ZOIDS RESTORY_blog

ゾイド系小説サイト「RESTORY」の製作日誌。本サイトはこちら http://www.geocities.jp/dda_226

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校正中です。

城元太さんの小説、「ゼネバスの娘」の第三章を校正中です。
ちょっと忙しくて時間かかってますが、早めにみなさまにお目に書かれるようにいたします。

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忙しすぎる……。(´・ω・`)

仕事が忙しくていろいろ更新するヒマがありません……。
おそらく来月になれば状況は大きくかわるとおもいますので、しばしお待ち下さいませ。

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プロットについて。

今日はプロットについて。
プロットを作る一番の理由は、「ストーリーの縦軸をはっきりさせること」です。
ストーリーの縦軸と横軸については前に書いたのでこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/dda_226/61315765.html

 
ちなみにプロットとはwikiによると。
 
プロット(英語: plot)は、創作分野の専門用語としては、小説・戯曲・映画・漫画等の創作物における、枠組み・構成のことを言う。ストーリーとは区別される。
 
とのこと。

簡単にいえば小説の設計図みたいなもんですね。
キットの改造でも、図面がなくても組み上げられる人もいれば、ちゃんと図面を書いて改造する人もいるのと同じで、まぁなくても書ける人は書けるけど、ちゃんと図面を書いて改造したほうが失敗しにくいです。
ただ、実は自分も常にプロットを作っているわけじゃなくて、短編を書くときは「だいたいの構成は頭の中にあるし、いらないや」と思ってます(笑)。

プロットはまず物語の簡単な筋道を一言であらわすだけでもOKです。
でも、必ず起承転結は必要なので、最低でも4つに区分したほうがいいですよ。または序破急(前中後)という形で3つでもいいみたいですけど、自分は4つで習った。

ただ、自分の場合プロットといっても、その前にいくつか準備するものがあります。
それが下記。
 
1.タイトル★
仮でもいいからつけておかないと、テキストの保存ファイル名が「ゾイド小説01」とかになる(笑)。
2.テーマ★
そんな重いものじゃなくていいので、ある程度決めておくだけで「このキャラクターにどういうセリフを言わせよう」と悩んだとき、テーマに即したものにすることを前提にすれば簡単に決められます。
3.登場人物★
案外、これを考えているときが一番楽しいかもしれない。

んでプロットなんですけど、自分はすごい簡単に作ってます。
拙作で恐縮ですが、「プロジェクト・ブルー」のときはこんな感じでした。

タイトル★
テストパイロット(仮)
テーマ★
レンとの別れによるサリカの成長
登場人物★
サリカ・ウェル・トリトール大尉
レン・ウェル・リーズ(サイバー・テレパス)
テオフィール・シェリング(パン屋のテオ。スパイ)
ヨハン・エリクソン大佐
プロット01★(物語の導入部)
サイバー・テレパスであるレン・ウェル・リーズとの出会いと反発。レンとサイバーテレパスの秘密。サーベルタイガーについての解説。テオとの出会い。
プロット02★(失敗と苦悩)
テオの裏切り。プロジェクトの遅延。サーベルタイガー“エペ”覚醒。
プロット03★(主役機解説)
シールドライガー1号機完成。テストパイロット到着。シールドライガーについての解説。サリカとレンによる訓練と実験。失敗のくり返し。
プロット04★(最後の戦闘)
訓練のさなか、実戦に巻き込まれる。戦闘の結果、サリカとレンが互いに信頼を築くことでシールドライガーがその思いに感応しエネルギー・シールド完成。しかしレンは記憶を失う。
 
 
以上です。
A4用紙1枚に収まる程度のプロットです。
ま、ご存知とおり、若干違う話になっているわけですが……。
(^_^;)

といっても、あくまで登場人物の役割はかわってるだけで、大きな流れはかわってないです。
ようするに、「シールドライガーが最後の戦闘で覚醒して完成する」っていう一番の山場は同じなわけです。
ここが重要なところね。
 
プロットを作る一番の理由は、最初に書きましたけど「ストーリーの縦軸をはっきりさせること」です。
これはつまり「どこがおもしろい部分になるか」という部分を把握しておくことでもあるです。
面白いところというのは、結局のところ「縦軸と横軸が一番重なる部分」です。
この場合、縦軸は「シールドライガーの開発計画」です。
横軸は「サリカとレンの友情」です。
 
