「宮(クン) 〜Love in Palace」第4話(その1)
「宮(クン) 〜Love in Palace」第4話「サプライズ!?」
[ユルのマンション]
ユルくんが買い物から帰宅したとき、一本の国際電話がありました。それは、イギリスにいる母のソ・ファヨン(号は恵政宮/ヘジョングン)からでした。
ユル『えっ? テレビ中継?』
ファヨン『婚礼の儀は、衛星中継ですべて見たわ。親迎の礼やパレードを見て複雑な気分だった。私の気持ち、分かる?』 ユルくんは答えず、傍らにある両親の写真に目をやります。
ファヨン『ここの整理はすんだから、明日帰るわ』
帰国? やーめーてー。
それは 迷 惑 行 為 でしかありませんから。 (検証人こころの叫び)
ファヨン『もう少しの辛抱よ。私たちをないがしろにした彼らに、思い知らせてやりましょう。私たちを苦しめて、自分たちだけ平気で暮らし……。今度は彼らが血を流す番だと教えてやるのよ。心配しないで。私に任せて』
怖いです。あまりに恐ろしいせりふだったので、思わず太字にしてしまいましたよ。
ファヨン登場に、雲行きが怪しくなってまいりました。
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[宮中]
婚礼の儀のしめくくりである同牢(どうろう)の礼を終えて、チェギョンは皇太子妃の部屋に案内されました。とても豪華な部屋なので、ソファーの座り心地を試したりして嬉しそうなチェギョンです。
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[バンコク]
バレエのコンクールに出場するため、海外滞在中のヒョリン。 大会後、ロイヤル・バレエスクールの関係者と会っていました。
ヒョリンにバレエを指導しているジュヨン(このかた、教授だそうです)が、彼女の才能を褒め称えてアピールしているのですが、その間もどこか心ここにあらずな表情です。 ジュヨン「彼女は韓国の希望の星です。そして私の希望の星でもある」 ロイヤル・バレエスクール関係者男性「ロイヤル・バレエスクールにとってもね」 〃 女性「これは入学の書類です」 〃 男性「開校以来、初めての特別待遇です」 良かったねえヒョリン。とんとん拍子じゃないの。このまま、夢に向かって突き進んでいくのよ。 ところが。 間の悪いことにそのとき、韓国皇太子の婚礼パレードの模様がテレビで流れたのです。 “雲行きが怪しくなってまいりましたパート2”。 突然立ち上がり、あいさつもせずに自分の部屋に帰っていったヒョリン。そして部屋にこもり、婚礼衣装に身を包んだチェギョンと、国民に手を振るシンくんの姿を見つめながら、独り、涙をこぼします。その手にバレエシューズを握りしめて。 ヒョリン、今、バレエとシンとを天秤にかけているでしょう? 早まってはいけないよ。 そんなヒョリンをジュヨンがあわてて電話で説得し、バレエスクールの関係者の前に連れ戻します。 ジュヨン「お待たせいたしました。彼女、体調が少し悪くて」 ロイヤル・バレエスクール関係者男性、入学書類をヒョリンに差し出して「署名をお願いします」 思いつめた顔で受け取るヒョリン。 ロイヤル・バレエスクール関係者女性「条件に問題でも?」 ジュヨン、ヒョリンをなだめるように「夢だったでしょ。卒業まで授業料が全部免除よ。(書類の内容を)読もうか?」 ですがヒョリンは師の必死のフォローと説得も耳に入らない様子で、書類をテーブルに置いてしまいます。 ヒョリン「すみません。条件に不満はないんです。でも、入学できません」
ああ……。 言ってしまいました……。
************************* [チェギョンの部屋] 婚儀の翌朝。 女官に起こされるチェギョン。 チョン女官「両陛下へごあいさつの時間です」
チェギョン「いま、何時? (女官の腕時計を)見せて。大変! 洗面所はどこ?」 急いで着替えようと、実家から持参したキャリーバックを開けます。 チェギョン「家ではジャージがいちばん楽なの。どこかな?」 チェギョーン、学校の廊下に脱ぎ捨ててきたことを覚えていないのね。 ちなみにそのジャージ(“シン・チェギョン”のネーム入り)ですが、ユルくんがマンションでアイロンをかけていたのでした。 皇太后「これで2人は正式な夫婦となった」 皇太后の、女教を引用してのうん蓄がしばらく続きます。 皇太后「皇太子夫妻はうれしいときも悲しいときも、それらを共に分かち合い、共に暮らすのだ」 黙って頭を下げるシンくんとチェギョン。シンくんのほうは若干、苦笑い。
