廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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貯蓄投資バランス

つまり、

政府赤字は民間黒字

からすれば別に「意外」でも何でもないのですが…


民間給与総額と政府支出の関係です:

イメージ 1


ものの見事に連動しています。


統計学で「相関係数」というのがあります。

ちょっとWikiを引用しておきますと:
相関係数(correlation coefficient)とは、

2つの確率変数の間の相関(類似性の度合い)を示す統計学的指標である。

原則、単位は無く、-1 から 1 の間の実数値をとり、

1 に近いときは2 つの確率変数には正の相関があるといい、

-1 に近ければ負の相関があるという。

0 に近いときはもとの確率変数の相関は弱い


たとえば、

先進諸国の失業率と実質経済成長率は強い負の相関関係にあり、

相関係数を求めれば比較的に -1 に近い数字になる。


+1に近ければ近いほど、相関関係が高い、つまり、連動性が高い、というわけです。

ということで、
エクセルの「CORREL関数」を使って、

民間給与総額と政府支出の相関係数計算してみると

0.985

です。

※上のグラフは1980年=100で指数化したものですが、
 コメントで「絶対額も見てみたいです」とのご要望がありましたので、
 金額グラフも作ってみました↓。
 なお、相関係数は変わらず、0.985となっています。

イメージ 2




ちなみに、
比較のためWiki解説に載っていた
失業率と実質成長率の相関係数も計算してみると、

-0.516

です。
−1からはかなり離れており、負の相関関係(=正反対の連動性)は低くなっています。


正負の符号を無視して絶対値で見ると、

民間給与総額と政府支出の連動性は、異常なくらい高いですね(笑)。


そりゃそうです。


政府支出が増えれば、

それはそっくりそのまま民間企業の売上になるか、

公務員の給料を通じて、
公務員とその家族の皆さんが買い物することで
これまた民間企業の売上になるのですから!


上のグラフで、

07年の民間給与総額が10年ぶりに増加に転じていますね。

最初これだけ見たら何でだろうと思ったら、

政府支出がしっかり増えていました^^。


とにもかくにも、

政府赤字は民間黒字
政府支出は民間収入

です。


最近、

大手テレビ局が軒並み赤字決算になっていることとか、

大手新聞社のボーナスが4割減とか3割減とかになっていることが

話題になっていますが、

「マスコミの皆さん、自分たちの会社が倒産して自分たちが失業したり、ボーナスカットされたりするのがどうしてもイヤでしたら、是非、麻生政権の『バラマキ』をこう批判してください:

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閉じる コメント(30)

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おお、すばらしい!見事な相関関係ではないか!
と、納得しかけましたが、ちょっと待てよ?と、引っかかる点があったので指摘してみます。このグラフを見ると、1998年以前はおおむね民間給与総額≧政府支出ですが、1999年を境に政府支出(赤線)が民間給与総額(青線)を上回る傾向が定着しております。つまり、1999年以降、政府が100支出しても民間給与総額が100以下にしかならない傾向が見て取れるのです。この政府支出の効率低下こそが、なかなかGDPが増えない近年の日本経済の問題点の一つなのではないかと、ふと思ったわけです。
と考えながら、このグラフをよく見ると、縦軸は1980年=100とした指数表示で、絶対額ではないのですね。もし、絶対額(兆円)でグラフを描かせたらどうなるのか、興味があります。つまり、(民間給与総額)=k×(政府支出)の係数kがどのくらいの値になるのでしょうか?

2009/5/24(日) 午後 9:49 [ KM ] 返信する

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ese様

ese様はきっと景気を上向かせるには様、通りすがりの店子様と同一人物様でいらっしゃいますね。ese様のお名前はエセとお読みするのですね。きっと漢字で「似非」のことですよね〜♪わーい、バンザーイ 削除

2009/5/24(日) 午後 9:55 [ 通りすがりの男前 ] 返信する

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(民間給与総額)=k×(政府支出)についてのコメントを補足させていただくと、(政府支出)を横軸に、(民間給与総額)を縦軸にして、各年の実績をプロットしたら、どのようなグラフが描けるのでしょうか、ということです。一次の相関関係でしたら、一次関数Y=aX+bになるはずですし、そうでない場合はそれなりの関数で近似できると考えられます。