編集者が持ち込みの作家に対して、「で、この物語はどこがおもしろいポイントなの?」って聞いてくることが多いんですが、それが答えられないと物語の構成者としてはヘタと思われます。
もちろん小説のおもしろいポイントなんていくつもあって、登場人物同士の会話であったり、設定やトリックの奇抜さであったりそれはいろいろなんだけど、物語としてのおもしろいポイントというのは、先程も書きましたが「縦軸と横軸が一番重なる部分」です。
それをプロットをまとめた段階ではっきりさせておかなければならない。

プロジェクト・ブルーでは「最後の戦闘でシールドライガーが覚醒(縦軸のラスト)。でもそれによってレンの記憶が失われてしまい、サリカと離れてしまうこと(横軸のラスト)」なんです。
ここを描くためにそれ用の舞台を準備することが大切で、そのためなら、多少の設定の不都合は無視しちゃってもかまわんのです(笑)。
 
プロットを用意しておく理由がなんとなくわかったでしょうか。
縦軸としてストーリーの流れ。
そこに横軸としてなにを挿入していくか。
そうすることでどこがおもしろくなるかをはっきりと把握しておくことなんですね。
 

なお、プロットは小説を書いてる途中で変更、または無視してもいいと言われています。
自分もプロジェクト・ブルーのときは、大筋は一緒でもジュンというキャラクターを登場させたことによって、ラストの登場人物の役割も大きく変えています。
キャラクターを書いているうちに勝手に一人歩きしてもっとおもしろい方向に進んでいってくれるのなら、無理にプロット通りに修正する必要はないです。
まあ、一番の山場を外したらダメだけど、目的地にちゃんと到着できるのならルートは違っても問題ないって話ですね。
以上、プロットについて。
そして、今回でこの講座はおしまい。

ゾイドの小説を書くのなら、「●●と××が戦う話」という縦軸をプロットにして、そこにどういう横軸を入れるかを考えればいいだけなんよ(笑)。
 
最後はストーリーの構成についてって感じになっちゃったけど、プロットを作って縦軸をはっきりさせれば、横軸をどういうふうに入れるかは考えやすいし、あとは修辞法を意識して書けば(内容はともかく)小説としてはそれなりのものは完成すると思うので、ゴールデンウィークはみなさんぜひチャレンジしてみてください。
 
それでは。
(・∀・)ノ

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暗喩(メタファ)についての巻

 
最近のおすすめ動画、『フィンランド戦記』。なんか「皇国の守護者」の北領戦っぽいね。
このシリーズ、「朝鮮戦争」もそうですけど、どれも完成度がすごく楽しいです。
vol.04までありますけど、04はニコニコ動画でしかなかった。
(´・ω・`)
 
ラストのフィンランド大統領リスト・リュティと国防委員長マンネルヘイムとのやりとりが泣けるんだ……。
(/ω;)
 
 
 
さて、今日は暗喩(メタファ)について。
 
暗喩(メタファ)というのは、ようは比喩の一つで、直喩に対して暗喩と言われますね。
 
直喩というのは簡単で、「●●はまるで☓☓のようだ」ってやつです。
文章的には直線的でなにかと対比して使われるので、わざわざ練習しなくてもまぁ普通に日本語を使っていればだれでも使えます。
これすら小説内で使えないのでは、ちょっと残念な感じです(……いっぱいいるけどね)。
(^ω^;)
 
 
反対に暗喩というのは、文章の流れから比喩として使われているのを読み取る必要があります。
例えば、「彼女はわたしにとって太陽のように眩しく大切な人だ」という文章はすぐに意味がわかりますが、「彼女は太陽だ」というのは、わたしが彼女という人物に好意をもっていて初めて意味がなんとなくわかる文章でもあります。
 
ともかく、暗喩は前後の文章の流れなども重要なので、比喩と違って文章全体の流れと「読者がどこまで情報を知っているか」によって使い方がかわるので、直喩より難しいです。
 
