老犬がぐるぐると回るように歩いて徘徊するようになると、「ボケが始まった」と思う人も多いだろう。
でもね、全部がそうじゃない。
目が見えないんだよね。
だから、犬はまっすぐ歩いてるつもりなの。
でも、曲がってしまう。
人間でも面白い実験があってね。
目をつぶって、まっすぐ歩く。
そうするとたいていの人が、右か左に次第に逸れていく。
理由はいろいろ言われるよね。
やれ体がゆがんでいるとか、バランス感覚だとか、脳の感覚だとかなんとか。
だったらバレリーナはどうかな。
稽古場でみんなに試してもらえば良かったな。
新体操の選手でもいいのかな。
うちで、ダブルマールの子犬を預かってたことがあった。
当時は超弱視で家に来て、うちから預かりさんへ行く頃には、目がほぼ見えなかった。
興奮するとぐるぐる回る。
この年頃のシェルティのパピーは、興奮するとドタバタ走るんだよね。
まっすぐね。
見えない子は、まっすぐ走ってるつもりが回っちゃってる。
で、サリーは、最近ぐるぐる回ることが多い。
幅80センチの廊下を歩くとき。
円を描きながら、右の壁にぶつかり、左の壁にぶつかってまわり、
次第にぶつからないように小さく回るようになって
行きたい方向に進んでいく。
そうやって進んでいくうちに、、また壁にぶつかると
ゴチゴチぶつかりながら、ぶつからない場所を見つけると
その方向に進んでいく。
ボケてると思う?
大したもんだと思うけど。
でもね。
見えていた頃に比べると、自信がなくなったようには見える。
白濁が進んだのはこの半年くらいだし、3か月くらい前は
私のシルエットくらいは見えていたと思う。
道路の段差とかも。
見えなくなると不安になって、それがボケ症状に悪影響を
するのではと考えたので、白濁の初期から、目薬を差したり
顔面のマッサージをしたりしてきた。
この写真は昨年の秋頃だったかな。
目の中心がほんのり白いくらいでしょ。
まだ相当見えていたと思う。
外に散歩に行くと、段差への対応で、目の見え加減がわかる。
面白いことに、日陰など暗くなっているところや、道路の白線部分を段差と
間違えていた時期があった。今もそういうことがある。
素晴らしいよね。
この子の知恵と工夫だもんね。
感動することばっかりなんだよね。
立ち止まって、けっこうしつこく匂いかぎをすることがある。
好きにやらせている。
嗅覚は犬の感性だから、奪ったらボケが進むと思う。
目がほとんど見えなくたって、犬には良く利く鼻がある。
時々、笑顔だって見せている。
頑張ってるね、かわいそうだね、と言われることがある。
私は、何も言わずに会釈だけしてやり過ごす。
違うんですよ。
この子は楽しんでいるんですよ。
おしゃべりに付き合うよりは、老いた愛犬の冒険に付き合う方が楽しい。
老犬を捨てる奴の神経って、本当に気が知れないよ。
楽しみを見つけるのが下手過ぎるんだ。
そうそう。
白内障になったら、見えなくなるから、明るいところの方が
いいのかと思っていたら、違うみたいですね。
ぼんやり暗めの方がいいような記事があったので
もう少し追求しようと思っています。
興味は尽きないなぁ。