それにしても、皇太后さまのお言葉はいつも深みがありますね。これを24話でもう一度言って欲しいぐらいです。 皇帝「今日から皇太子の護衛は14人か3人に縮小し、校門の外で待機することになる。これからは皇太子妃にも護衛が付く。時には不便かもしれないが、最低限の護衛は必要だ。守られることを楽しむように」
チェギョン「はい。守っていただきありがとうございます」 シン「(皇帝に)約束は守ってね」 皇帝「約束?」 シン「東宮を昌徳宮(チャンドックン)に移す話」 それは……とうろたえる皇后。どうやら皇太后と皇帝の耳には入れていなかったようです。 皇后「昌徳宮はまだ修理中です。あと1年はお待ちを」 シン「結婚したらすぐ移すと約束したはずでは?」 皇后「皇太子、妃の前でなにを……」 シン「彼女も知ってるよ。僕が話した」 皇后「その話は後で。皇太后陛下やお父上の前ですよ」 シン「どうせ最初から、守るつもりはないんですね」 皇后「今なんと?」 シン「(チェギョンに)行こう」 チェギョンは陛下たちを気にして従おうとしませんでしたが、シンくんが彼女の腕をつかみ強引に連れて出て行きました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ チェギョン「ひどいわ。あれは全部演技なの?」 シン「皇太子が正宮を出るのは、そう簡単なことじゃない。だから極端な手を使った。少し幼稚だけど−−」 “思春期の少年の反抗”、とテディベアに笑いかけながら噛みつく真似をするシンくん。その可愛さは反則すぎます。
シン「(チェギョンに笑顔を向け)分かった?」
(チェギョン心の声:食えないやつ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 皇太后「なんてこと。婚礼という大事を前にそのような話を?」 皇后「申し訳ございません。昔は礼儀正しく、聞きわけのいい子どもでした。それが、いつからか反抗的になり……。王立高校に行かせるべきでした。陛下が少しでも私の意見を……」 皇帝「分かってないな。問題の本質は学校ではない。シンのことは、皇后にすべて任せてきた。聞きわけのいい子が反抗的になった? 彼を愚か者にしたのは他でもない君だ」 シングンの奥義“思春期の少年の反抗”で、両親の、我が子を理解していないことが浮き彫りになりました。そのままの自分を表現できないシンくん。そしてそんな息子の表面しか見ていない両親。特殊な環境とはいえ、悲しい親子関係です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [チェギョンの部屋] 自分に与えられた部屋を見回し、ベッドで大の字になってはしゃぐチェギョン。 チェギョン「私は妃宮様(ピグンママ)である。ここにきて私につかえよ」 チェ尚宮「はい、妃宮様」 チェギョンは驚いて飛び起き、姿勢を正す。 チェ尚宮「正式にごあいさつします。教育担当のチェ尚宮です」 チェギョン「えっ? お姉さんがまた私の教育担当?」 チェ尚宮がとても厳しくて恐いことをよーく知っているチェギョン。ショックで、軽いめまいを覚えた様子でした。 チェ尚宮「内需司(ネスサ)の書類報告のため、内官が待っています」 チェギョン「内需司?」 チェ尚宮「内需司は皇室の私有財産を管理する官庁です」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ チェギョンを待っていたのはキム内官でした。 内官はチェギョンに、皇室の紋章が入った革表紙の書類を渡します。 キム内官「妃宮様の名義になる財産を管理した名簿です。預金や株、保険を始めとして、土地や不動産がございます。ご不満があればお申しつけを」 キム内官の退室後、財産の額を数えて驚くチェギョン。 チェギョン「億だわ。億。大金持ちよ。大富豪だわ。万歳! 万歳!」 いやいやチェギョン、それ、税金ですから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [高校へ向かう車中] 服、靴、香水、デジタルカメラに携帯と、欲しいものを思いつくままに書きとめるチェギョン。 シン「病気か?」 チェギョン、浮かれた顔で返事するも、あわてて真顔になる。 チェギョン「なぜ?」
シン「ヘラヘラ笑って」 チェギョン「別にイカれてないわ」 答えつつ、にやけているチェギョン。 チェギョン「あんなに財産があるなんて」 呆れた顔のシンくんには目もくれず、再び欲しいものを書き出すチェギョンでした。 |
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