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3週間の滞在期間もあっという間に終わり、マコレレとハヤトがそれぞれの旅路へ戻っていった。
パタゴニアにいる間にアースバックを作りたい!!という二人の希望通り、予想より大きな袋が届いてしまったとはいえ、なんとか、二人がパタゴニアを去る前にアースバックを作ることができた。50キロ入りの袋は大きすぎてかなり苦労したけれど(2日がかりで作った木型も壊れてしまった!)、25キロ入りの袋が1000枚の束の中に50枚だけ混ざっていたので、それを使ってみたら、コンパクトでしっかりとした四角いアースバックができたのだった!!
アースバックというのは、ひとことで言うとポリプロピレンの袋の中に土を入れて固めたものを積んでいく方法。
中東地方の人々や北米のアナサジ・インディアンなどは昔から土で家を作っていて1000年以上経っても崩れないという記録がある。ポールがアースバックを知ったのも、イラン人の建築家ナディエ・カリル(Nadir Khalil)がカリフォルニアでカール・アース・インスティチュートというアースバッグ・ームの研究所を作り、そこで実践と教育を始めたことを知ったのがきっかけ。カリフォルニアではアースバック・ホームはエコハウスとして人気が出てきている。耐震性もすでにテストされており、アースバック・ホームが崩れるまで地震装置を稼動し続けたら、地震計が壊れてしまったという事実もある。
また、アースバックで作った土壁は厚さが40センチほどあり、断熱材の働きをする。この土壁が昼間は太陽熱を蓄熱して、夜に放出するので温度差が少なく、暖房・冷房コストがほとんどかからない。床にも土や石などを使うとさらに「パッシブソーラー効果」と言って、昼間の太陽熱を壁だけでなく床でも蓄熱でき、夜に放出できる。だから、昼間は涼しく、夜は暖かい。夏は涼しく、冬は暖かい。
それと、建築コストが安い。アースバックに使うのは、ポリプロピレンの袋、土、有刺鉄線が主な材料。外壁や内壁の漆喰には、土と藁を混ぜた「アーサンプラスター」など自然素材を使う。土は、自分の家を作る足元から取ってくることができればコストはかからない。ポリプロピレンの袋も生産元から印刷ミスなどを買うことができれば激安。有刺鉄線もそんなに高くない。
パタゴニアでは、南極からの風が吹いてきて春でも寒い。特に今年は雨が多くて、もう一ヶ月も冷たい雨が降り続いている。(ちなみに、去年の春は暑かったそうだ。ここでも気候が極端に変動している)みんなはどんな家に住んでいるかと言えば、一枚板でできた木造で断熱材もなく、隙間風がぴゅーぴゅーーー吹きまくる家が多い。おまけに、チリはガスと石油は輸入なのでとっても高い。だから、パタゴニアの人たちの暖房設備は薪ストーブのみ。みんな一日中、薪を燃やしている。薪も安くはない。町の人は現金収入もそんなにあるわけではないので、薪代も大変な出費だ。
最初、アースバック・ホームを作ることにしたのは、純粋に、地球に負担をかけずに住めて、コストが安い一番いい方法だと思ったからなのだけれど、パタゴニアに住み始めたら、地元の人たちにこそ、アースバックホームが必要なんじゃないかと思い始めた。
今日も地元でインターネットカフェを営んでいる青年、マティアスがフィアンセのマーガレットを連れて、アースバックを見学に来た。彼女は興味津々で「パタゴニアの貴重な森がなくなり始めているのはとても悲しい。木を使わず、環境を汚染しない家を作れるというので見に来ました」と言っていた。二人は結婚したら、アースバック・ホームを作りたいのだそうだ。
マーガレットは、早速、「サンチャゴにいる友達がポリプロピレン袋の工場に勤めている」と携帯で連絡を取ってくれて、25キロ入りの袋を注文できるかどうか聞いてくれた。すると、3000枚からのオーダーで、10日あればサンチャゴからラフンタまで届くという。
ここ数日間で、ポールも私も、25キロ入りの袋を使ってなら、しっかりとしたアースバックを作れるようになったところ。壊れた木型を修理して、25キロ入りの袋を中に入れて粘土を詰めたら、パーフェクトだった!!
次は、もう一方の壁を作る作業に進む。形になってきて、わくわくしてきた♪
写真1 2日がかりでみんなで作ったアースバックの木型。ポリプロピレンの袋をこの木型に入れ、土を入れてぎゅうぎゅう詰めにしていく。
写真2 きれいな四角い形ができる。
写真3 一列に並べてさらに叩いて固めていく。
写真4 ハヤトとマコレレのサイン。
写真5 ハヤトとマコレレが来てくれたおかげで、ゼロからスタートしてここまで来れた。二人に感謝。
写真6 壁が一面できあがった。
写真7 マティアスと彼女。初めての見学者。
写真8 パタゴニアではリャマも放し飼い。のどかな風景。
写真9 アースバックに必要な土。粘土が25〜30%混ざっているのが理想。土をコップに入れ、水を入れて一晩寝かせると、粘土が一番上に浮いてくる。私たちの土地から取った土は、ほぼ理想の割合に近かった。神様、ありがとう!!(日本でも茶色い粘土質の土地はよくあるから、日本でもアースバック・ホームは作れる)
写真10 粘土でだんごを作って実験。肩の高さから落として割れなければ合格。
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パタゴニアで持続可能な家作りを手伝ってくださるボランティアを募集しています。
2009年12月中旬〜、2〜3週間以上滞在できる方。
滞在中の宿泊と食事は提供させていただきます。
建築方法は、アースバッグを使います。地球に優しく居心地がよく素敵な家を作ります。
お問い合わせは、earthwalkerpc(a)yahoo.co.jpまで。(a)を@に変えてメールしてください♪
詳しくは、新サイト「Our Litte Thing - パタゴニアで持続可能な家作り」を見てね。
http://ourlittlething.ning.com/
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