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「ミッション・インポシッブル ゴースト・プロトコル」はシリーズものの一作として手堅く面白いです。

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今回は、TOHOシネマズ川崎3で、新作の「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」を観て来ました。座席数もスクリーンサイズもそこそこの劇場ですが、ミニシアターだったら、この座席数で、この大きさのスクリーンはすごいって感じでしょうか。

ロシアの刑務所で服役中だったイーサン・ハント(トム・クルーズ)がIMFの指令で脱獄させられます。彼のミッションはクレムリンの核兵器の情報を探ること。ベンジー(サイモン・ペッグ)とジェーン(ポーラ・パットン)のチームでミッションに臨むのですが、途中で何者かの邪魔が入り、その直後、クレムリンで大爆発が起こり、イーサンのチームが犯人にされてしまいます。長官(トム・ウィルキンソン)は、彼に核兵器に関する情報を渡した直後、銃撃されて死亡。そこに居合わせた分析官ウィリアム(ジェレミー・レナー)と一緒に逃亡するイーサン。組織のバックアップを失った、イーサン、ベンジー、ジェーン、そしてウィリアムは、核戦争を起こそうとしている狂信者ヘンドリクス(ミカエル・ニクヴィスト)に闘いを挑むことになります。まず、核ミサイルの解除コードの取引のためにドバイに向かうイーサンたち。果たして、彼らは核戦争を止めることができるのでしょうか。

もうお馴染みとなったシリーズの第4作でして、「Mr.インクレディブル」や「レミーのおいしいレストラン」のCGアニメの監督であるブラッド・バードがメガホンをとりました。アニメ監督が本編を撮るってのは、どうなんだろうという不安もあったのですが、意外やドラマとアクションのバランスがとれた娯楽作品に仕上がっていました。悪役側の小粒感はあるものに、ハント側のチームのキャラをうまく立てているのも点数高かったです。また、あまり込み入った話にしないで、シンプルなストーリー展開になっているのも、こういう娯楽映画としては正解だったと思います。主人公たちが、組織から切り離された存在で、独自に行動しているという設定、敵側が狂信者で、ミッションは核戦争を防ぐことなど、単純なストーリーを派手なアクションシーンでつないでいくことにより、2時間以上の映画を最後まで、息切れしないで引っ張った力量はなかなかのものだと思います。内容的には、007と「ボーン・アイデンティティ」シリーズのおいしいところを持ってきたという感じは否めないのですが、それでも、アクション映画として十分楽しめる作品に仕上がっています。

ブラッド・バードの演出は、物語の設定部分はセリフだけで簡単に語って、できるだけアクションシーンを一杯見せることに力点を置いたものになっていまして、アクションチームもその期待に応えて、生身の格闘ですとか、カーチェイスなど迫力のある見せ場をつくっています。また、最近の映画にありがちな必要以上に細かくカットを割って、何が起こっているのかよくわからないというパターンにおちいっていない点も評価されていいと思いました。

イーサンのチームは核ミサイルコードの取引の行われるドバイの超高層ビル、ブルジュ・ハリファに向かい、そこで、双方の取引相手に成りすまして、間違ったコードを渡そうとするのですが、ドタバタの末に失敗します。緻密な作戦なようで、トラブルばかり起こるので、どんどんその場のプランが変わっていくという展開が面白かったです。このパターンは後半も同じでして、最初の計画はあるのですが、トラブル発生によって、どんどん作戦変更していって、そこでサスペンスを盛り上げるという趣向になっています。よく考えると、突っ込みどころがたくさん出てくる展開ではあるのですが、バードの演出は考える暇を与えない見せ場のつるべ打ちで、勢いで見せきってしまう手腕はなかなかのものです。

また、チームのメンバーがそれぞれの過去を抱えているのですが、それらが物語の中で、きちんと刈り取られていくあたりは、脚本のうまさを感じました。ラストで、前作の登場人物が二人、カメオ出演しているのも点数高かったです。一方、登場する数々のスパイ道具が万能すぎて、何でもできちゃうというところが、微妙な感じになりました。それらの扱いがコミカルだったり、大事なところで役に立たなくなるってのは、バードの演出の賜物なのでしょう。また、ピンチに陥ったときに、ギリギリのところで助かるってのは、何度もやられると、アニメっぽいコメディになっちゃうんだなあってのは発見でした。まあ、全体的にコミカルな味わいで演出しているので、その一部と思えば納得できます。



