田舎に暮らす

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水のある風景(24)

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ホタル、飛ぶ

イメージ 1一昨夜、昨夜と続けてホタルが飛んだ。

一昨夜は1匹、昨夜は2匹。たったこれだけでも、今年はとりわけうれしいい。

家の敷地を水路が巡っていて、毎年蛍を見ることができていたが、今年は正面右手、横に流れる水路がU字溝で固められてしまって、蛍はどうなるのかと心配していたのだった。

その、横に流れる水路は直角に曲がってまっすぐ手前に流れてくる。

このまっすぐな部分は水利組合の予算の関係で工事が延期になって、昔ながらの石垣水路のまま。

ホタルはここで生きながらえているんじゃないだろうか。

本当に申し訳ないほどのわずかな生息地。来年も飛んでくれるだろうか。

これから先も工事の予算がつかないで、この部分だけでも昔のままで残ってくれたらいいのだが。

(水漏れで困っている農家がいるので、こんなこと、おおっぴらには口にできない)

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ヨシャーの温泉パン・その後

イメージ 1山中の湖の岸辺に流れる野湯、ヨシャーの温泉。
http://blogs.yahoo.co.jp/dcbaha/59843054.html)

昔、この水から塩が採れたという。また、炭酸ナトリウムが含まれていてふくらし粉の代わりになるということで、地元の人たちはこの温泉水で小麦粉を練ってパンを焼いたそう。

おもしろそうだからと、訳もわからずパン作りに挑戦して、失敗続き。
その後、出張などで出かけることが多く、元種でやってみることを含めて、目下、挑戦はお休み中だ。

とてもシンプルな方法でパンを焼く知人がいて、ヨシャーの温泉の話をしたら、実験してみたいと言ってくれたので、温泉水を分けた。

先日の報告によると、いまだ成功を見ずと。昔の人が何日もかけて発酵させたり、強力粉をつかったとは思えないとのことで、さまざまなやり方を試みている様子。

また、別の知人がヨシャーの温泉がある地域を走るバスに乗ったとき、運転手さんが、昔、子どもだったころ、母親がこの温泉水を使ってパン
を焼いてくれたと話してくれたそうだ。

次に乗ったときに同じ運転手さんだったら、どんなパンだったか、できる
だけ詳しく聞きだしてもらおうと思う。

温泉水を入れたペットボトルは、キャップをひねると、いまだプシューと
音がする。炭酸ガスか。少しずつ蒸散しているんじゃないだろうか。
そろそろ新しく汲みに行きたいのだが…

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水路が補修されると

イメージ 1我が家の敷地を巡る水路=農業用水の補修工事が行われることになった。

昔々は穿っただけの水路で、生活全般の用水だったのが、昭和40年代だかにコンクリートとU字溝で改修されてから、子どもたちも遊ばなくなり、羽釜や鍋も洗うことがなくなって、もっぱら農業用の水路となっている。

改修後かなり時間がたって、コンクリートの劣化や底や側面の穴あきのためにあちこちから水が漏る。

関係者が何年も前から土地改良区に申請を出していて、やっと今年、田植え前に補修工事がされることになったとのこと。

水漏れは知っている、我が家側の石垣も水につかる部分は穴あきだらけ。でも、個人的にはボロい水路のままであってほしいというのが正直な気持ち。

この水路には、まだホタルやホタルの餌のカワニナやサワガニが生息しているのだから。コンクリートでガチガチに固めてしまえば、彼らはどうなる? どこへ行く?

が、これは村の、地区の、みんなの、畑や田んぼのための流れ。残念だが、結が廃れて景観を含めた村のさまざまな施設の維持管理ができにくくなった時代では、やむをえない選択肢ではある。

せめて、工事で踏み荒らされる土手に生えている水仙は救いたいと、寒さの中で蕾を伸ばし始めた水仙を掘りあげて、庭のあちこちに移植した。

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ヨシャーの温泉

イメージ 1近くの河岸段丘の底を流れる川は、塩川という。なぜ塩の川なのか、小さいときから不思議に感じていた。

一昨年、ある人から、塩川の上流の増富に塩分を含む水が流れている場所があって、昔、そのあたりの人はその水を煮詰めて塩を取り出していたという話を聞いた。
イメージ 2
それで塩川というのか。その流れ、どこにあるんだろう。いつか行ってみたいと思い続けて、先日、たまたま行くチャンスがあった。

わかりにくいに違いない、道は昔の細い野道に違いない、そう予想していたら、まるで反対。増富の観光マップにも載っていて、舗装された広い道。草ボーボーの場所かと予想していたが、公園のように整備されている。小さな川の流れだと予想していたが、温泉だった。

冷泉で「ヨシャーの温泉」という。白く凍ったみずがき湖=ダム湖の岸辺にあって、山から筒を伝って流れ落ちてくる。「ヨシャー」とは、かつてあたりにヨシやアシが繁っていたからだそう。水槽? 浴槽? からあふれ出た水はダム湖へと入り、ここから塩川の流れとなっていく。

流れを掬って口に含むと、塩の味がきつい。喉がウッとなるほどのエグミがある。(なお、「ヨシャーの温泉」は野湯ということで、この木製の槽に浸かることができるらしい)

看板には以下のようなことが書いてある。

・・・・海なし県の甲斐の国では、塩は貴重品だった。永禄年間、駿河、相模からの塩の道を閉ざされた(このとき、越後の上杉謙信は甲斐の国に塩を送ったといわれる)武田信玄は、国内に岩塩探しのおふれを出した。その結果、塩が採れる場所が2か所あることがわかった。

その1つが、この「ヨシャーの温泉」で、当時の文献には「塩川、昔山塩ヲ産シ、水一升ニテ三勺余有ト伝フ 永禄年中今川北条塩止メノ際、土人塩川源地塩水ヲ送リタリ」とある。

この記述通りに塩が採れるかどうか、昭和62年に実験したところ、1,8リットルの水からコップ3分の1の塩が採れた(たいしたものだ)。また往時のように熊笹に水をかけて天日乾燥すると、葉に塩の結晶が作られた(上のイラスト)。

戦時中、ここらではヨシャーの温泉水で小麦粉を練り、パンを作ったそう。炭酸ナトリウムが強いため、「ふくらし粉」の代わりになったといわれている・・・・

そうかぁ。この冷泉で小麦粉を練ってみたらおもしろそう。ペットボトルに汲んで持ち帰った。

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暖冬と聞いていたのに

イメージ 1イメージ 2
暖冬だと聞いていたのに、このところの冷え込みのきついったらない。

水路は流れてはいるものの、白く氷が張り、睡蓮鉢はとっくに厚く凍って、中の睡蓮もめだかも冷凍中。

(春になって氷が溶ければ、睡蓮は柔らかく伸びを始め、めだかもまた泳ぎ出す)

屋外のバケツの水も凍り、外水道は蛇口をひねっても、昼間にならないと水が出ない。

烏骨鶏の水もキンキンに凍る。毎朝、かなづちで氷を割り、容器を熱湯で消毒し、家の中の水道から水を入れる。

(犬の短足君、タンタンの水飲み容器の水ももちろん凍る)

これほど寒いと、逆に、薪割りしようという気持ちが高まる。

大工さんがたくさん残していってくれた太い角材、ずっと薪置き場に積んでおいたのを順次割っている。

移り変わる季節と暮らすためにする作業、その積み重ねが、今ここで生きることそのものになっている。

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