2009/5/24(日) 午後 10:08 [ KM ] 返信する

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すみません、失礼しました。2番目に絶対額(兆円)のグラフが表示されていますね。完全に早とちりしてしまいました。このグラフから推測するに、
(民間給与総額)=k×(政府支出) の kはだいたい1.8前後といったところでしょうか?
連投でコメント欄を汚してしまい、失礼しました。

2009/5/24(日) 午後 10:16 [ KM ] 返信する

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KMさん、
x=政府支出、y=民間給与としますと、

一次近似だと、
y = 1.6674x + 19.288

二次近似だと
y = -0.0194x2 + 5.1936x - 130.02

となりました。二次近似の方がフィットしてました。

ということは、政府支出がもっと大きくなると頭打ちになるということになりますが、

これは、
・企業が人件費をどう扱うか
・経常収支がどうなるか、つまり、外国の景気がどうなるか

によってもかなり影響を受けますね。

90年代後半以降は人件費が下げられ、
2002年以降の好景気では、企業の利益が伸びても給料は伸びていない(というか全体では下がっていた)ですから、金額が大きくなるにつれ給与の伸びが鈍化するのはその影響が大きいと考えられます。

2009/5/24(日) 午後 10:22 [ ヨッシーニ ] 返信する

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KMさん、

>すみません、失礼しました。2番目に絶対額(兆円)のグラフが表示されていますね。

いえいえ、KMさんのコメントに私自身、興味を惹かれましたので追加したのです。すみません^^;

2009/5/24(日) 午後 10:24 [ ヨッシーニ ] 返信する

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altさん、

>アフターサービスをしっかりするブログ主様の真摯な姿勢がより際立ち、

恐縮であります。いつもありがとうございますm(_ _)m

2009/5/24(日) 午後 10:25 [ ヨッシーニ ] 返信する

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一応、データを付けておきますので、良かったらいろいろな近似をお試しください^^。
(兆円)
給与総額 政府支出
1980 102 57
1981 108 60
1982 113 61
1983 119 63
1984 125 66
1985 136 67
1986 141 70
1987 146 73
1988 153 75.6
1989 163 81.0
1990 177 87.3
1991 191 93.1
1992 199 102.5
1993 203 107.8
1994 209 112.1
1995 213 117.8
1996 216 119.0
1997 221 118.3

2009/5/24(日) 午後 10:29 [ ヨッシーニ ] 返信する

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1998 221 119.2
1999 217 120.3
2000 216 120.3
2001 214 119.9
2002 210 117.8
2003 208 115.8
2004 204 114.1
2005 204 113.8
2006 203 112.4
2007 206 113.7

2009/5/24(日) 午後 10:29 [ ヨッシーニ ] 返信する

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ヨッシーニ様、さっそくの解説ありがとうございます。なるほど、一次近似より二次近似のほうがフィットするのですね。私は、直感的に対数近似のほうが合いそうだなと思っていましたが(根拠はありませんw)。
それにしても、いろいろな見方があって、興味が尽きないですね。国内外の経済環境変化等を加味しながら、スパコン(地球シミュレータとか)などでシミュレートし、地球温暖化予測のように将来の民間給与総額と政府支出の最適解を求めることができたら、百家争鳴の経済分野の論争も整理できるのではないかなと、妄想しております。

2009/5/24(日) 午後 10:51 [ KM ] 返信する

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世界経済シミュレーションは
国連や経済企画庁が30年くらい前にやってみて、うまく行かなかったのです・・・

ヨッシーニさんとKMさんは数理に強いですから、
ポーンとマクロ経済学の最先端へジャンプできる本をお薦めしておきますね。
ヨッシーニさん・KMさん、最凶レベルへワープしちゃってください^^


『動学マクロ経済学 ― 世代重複モデルによる分析』
http://www.amazon.co.jp/dp/4423850788

最前線の論文が読めるようになるそうです

『現代マクロ経済学講義 ― 動学的一般均衡モデル入門』
http://www.amazon.co.jp/dp/4492313702

最前線の論文が書けるようになるそうです 削除

2009/5/25(月) 午後 1:04 [ HM ] 返信する

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政府支出(地方政府も含む。)のうち、公務員のボーナスを減額する愚策を実施してしまったため、ますます財布のヒモが絞られて景気が冷え込まないといいのですが。与党の奴らや民主党の連中が言い出して減額したようですが、地方自治体も右にならえ、民間会社も便乗ということで、国会議員の貧乏性のアホらしさには辟易します。 削除