この先は結末に触れますのでご注意ください。



ドバイでのすり替え取引は、コードを持つ女殺し屋とコードを欲しがっているテロリストの各々に化けて、うそのコードを渡そうというものでしたが、これが失敗。ジュリアは女殺し屋と格闘になり、結局女殺し屋をビルから突き落としてしまいます。殺し屋は、ジュリアの恋人を殺して情報を奪った女だっただけに、私怨が入ってたんじゃないの?って後でチームメイトに責められちゃうことになります。一方、テロリストをイーサンが追うのですが、最終的に逃げられてしまいます。その武器商人はヘンドリクス本人が変装したものだったのです。そこで、イーサンは、武器商人に接触し、ミサイル誘導のための通信衛星の情報を得て、インドのムンバイに飛びます。そこで、インドの富豪から、通信衛星のパスワードを聞きだそうとジュリアがお色気作戦で接触。しかし、既にヘンドリクスは、ミサイルを発射すべく通信衛星を先に作動させ、最初の一発をロシア潜水艦から発射させることに成功してしまいます。何とか起爆装置を無効化すべく、ヘンドリクスの使ったテレビ局の通信機器を回復させ、ヘンドリクスの持つ起爆装置を押さえようとするイーサンたち。テレビ局ではイーサンの部下が主電源を落としてしまい、それを復旧させようとするウィリアム。そして、起爆装置を持ったヘンドリクスを追うイーサン。ここで、時間との闘いのサスペンスとなり、ギリギリのところでミサイルの起爆装置は無効になり、アメリカのビルの一部を壊しただけで川の中にドブン。ラストは、海辺のバーに集まった面々にイーサンから次の仕事をやるかどうかの選択をさせ、ミッションが開始するところで暗転、エンドクレジット。

ウィリアムはもとは腕利きのエージェントでしたが、イーサンの護衛役をまっとうできず、彼の妻を死なせたことで、自責の念にかられて、分析官となっていました。しかし、イーサンは妻の身の安全を守るために、彼女が死んだことに見せかけていたというオチがつきます。ラストでちょっとだけミシェル・モナハン演じるジュリアが登場するのも楽しい趣向でした。

この類のスパイものは、時代とともに悪役が変わってくるのが面白いです。その時代の国際情勢が反映されたりするのですが、今回の悪役ヘンドリクスは、そういう時代背景に関係ない狂信的核戦争信者というのが、ユニークでした。舞台は、プラハ、ロシア、中東、インドと国際色豊かなのですが、それらの国々への誤解、偏見を招かない形で、ドラマを作っているあたりは、なるほど21世紀の映画なんだなあって思いました。

演技陣では、トム・クルーズが今回は意外とコミカルな味わいを出していたのが印象的でした。サイモン・ペッグ演じるベンジーを中心にクスっと笑えるシーンを散りばめてありまして、そこにある意味シリーズ4作目の余裕を感じることができました。ポーラ・パットンは「プレシャス」の先生役の方が色っぽかったのは、メイクのせいなのかな。ジェイミー・レナーはハードなスパイの部分を担当して、手堅くドラマを支えています。音楽は「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」でバード監督とも組んでいるマイケル・ジアッキノが担当し、オリジナル音楽のラロ・シフリンのタッチも意識しつつ、メリハリのあるアクション音楽をつけています。ただ、ロシア、中東、インドといった国際色のつけ方が派手すぎて、音楽として統一感が出なかったのはちょっと残念でした。(そう考えると、国際色豊かな007で常にマイペースな音をつけていたジョン・バリーって偉かったんだなあって、再認識しちゃいました。)

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>内容的には、007と「ボーン・アイデンティティ」シリーズのおいしいところを持ってきたという感じは否めないのですが

そんな感じでした。ボーンシーリーズのコンパクトにまとまった手堅さに比べたら、ちょっと魅力が拡散的だったかなと思いますが、それでも、娯楽作として十分楽しませてくれました。音楽も、同じような印象です。
TBお願いします。

2011/12/23(金) 午後 3:46 オネム

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オネムさん、コメント&TBありがとうございます。面白くできてるんですが、ツッコミどころも結構あります。それでも、勢いで一気に見せちゃうあたりに演出の計算というかうまさがあったように思います。ボーンシリーズに比べたら、とにかくネタが全部派手ですからね。もともとそういうのを狙っているので、致し方ないところはあります。