暗喩の小説で有名なのといえば、夏目漱石の『夢十夜』。
 
授業ではこれを題材に暗喩についてのお勉強をしたのですが、今回はせっかくなのでゾイドの小説を題材にしましょう(笑)。
※「夢十夜 解説」で検索すれば、この小説がいかに暗喩にみちているかはすぐにわかりますよ。
 
それでは今回の例題は「ゼネバスの娘」第十二話のラストから。
 
 
 
 見渡せば、敵のダークホーンの他に、カノンフォートやレイノス、そしてシールドライガーなどの残骸が累々と散らばっていた。そして、この戦いが一層激しさを増すであろうことを、彼女なりに予測していた。
 空に流星が奔る。
 エレナは、戦争以上に悲劇的な事件が起こるのではないかと、ふと不穏な予感が横切っていた
 そしてこの大陸の何処かで、あの流星の下にいる父を想っていた。
「お父さま──
 娘の声は流れ星の輝きにも似て儚く、父に届くことはなかった。

 
 
城元太さま、勝手に引用してすいませーん(笑)
 
このシーンは、自分がみたゾイド小説の中でも最上位クラスの暗喩が使われているので、例文として非常に勉強になります。
 
まず、このラストシーンは、言うまでもなく「グランドカタストロフ」のことを暗に示していることは言うまでもありませんね。
残骸が累々と散らばっているシーンをみてヒロインのエレナは、これからの戦いの激しさ、そしてそれだけじゃなくてさらに大きな悲劇が起きるのではないかという想像をしているわけです。
 
そして、空に流星が奔(はし)る。
 
この一文が暗喩になってるんですね。
この流星がなにを示しているのかは、言うまでもなくグランドカタストロフの前兆なんです。
 
そしてその流星とかけて不穏な予感がよぎっているわけです。
ここも暗喩になってるの、わかりますよね。
 
普通の人は流星みても不安になったりしない。でもエレナは流星が横切ったのをみて不安がよぎるんだね。流星が横切ること=不安が横切るで、横切るという表現でつなげているわけです。
 
そして最後の「お父さま」という言葉、父に反目していたエレナがつい父のことが心配になってつぶやいた一言。この大事な一言は流星になって儚く消えてしまっている。
つまり、2人の仲は流星という言葉によって引き裂かれるわけです。物理的にも心情的にも。
 
流星という単語はゾイダーの人々にとってグランドカタストロフを想像するわけですが、それをうまく使ってエレナの心情を暗喩しているわけですね。
 
この暗喩はゾイダーとしての知識がないとわからない部分でもあるのですが、まぁ、前に「惑星大異変」という短編を書いている城元太さんだからこその暗喩ともいえます。
 
ちなみに今回の例文では「お父さま」のセリフのあとに罫線(── ←コレね)を入れてます。
※本編では入ってないです。
 
今回は解説文のため改変しちゃってます。
 
もともと会話文内の罫線というのは、いわゆる「間」を表すときに使うので、長い沈黙があるような雰囲気を持たせることができます。
 
今回の例文で「お父さま」という単語のあとに罫線を入れているのは、単語自体に流星の尾をイメージさせるテクニックの一つとして使っています。
 
記号表現に頼るというのは、せっかくの表現の幅を狭めているだけですが、 (「……!」とか「「「了解」」」とかはっきりいってセンスない。誰が使っても同じ表現になるからね。自分の作品は自分にしかできない表現をしないと意味がないよ)
それでもこういう暗喩の文中には、文字を形として認識させる視覚表現というのもなかなか効果的な場合があります。
 
象形文字もイメージを漢字にしているわけだから、小説内でも言葉の意味ではなく文字の形でそれをイメージさせるのは有効ではありますよね。童話なんかでたまに文字を絵として表現する場合がありますが、それの小説版高等テクニックって感じでしょうか。
あ、もちろんそんな表現、自分にはできませんよ、ええ(笑)
 
いずれにせよ、比喩というのは表現の幅を広げる、そして作者の個性を出す上で非常に効果的かつ有効です。その中でも暗喩は使い方が難しい分、これを使いこなせればレベルが上がります。
 
逆に、比喩表現がなにひとつ使われていないのは「没個性小説」ではあるのですが、それはそれでその人の個性ともいわれたりするので、難しいところですね(笑)。
 
 
次回は「プロットについて」でもやりますか。
正直、プロット通り進められないから苦手なんだけどね。
(^_^;)

