽きません。できる限り毎日書き込みを続けます。

話はいくつも反転して

    話はいくつも反転して
 
 「事件」は、意外な展開を繰り返して三転した。

 昨日の夕食で、残りの豌豆を食おうとしたとき、看護師がそれを見て「それなら、交換に一皿除けておくように」と言ったという話には、大きな抜け落ちがあった。
 
 看護師が待っていて覗きに来たのではなく、介護士の方が「これを食ってもいいのか」と言いに言ったら、看護師の返事がこうこうだった、ということだ。見せに行ったら、というのを意識してかせずにか省いて伝わったわけだ。介護士は、私と医務との話し合いで了解済みであるのを知っている筈なのだ。
 
 血糖値が下がらず、上がっていることで、インシュリンうんうんという話も出ている今、大事なことではあるが、肉などを捨てて妹の小さな畑で作った豌豆を食うという話で、仇同士のようないがみ合いまでする問題ではない。
 こういう話は、ここでは瓦礫ほどの山になって在る。
 
 夕食後、昨日の日記を更新した後で、看護師が同室の者の処置に来たので、「そこまでしつこく監視するか」と文句を言ったら、配膳のときに介護士が訊きに来たのだということが判明したわけだ。

 彼女は、遅出で退勤のときにあらためて寄った。そこで、直前に書いた日記をそのまま読み上げた。
 
 逆転また逆転の顛末を、もう書き足す間はないので、「明日、続きを書くから」と言った。毎日読んでいるという看護師が居るとのことで、それを覗き読みでもすれば、頻繁に出てくる医務へのあれこれを知ることができる。

 とにかく、今回の一戦はそれなりに一応結着となる。逆転また逆転。タイガースも、せめてこの程度のたたかいを見せてみろと言いたい。
 
 昼、古い友人であり、私の英語個人教師であったFさんから電話があった。昼食の終わる頃来ると言う。
 この土・日は車イスに乗らず大人しくしているので、食後室で待ったが、1時間余り後に来た。出がけに知人と会って遅くなったとのこと。
 
 彼は重い病を得たが、リハビリを重ねて全快といえるまで治ったという。片腕も右との違いは見られない。元気そのものだ。

 そして、昔通り勢い良く、滔々と捲し立てて止まない。今日ばかりは、しまいまで受け身であり、ほとんど聴き手に回っていた。これも昔のまんまだった。
 
 彼は今、親の遺した広い畑地を耕し、英語教室を開いて暮らしている。秋には友人に会うために渡米すると言っていた。

 気が付けば4時前で、体の向きを換えるために寮母らが来た。それを潮に、彼と別れた。次ぎに会うときには、私が車イスに乗っているときの方が良いだろう。付近を散歩しながら、喫茶へ入って、あるいはいつもの公園で話したいと思っている。
 
 昨日も今日も、さほど暑過ぎはしない日だったが、今になって、自重などせず一日だけでも乗ればよかったかなと思う。しかし、時は一秒たりとも逆戻りはさせられない。
 
     友であり師である人と会いて語る今日は口数少なになりて

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