廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ

「国が財政危機と考えることこそが日本の危機」「財政黒字はむしろバブル崩壊の予兆の場合もある!」。【国債を刷れ!】著者のブログです

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「国債を刷れ!」p.152にて
本項でとりあげたのは、筆者による極めて粗い形のシミュレーションであるが、政策決定にも使われる内閣府による精密なシミュレーションを用いた検証でも、「政府が支出をケチらない方が財政悪化は防げていた」という結論を導き出すことができる。詳細は筆者ブログを参照されたい。
と書きましたので、
その内閣府シミュレーションの話です。

内閣府のシミュレーション結果【短期日本経済マクロ計量モデル(2006年版)】 では、
2002年から04年までの各項目の実績値に対する差異の数値(パーセンテージ)のみが示されています(図表1)。

図表1 内閣府シミュレーション表の抜粋
イメージ 1


筆者は、
そのマクロ計量モデルのパーセンテージ数値
実績値(図表2)の金額を掛け合わせて
各項目のシミュレーション金額を算出しました(図表3。単位は全て兆円)。

図表2 GDP、政府支出、国の借金の実績値
イメージ 2


図表3 実績値にシミュレーション表の数値を掛け合わせた結果
イメージ 3


シミュレーション(1)シミュレーション(2)も、
道路や建物などの「固定資本」を建設する公共事業等の政府支出を、
実績値と比べて年5〜7兆円増やしたらどうなるかというシミュレーションです。

政府支出合計は実績では年々減らしています(図表2)。
それに対し、
シミュレーション(1)、シミュレーション(2)では共に、
政府支出合計は減らずに、122兆円前後でほぼ横ばいとなっています(図表3)。

シミュレーション(1)とシミュレーション(2)の違いは、

(1)は財政出動により金利は若干上昇、
(2)は短期金利は日銀が積極介入して上昇させない、
という条件であることです。

なお、ここでは累積財政赤字の増加分だけ国の借金が増加するものと仮定しています。

結果は、

シミュレーション(1)もシミュレーション(2)も実績値と比べて、

〔1〕政府支出以上に名目GDPが増えている!

〔2〕国の借金/GDP比が小さくなっている!


つまり、
内閣府のシミュレーションからは、
政府支出を減らさなかった方が財政の悪化はまだマシな状態になっていただろう
という結論を導き出すことができるのです。

しかも、
更なる経済成長を伴って!

#なお、図表3
 実績に対する累積赤字増加額(=実績に対する国の借金の増加額)が、
 実績に対する政府支出の増加額の3年間累計
に比べて小さくなっています。

 (1)では累積赤字増加額8.0兆円<政府支出増加額18.1兆円
 (2)では累積赤字増加額12.0兆円<政府支出増加額18.3兆円

 これはなぜかというと、
 政府支出増⇒名目GDP増⇒税収増となるために、
 政府支出の増加のうちのいくらかが税収の増加で打ち消されることなどにより、
 財政赤字が軽減することになるためです。

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