「まだ走らせているんですか〜?」と他チームのコーチに言われたが、あれは全くの走りではなく、彼らが慰めや同情を期待しているアピール。全力だったら90分間もインターバル走を続けることなんてできる訳がない。ちゃんとそう言った調整機能を上手く使って、その場をやり過ごそうとしているだけ。恐らく、次の日の朝までも走ることはできる、それだけ彼らのリミッターは低く設定されている。だから決められた時間内で出し切ることなく、例え負けていても最後の笛が鳴るのを心待ちにしている。
涙ぐましい彼らの演技力では、同情どころか怒りしか湧いてこない。大根役者揃いの児童劇団、芦田マナでももっとまともな演技はする。自分の子供であるならば、例え台詞のない村人Cの役でも褒めてあげるところだが、同じ目標を共有する選手とコーチと言うチームメイトの関係では放ってはおけない。いや、こんな事を言っていては児童劇団に失礼だ。ただ楽しくおしゃべりをして、サッカーをして、お弁当を食べて、そんなのは「子供会」だ。
試合に負けたことでイライラはしたが、それは実力差として謙虚に受け止めている。しかし、その後の走りの姿勢が気に入らないのだ。負けた後のあの走りの取り組み方が君達の試合に対する姿勢であり、真剣さなのだ。負けたすぐ後であれでは次も負けるし、差が開く一方。だから負けても悔しくないし、次ぎへの糧にもならない。
春の中学生のフェスティバルで、ある強豪チームが来岐していてた。試合に負けてしまった後、そのチームのエースの選手とチームメイトの一人がグランドの外で殴り合いの喧嘩を始めた。他の選手は必死に止めていたが、二人は試合の内容でお互いに納得いかない様子で本気で殴りあっていた。お互いが真剣に怒り、泣いてぶつかっている姿に良いか悪いかは別問題で、彼らのサッカー・試合に対する真剣さや真面目さが伝わってきた。
そこまでやりなさいと言っているのではないが、そのレベルの真剣さと君達の真剣さは比べるに値しない。そこまで真剣なチームと子供会チームが試合をしたところで結果は言うまでもないし、先ず試合をするにも値しない。そういうチーム・選手が全国にいるから、君達の「真剣です」と言う言葉は台詞にしか聞こえないし、あの試合内容にも納得できないし、あのいい加減な走り方にも納得がいかない。
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