2011/12/24(土) 午前 7:54 [ einhorn2233 ]

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トム・クルーズ、来年50歳とは思えない圧巻のアクションでしたね。
メインキャラであるベンジー、ジェーン、ブラントはそれぞれがいい味を出していて、作品としても魅力のあるものに仕上がっていたと思いました!
ユーモアもいろいろと織り交ぜられていたのも良かったです★

2011/12/24(土) 午前 9:10 ken

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Kenさん、訪問&コメントありがとうございます。確かにトム・クルーズ頑張ってましたね。また、今回はチームの個性が前面に出て、チームプレイとしても楽しめました。

2011/12/25(日) 午前 0:08 [ einhorn2233 ]

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なるほど。悪者は<時代背景に関係ない狂信的核戦争信者
というのが面白かったですね。
全体にアナログ感もあって、楽しめました。
TBさせてくださいね。

2011/12/25(日) 午前 10:23 car*ou*he*ak

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Cartouche さん、コメント&TBありがとうございます。今は世界中がマーケットのハリウッド映画ですから、悪役の設定も大変なんでしょうね。まあ、クレムリン爆破はよくやったなって気がしますが。日本を舞台にして、皇居爆破なんてやったら大変なことになりますもの。

2011/12/25(日) 午後 6:31 [ einhorn2233 ]

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敵役にインパクトが弱い印象を持っていたのですけど、なるほど、と納得しました。
今回トムクルさんが、いい兄貴分としてみんなを引っ張る姿が微笑ましかったのと、ジェレミー・レナーがカッコ良かったです(^^)
TBさせてくださいね☆

2011/12/27(火) 午後 10:44 なぎ

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なぎさん、コメント&TBありがとうございます。なるほど、イーサンはアニキですか。もういい年なのにそういう役をやれるのはすごいですね。ジェレミー・レナーはコメディでもいけそうな気がしました。

2011/12/28(水) 午後 7:17 [ einhorn2233 ]

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いろいろ吊っ肝どころもありましたが、それも許せる面白さでした!
昔の007のような雰囲気が出てたのが良かったです!
音楽は気付きませんでした(^_^;)
なるほどね〜。
TBさせてくださいね。

2011/12/31(土) 午後 10:30 木蓮

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もくれんさん、コメント&TBありがとうございました。辻褄合わせの説明をスキップして見せ場をつないでいるので、その分突っ込みどころも出ちゃいましたけど、全体的に勢いの良さで楽しませてもらいました。

2012/1/1(日) 午前 1:11 [ einhorn2233 ]

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面白かったですね〜
つっこみどころは当然あるのですが、それでも飽きさせない展開はさすがでした。
そそ、意外とコメディっぽい雰囲気も強かったですね。深刻すぎないのもお正月映画としてはよかったかも。(笑)
とにかくトムはすごいな〜っと。。(^^ゞ
大変遅くなってすみません。TBさせてくださいね♪

2012/1/5(木) 午後 8:36 choro

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Choroさん、コメント&TBありがとうございます。シリーズものとしての余裕が出てきたという感じでした。トムにもシリーズの顔としての貫禄が出てきましたものね。007のダニエル・クレイグは、またこの域には達してないですもの。

2012/1/5(木) 午後 9:00 [ einhorn2233 ]

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TBありがとうございました^^ご指摘の通り、今回のトムは結構コミカルで、また何でもかんでも美味しいとこ取りをするという展開ではなかった点も良かったと思いました☆^^♪私もTBさせて下さい^^!

2012/1/18(水) 午前 0:50 [ hiro-mtb ]

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hiro-mtbさん、コメント&TBありがとうございます。確かにこれまでのシリーズでは、クルーズがいいところ全部持ってった感じがありましたけど、今回は、メンバー各々にきちんと見せ場を割り振ってありましたね。エンタテイメントとしての余裕が出てきたという印象でした。

2012/1/18(水) 午後 9:24 [ einhorn2233 ]

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このシリーズはなんか特別な感じですよね〜。
トムも元気だし次回作あると良いですね!
トム走りも健在なのが嬉しかった!
TBお願いします♪

2012/3/5(月) 午後 9:43 かず

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かずさん、コメント&TBありがとうございます。確かにこのシリーズは特別な感じがします。あんまりシリーズ的な統一感がないようなところがそんな感じなのかもです。次回作あたりで、パターンが落ち着くかしら。

2012/3/6(火) 午後 8:29 [ einhorn2233 ]

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