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徹底したB級仕上げ―映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』―

イメージ 1先日公開になった映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』。
前作『ゼブラーマン』は観ていないものの、漫画化作品は読んでいたのと
ときどき見かける事前情報が気になったため、観に行くことにした。
気になる事前情報とは、言ってしまえばゼブラクイーンのことであるのは公然の秘密だ。
 
始まって数分とたたずに作品内で15年が経過し、わけえがわからない主人公に浴びせられる銃弾。
そして特撮ヒーローにありがちな冒頭主題歌の如くゼブラクイーンによる『ゼブラクイーンのテーマ』が響き渡る。
私たち観客の世界で流れているハイテンションのPVそのままの世界が展開し、一気に映画世界が展開し
どのような作品が展開されるか期待されずにいられなくなる。
しかし、その期待はゼブラクイーン以外見事に裏切られる。
 
一日2回5分ずつありとあらゆる犯罪が許させるゼブラタイムという設定があるのに
人の善悪とは何ぞや、などのシリアスなテーマには向かっていかない。
映像でも、CGが使われているシーンとワイヤーアクションと一目で分かるシーンがある。
劇中でも随所に細かいギャグが挟まれ、シリアスさはあまり盛り上がらず
その姿勢は結末のオチのつけ方まで首尾一貫している。
脚本は宮藤官九郎だし配役はそれなりに揃えられているし衣装も手が込んでいるし
費用も時間もそれなりにかけられていると思われるが、徹底したB級仕様なのである。
 
それでも観賞後に観てよかったと思えたのは、ひとえにゼブラクイーンのおかげだった。
映画『ヤッターマン』のドロンジョを髣髴とさせる露出の高い黒革衣装。
観賞後に知ったのだが、監督の三池氏は『ヤッターマン』の監督でもあった。
これで観賞中に感じた、ゼブラクイーンを足元からなめるようにせり上がり映し出していく
カメラワークへの既視感に納得がいった。
そして、『ヤッターマン』ではできなかったのだろうさらなるいやらしさが散見される。
あっぱれなのはゼブラクイーン役の仲里依紗だ。
常にマスクをしていて観客に顔を覚えてもらうことができないのに
ボリュームのある胸や腰周りをきっちり露出させられるこの役をよく引き受けたものだ。
衣装ばかりのおかげではないが、彼女の存在感は大したもので
主役の哀川翔役者生活25周年記念映画であるはずのこの作品で、主役を喰わんばかりになっている。
 
というわけで、エンターテイメントとしてももっと他に見るのに適した作品があるだろうが
仲里依紗のおかげで、映画館で観るに値する作品になっている。
主に男声が気楽な気分転換をするのに適した作品といえるだろうか。
ちなみに私はレイトショーで観にいったが、支払う金額としてもこれが妥当なラインの映画だった。

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