電子工作、エレクトロニクスの寄り道

ゴードンさん(GDS)はFET、エクボ(ECB)ちゃんはトランジスタの象徴だよ〜

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スルーレートと利得帯域幅積[16] 補償容量の変化

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 利得帯域幅積とスルーレートは、補償容量によっても変化してしまうのですが、電源電圧で補償容量が変化してしまうとしたら、それもやっかいなことですよね。
 LM358の場合、回路図を見ると、補償容量Ccには、出力電圧と負電源電圧(単電源の場合はGND)の間の電圧に近い電圧がかかっています。ですから、出力電圧によって利得帯域幅積やスルーレートがどの程度変化するのかしないのかテストすれば、補償容量Ccの変動を推定することができるんでしょうね。めんど〜だから、たぶんしないと思うけど(笑)。

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スルーレートと利得帯域幅積[15] LM358の電源電圧の影響

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 オリジナルのRC4558のデータシートは2種類あって、製品も途中で変更・改良されているのかどうかわからないのですが、単位利得周波数fTが3MHz、スルーレートは標準値で0.5V/μSまたは0.8V/μSとなっています。
 一方、NSのLM358はfT=1MHzしかないのに、スルーレートが標準で0.5V/μSあって、RC4558とほぼ同等です。ダーリントン接続のような入力段のgmが低いからですねえ。
 さて、NSのLM358のデータシートで気になるのは、電源電圧で利得帯域幅積とかfTが変化しているところです。倍ぐらい変化するように見えます。これは、初段のテール電流または補償容量が電源電圧で変化してしまっている可能性があります。あまり良いことではありませんが、正直にこういうデータを公表しているところは関心です。まあ、低コストオペアンプですから、うまく使いましょう。とはいえ、かつては高級オペアンプでしたが(笑)。
 さて、この犯人ですが、電源電圧によって消費電流と入力(バイアス)電流が変化しているので、初段のテール電流が変化している可能性大だと睨んでいるのですが、ど〜でしょうか? でも、定電流源を使っていないんでしょうかね、回路図では省略されていてわからないんですが。

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スルーレートと利得帯域幅積[14] TL072

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 TL072はTIのJFET入力汎用オペアンプですが、JFET入力という点を除くと、4558と良く似た回路です。4558と比較すると、単位利得帯域幅(ユニティゲイン周波数)fTが3MHzと4558と同等ですが、スルーレートが13V/μSもあって、4558より高いのが優れているところです。オリジナルのRC4558はデータシートでは標準値で0.5〜0.8V/μSとなっています。
 公表されている回路図から、補償容量C1は18pFだとわかるんですが、初段のテール電流はわかりません。スルーレートの値から推定すると、約234μAと計算できます。けっこう流しているようですね。358が6μAぐらいしか流していないのに。234μAも流して平気(?)でいられるのは、ゴードンさん(FET)はベース電流などという漏れ電流が流れないことがメリットですねえ。
 次に、単位利得帯域幅fTから初段の相互コンダクタンス(伝達コンダクタンス)Gmを計算してみると、約339μSとなります。エクボちゃん(バイポーラ)だったら、10倍以上になってしまうところですが、gmの低いゴードンさんを使っていることがわかりますねえ。
 単位利得帯域幅fTは補償容量C1で制限しているのですが、発振しないように、泣く泣く(?)最低限度に入れているワケで、回路か使うパーツを変更しない限り単位利得帯域幅fTを大きくすることは難しいということになります。まあ、発振に対する余裕をどの程度見るかというのはありますが。ですので、単位利得帯域幅fTは変えられないということを前提に考えると、gmの大きいエクボちゃん(バイポーラ)ではテール電流を下げるか補償容量を大きくする必要がありまして、そうするとスルーレートが下がってしまうということになります。TL072は初段にgmの低いJFETを使うことで、fTが3MHzと4558と同等なのに、13V/μSという高いスルーレートを実現しているんですね。

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スルーレートと利得帯域幅積[13] 741の初段

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 741の初段についても、ちょいと解析してみたくなりました。741の解析については、超おすすめ本の「アナログ集積電子回路」に詳しく載っていて勉強になりました。それにしても、741の初段は独特な回路で、けっこう複雑ですねえ。
 比較のためにテール電流を6μAにしています。結果はご覧のと〜りですが、相互コンダクタンス(伝達コンダクタンス)は約58μSで、NSのLM358のような「ダーリントン形」と同じですね。
 それにしても、コロナ社の「アナログ集積電子回路」は大変優れた本ですが、もう少し最近の技術も採り入れて改定する時期に来ていると思うのですが、学会ではどういう話になっているんでしょうね。この先のことは別の本を読みなさい、ということかな?

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スルーレートと利得帯域幅積[12] エクボちゃんでGmを調整

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 IC内ではトランジスタが一番安い部品だったりするらしいです。高価な(?)抵抗の代わりに、エクボちゃんを入れてみたのが図です。ペースに入れるのも、エミッタに入れるのも可能ですね。どちらもNPNをダイオード接続にしてみました。
 結果はご覧のとおりですが、やはりGmが約1/2になっています。ふむふむ。

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