2009/5/25(月) 午後 9:15 [ boomer ] 返信する

うぅぅ、まだ難しい。(つД`)グスン
記事はなんとかおぼろげに読めました。でも皆さんのコメントレベル高すぎ。

でも、これを理解できる人って本当にわずかなんだろうなぁって思います。今の時期に、まだ構造改革とか、官僚・公務員を削減とか、景気を悪くすることを平気で言っている人が多いですから。ここら辺はちょっと女性には難しいです。やっぱりストーリーっぽい流れの方が良いかも。

2009/5/26(火) 午前 1:46 keinoheart 返信する

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boomer様

今この時期に減額するのが適切かどうかはおいておくとして、所得が高くなるほど消費性向が落ちていくのは紛れも無い事実です。
減額分を国民に還元するかどうかが問題だと思います。

国家公務員の平均所得よりも地方公務員の平均所得の方が高いなんて異常だと思うのですが、いかがでしょうか?
さらに、民間の所得に合わせるといっておきながら、公務員の所得が増え続けていたという現実も無視してはいけません。
自衛官や消防士や警官のような危険な業務に従事されている方に、人員を増やすとかもっと手厚くしてもらいたいとは思いますが。

2009/5/26(火) 午後 7:28 [ alt ] 返信する

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はじめまして。
絵的にとっても納得!な記事でした。

数学的には高次関数の方がフィットするのはナチュラルな気がします。
でも、近似関数の係数の自然な意味付けができるのは1次かと。
y切片は、感覚的(*)には、1980-2007の国際収支平均に絡みそうな気がするのですが、不勉強でわかりません。教えてください。
(*)(政府支出がなくても民間給与に使えるという解釈)

お遊びめいてますが、x^2でフィッティングした場合の意味付けを考えてみました。
(補外は意味ないかもしれないのですが、おもしろいのでやってみました)
<続く> 削除

2009/6/14(日) 午前 4:10 [ GRA ] 返信する

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・x切片(25兆円くらい)以下に政府支出を減らすと、(民間給与がマイナスになることはありえないので)私たちの暮らしが破たんしちゃう?!
・近似曲線ピークのあたりの値は1998年あたりなので、(近似曲線の係数が表す何かを変えない限り)政府支出が増えても1998〜2000年あたり以上の給与水準にはならない?!

いやー!信じたくなーい★
もっと給料上がりたーい!!

ところで、このフィッティング、民間給与を1年遅らせてプロットすると、更にフィットしました。
うーむ。更にナットク。 削除

2009/6/14(日) 午前 4:11 [ GRA ] 返信する

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ナットクの理由を書いていませんでしたね。

政府支出と民間給与に関して、政府支出が民間に影響を与えるとしても、それにはタイムラグがあるかもって思っただけなんです。

因果に関しては、統計学上の相関と因果云々というよりも、ウィキペディアの「先後関係と因果関係」が参考になりそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%88%E5%BE%8C%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%A8%E5%9B%A0%E6%9E%9C%E9%96%A2%E4%BF%82

eseさんのコメントからちょっと調べてみて、勉強になりました★ 削除

2009/6/14(日) 午前 4:33 [ GRA ] 返信する

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Keiのheartさま
数式は一つの言語なんです。
よくわかんないガイコクゴとでも思ってさらっと流す方が騙されずにすむかもしれません。
私が、このブログってステキと思った理由のひとつは、難解な言葉や数式でわかったようなことを書いているのではなく、直感的にわかるように伝えようとしているところだったりします。

ヨッシーニさま
というわけで、今後も期待しております★ 削除

2009/6/14(日) 午前 4:35 [ GRA ] 返信する

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私も仕事で、相関関数を使いましたが相関係数0.985は驚異の数値ですね、相関していると言うよりも連動していると言うべきかと思います。
関連はしているだろうぐらいには思っておりましたがこれほどまでとは、想像のはるか斜め上でございます!

2009/12/9(水) 午後 4:09 [ alpha ] 返信する

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私も、細かい事はよく解らないんのですが、政府は
どんどこ財政出動するべきだと思います。官僚に間取られないように、国民にばらまいてもいい位だと
思います。アメリカに取られるよりはマシ! 削除

2010/1/10(日) 午後 3:59 [ keicharo ] 返信する

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