ガンの薬 イマチニブ(グリベック)
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モル・タロウで作る薬の分子(22) イマチニブ(商品名グリベック)は慢性骨髄白血病(CML)の薬です。この薬の開発もゲフィチニブ同様原因のタンパク質の酵素活性を抑えるよう分子構造から設計されたもので、分子標的薬と呼ばれています。CMLは遺伝子変異で作られる異常タンパク質Bcr-Ablチロシンキナーゼによる細胞の異常増殖が原因です。イレッサ同様このチロシンキナーゼのATP結合部位に結合してチロシンのリン酸化を阻害する分子が薬となります。様々な条件をクリアして最終的に作られた分子が写真上です。長さは約25Åありイレッサに比べて大きい分子です。右端のスルホン酸基は水溶性を高めるために導入されています。このために注射薬ではなく飲み薬になり患者さんの負担が軽減されています。さらに副作用が軽い上に有効性が高くイレッサに比べてかなり完成度の高い薬です。 ATPとの比較は写真下です。ATP分子のコンホメーションをイマチニブに合わせ、水素結合に関与すると思われる原子を黄丸で印を付けました(原子間距離は6.5Å、6.5Å、2.3Å)イマチニブはさらに水素結合可能な原子があり、ATPには無いフェニル基も疎水結合に関与し、強固にATPの結合を阻止していると思われます。 使用キット:基本Aセット+h10-3,HB-2,FB-2 使用部品:c12、c13、n12-1、n13-1、n14、o11-1、o20-1、h10-1、h10-3、s15、SB、DB、HB-2、FB-2 難易度:2 |
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