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燻製ニシンの虚偽 解答編

さて、今回は燻製ニシンの虚偽 解答編です。
 
前回のクイズは例文を読んでどのオチをつけるのが正しいのかってクイズでしたね。
ちなみに選択肢はこちら。
 
A.初老の男が幽霊
B.“わたし”が幽霊
C.実はどちらも幽霊
D.どちらも幽霊ではなく、特に何もおこらない。
 
 
もちろん答えは、B。
ミスリードの話をしているのだから、とうぜんその逆となる“わたし”が幽霊を選択すべきです。
ミスリードさせようとしているのは言うまでもなくA。その印象を読者に与えようとしているのはわかりますよね?
 
ではどこでAにしようとしているのかというと、いくつかの表現によってです。
ガイコツのように痩せこけており」という表現(比喩)や初老の男が、「初老の幽霊が出るんですよ」という表現(叙述トリック)をしていることなどからです。
もちろん、幽霊である“わたし”も初老の男になるわけですが、一人称小説では自分の外見をあまり語らないのでそれは別に違和感を与えません。これが叙述トリックになります。
ほかにもいくつかそういう表現をしている箇所があるのですが、まぁそれは読めばだれにでもわかるのでいいとしましょう。
 
では逆に、なんでBなのか。
 
これ、答えが本文内に書いてあるんです。
それも一行目に。
 
わたしはいつものように船の甲板に出た。
 
この文章が答えなんです。
このいつものようにという部分が、実は伏線なんですね。
 
いつものように乗っている普通の乗客なら、幽霊の話をしっているはずなのに、“わたし”は男から幽霊の話をきいても「初耳ですね」っていうんです。
だから彼は幽霊本人なんです。
 
注意すべきことは、まったくこういう伏線もなく、脈絡もなくただのドッキリだけを狙って「“わたし”が幽霊」パターンはこれはこれで失敗です。
 
ちゃんと公平に情報を与えておいて、あとで「ああ、なるほど」と思わせる文章を用意しておかないと、ミスリードというのはただのヘタな文章にすぎないです。
 
 
ちなみにこういう叙述トリックは、拙作でも一度やったことがあります。
マリーン・フォース3の最終章の35話で、キュリスティアの処刑シーンのあとに、「キュリスティア・ヴァイス・アニエスハートという名の女性は、共和国国籍から抹消された」という文章があるのですね。
 
もちろんご存知のとおり、キリー氏は死んではいないわけですが、この文章だけ読むと死んでると思わせるように仕向けています。
もちろん国籍から抹消されたのは、死んだからではなくて、別人として生きることになったからではあるのですが、これもまぁ叙述トリックといえないこともありません。
 
こういう表現って、小説だからこそできる表現で、アニメや映画では難しいです。
せいぜい国籍証の部分に赤い文字で「抹消」っていうシーンが出るぐらいでしょうか。
むしろそんなシーンを挿入したら、「あ、これは生きてるなぁ」と見てる人に思わせるだけです。なぜなら、「表現として直線的ではないから」。
映像は直線的な表現が多いので、あえて遠回りした表現でボカすと見ぬかれやすいんですよね。
 
そういう意味では、小説というのは多少遠回りな表現をしても、修辞法として認められます。
 
 
ま、それはともかく、今回の「燻製ニシンの虚偽」のまとめ。
読者にはAと思わせつつ、実はBというパターンをやる場合は、必ず伏線を用意しておくこと。
そして、比喩や叙述トリックをうまくつかって誘導すること。
以上でした。
 
なんか10年以上前に授業で受けた内容をこうして書くと、なんか過去を思い出して切なくなりますね。
 
あ、そうそう、自分は授業でAを選んでまんまと不正解でした(笑)。
書くのも読むのもあのころからあんまり才能がなかった。
(^_^;)
 
なお、Cを選んだ生徒は「伏線というのを理解しろ」、Dを選んだ生徒は「読者の気持ちを理解しろ」と言われてましたよ。なんにも起こらなかったらなんの意味もないですからね。
(^ω^ゞ
 
次回はメタファ(暗喩)でもやりましょっかね。

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