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みなさん、こんにちは。
少し前、後輩の実験を見に行った時のことです。
分液ロートを目の前にして、悲惨なまでのエマルジョンと格闘する後輩がそこに居ました。
そうです。後輩が格闘していた相手、それはLiAlH4(LAH)だったのです。
LAHは普通に分配操作しようとするとエマルジョンになり、大変苦労します。
合成屋にとっては常識と言って良いでしょうが、意外と知らない人も居るもんですね。
「社会人にもなってこんなことも知らないのか!」とも言えず、指導に当たったのを覚えています。
まぁ、教科書などには後処理方法まで書いてないですし、
使ったことが無ければ知らないのも仕方ないのかも知れませんね。
そんなことで、今回はLAHについて紹介したいと思います。
LiAlH4は強力なヒドリド還元剤で、LAHと略されることもあります。
読み方は、「ラー」が最も一般的でしょうか?
他には「エル・エー・エイチ」とか「リチアル」とか言う人も居てます。
ケトン、エステル、カルボン酸はアルコール、ニトリルはアミンまで還元されます。
また、エポキシドを開環することもできます。(場合によってはLewis酸の添加が必要)
ただし、ニトロ基やハロゲンなども還元されてしてしまうので注意が必要です。
それでは、実験操作を紹介します。
LAH(2当量程度)のTHF(又はジエチルエーテル)溶液に、原料のTHF溶液を滴下していきます。
反応温度は-78℃〜refluxまで様々です。
反応終了後、氷冷下に水、NaOH水溶液、水の順番で加えてクエンチします。
しばらく(1時間ぐらい?)攪拌した後、溶液をセライト濾過すればOKです。
※LAHは発火しやすく、クエンチの際には激しく発泡しますので、要注意です。
著者も学生の頃、友人がLAHで火柱を出したのを見ています。
※1gのLAHを使った場合、水(1ml)、NaOH水溶液(1ml)、水(3ml)ぐらいが適量です。
水を多く入れ過ぎると、濾過の際にベチャっとなって詰まります。
「水を入れ過ぎたかな?」と思った時は、溶液に茫硝かセライトを加えてやると良いでしょう。
※濾過する前に、攪拌を止めて5分程静置して様子を見てみて下さい。
沈殿物が下方に落ち、綺麗な上澄みが見えればOKです。
逆に、溶液全体がモヤっと濁っている場合、そのまま濾過すると詰まる可能性大です。
攪拌不足か、水の入れ過ぎが原因だと思われますので、この段階で対処するのが無難です。
他の後処理方法として以下のものがあります。
硫酸ナトリウム・10水和物を加えて攪拌後、濾過
ロッシェル塩(酒石酸カリウムナトリウム)水溶液でクエンチ、しばらく攪拌後に分配操作
全て試しましたが、水、NaOH水溶液、水の方法が最も好きですね。
他に便意な方法をご存じの方、書込みをお願いしたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
では、また。
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はじめまして、akiと申します。
大学3年生の化学系学科に通う学生です。
いつもこのブログを参考にさせてもらっております。
ところで「茫硝」とは硫酸ナトリウムのことなんですね。
初めて知りました。「重曹」などは生活でも使う言葉ですが茫硝
ということばを聞いてなんだろうと気になっていろいろ探してしまいましたw
余談ですが、私は関東の方の大学ですが、有機化学の先生も「LAH」をラーとおっしゃってましたね。その先生は関西出身で、地方によって言い方ちがうんだよなぁとおっしゃってましたw
2010/12/13(月) 午後 11:45 [ aki ]
はじめまして。便利な試薬1からようやくここまで追いつきました。
基質にもよるかとは思いますが、
うちの研究室ではHClaqや
塩化アンモニウムaqでクエンチしていました。
水は多量に入れたほうが収率が良かったですw
2011/12/28(水) 午後 2:34 [ F ]
Fさん、貴重な情報有難うございます。
また今度試してみたいと思います。
個人的には、水、NaOH水溶液、水の方法は分配操作が不要なので、モノの極性が高い時や大量の時に使いやすく、気に行っています。
2012/1/18(水) 午後 6:00 [ デーブスカイ ]