DJカートン.mmix

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…やはりこの話にふれないわけにはいかない。

12日に行われた会見によると

「2016年夏頃から『三浦弘行九段が対局の終盤に不自然に見える離席を繰り返し将棋ソフトを用いた不正行為を行っている?』という疑いを複数の棋士から指摘された」
「11日の常務会で説明を求められた三浦九段は疑惑を否定したが『疑惑を持たれたままでは対局できない』ので休場の意志を示した」
「連盟は12日15時までに休場届の提出を求めたが期限までに提出がなかったため2016年12月31日まで公式戦出場停止とする処分に踏み切った」
「挑戦が決まっていた竜王戦七番勝負は欠場、対局規定に則って挑戦者は丸山忠久九段に変更」

という事らしい。また「今後追加調査は行わない」との発表もあった。

…悪い夢でも見ているのかと思った。以前も書いたような「現役生活の瀬戸際に立たされている棋士」と言うならともかく、A級&竜王戦1組というバリバリのトップ棋士」に対する不正疑惑である。とても平静でいられる話ではない(前者の棋士の場合であってもおそらく平静を保ってはいられないと思うけど)。
ネット上では早速この件に関するコメントが乱舞している。ざっと見たところ「三浦九段はクロだ」と主張する人の方が圧倒的に多いように感じるが、別に多数決を取っているわけじゃないからねぇ…
事が事なので自分は「可能な限り慎重に言葉を選んで書こう」と思ったけど、いくら考えても「納得のいかない文章」になってしまう。現状ではハッキリとした情報が少なすぎる(今回の一件は憶測であれこれ言えるような話ではない)から仕方ないのかも知れないが。もしかしたら15日に両国将棋囲碁センターで行われたイベント(仕事の為参加できず)で何か新しい話が聞けたかも、なんて事を考えてしまうが(島朗九段は「イベントコーディネイター」という立場で毎回登場している)、いかに「オフレコ話満載」の両国イベントでもさすがにこの手の話は…

★後日追記…同センターのHPによると今回のイベントに島九段は登場されなかったようである。理由はわからない。

…いろいろ考えた末

自分(DJカートン)は今回の事件(?)についてブログなどで個人の見解を述べる気はありません。

という事にした。

…そういうわけで(どういうわけで?)、ここでは「もっとハッキリしている(誰が考えても同じような結論に達するであろう)要素」を書こうと思う。
例えば出場停止による三浦九段の公式戦への影響を考えてみる。

竜王戦(来期)…1組は大抵年明けに開幕なので影響なさそうだが…(後述)
順位戦…5回戦(屋敷伸之九段)と6回戦(行方尚史八段)は不戦敗となりそう。
王位戦…現在予選のベスト8だが、予選は早いと年内に終わってしまうので次の対局(勝又清和六段−矢代弥五段戦の勝者)はおそらく不戦敗。
王座戦…二次予選からの登場、組み合わせによっては年内にその初戦が組まれる可能性がある。
・棋王戦…今期は既に敗退、来期は年明け開幕(抽選時B1以上につき予選免除)なので影響なし。
・王将戦…今期は既に敗退、来期は年明け開幕(抽選時A級につき一次予選免除)なので影響なし。
・棋聖戦…前期ベスト4なので本戦からの登場、故に影響なし。
・叡王戦…今期は既に敗退、来期は5月頃の開幕なので影響なし。
朝日杯…二次予選からの登場だが、二次予選は大抵年が明ける前に行われるので不戦敗か。
・銀河戦…Eブロック10回戦。10回戦の対局(収録)は早くても3月なので影響なし。
NHK杯…23日に放送される対局(橋本崇載八段)の結果による(この対局の放送が見合される、という可能性もあったがどうやら放送されるっぽい)。
・日本シリーズ…今期は既に敗退、来期(竜王戦でガッツリ稼いでいるので多分出場できそう)は6月開幕なので影響なし。

不戦敗になりそうなのは順位戦×2と王位戦、朝日杯の4局(現時点で不明なのが王座戦とNHK杯)、という事になる。中でもやはり影響大なのは順位戦の2局であろう。不戦敗によって1勝5敗、しかも順位が10位なので残留はかなり厳しくなる。
また竜王戦に関しては直前での挑戦者変更という異常事態を招いた(その原因を作った)、という事で主催者(読売新聞社)の意向として「来期(第30期)の竜王戦出場を認めない」という処分が下る可能性も考えられる

三浦九段の「今後」はどうなるだろう。
今回の一件のせいで三浦九段にはこの先「過去にやましい事があった棋士」というレッテルが(下手すれば一生)ついて回る可能性が高い(たとえすべての疑問が解決されて潔白が証明されたとしても)。これがどこまで今後の棋士生活に影響するかは予測しにくいが、この手のレッテルを完全に無視して「目の前の事実のみ」を見る事は普通の人間には無理だから(自分の知る限りそれができるのはゴルゴ13くらいである)「全く影響なし」とはならないと思う(※1)。
これは「将棋界全体」にも当てはまりそうだが、一時は八百長問題で存亡の危機(?)を騒がれた大相撲もその後何とか持ち直している(むしろ八百長問題前後より人気が回復している?)ので、将棋界だって今後の努力次第で人気回復が不可能だとは思えない(もちろん楽観はできないが)。

最後に今回の一件で一番ハッキリした事。

大山康晴十五世名人の

「コンピュータに将棋を教えたらロクな事にならない」

という言葉(危惧)はやはり正しかった。


※1…対局よりも「普及」の面において影響が大きい(大盤解説や指導対局などのイベントに呼ばれにくくなる)かも知れない。

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