中国の軍事力の突出ぶりに対応
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米海兵隊2500が豪州ダーウィンの豪軍基地に駐留へ
中国の東アジア軍事力の突出ぶりに「射程外」でも対応 ******************************** 米豪の秘密交渉はずっと続いていたのだ。 ブッシュ前政権でも、豪への米海兵隊駐留計画はあったが、中国を刺激 するといけない、として共和党タカ派さえも躊躇ってきた。まさか、対 中強硬路線をリベラル色の濃いオバマ政権で実現するとは予測しにくか った。 まして豪のジュリア・ギラード首相も、どちらかと言えば対中宥和派、 その姿勢に変化が見られたのは豪リオ・ティント社を中国が買収しよう とした土壇場で豪議会が反対すると、駐中国のリオ・ティント社社員4 人をえん罪をでっち上げて裁判にかけるという無謀な報復をしたからだ った。 オバマ大統領は訪問先のキャンベラで記者会見し「米豪関係の強化は東 アジアの安全保障のためであり、ステップ・アップだ」と発言した。 これを豪の有力メディア『ジ・オーストラリアン』紙主幹のポール・ケ リィは「大胆でダイナミックは変革。ギラード首相は同盟関係を作り直 した」と絶賛した。 オバマ大統領はハワイでのAPECを終えるや、アジア九カ国歴訪の旅 にでた。豪訪問は2日間で、豪NY米条約(ANZUS)の60周年を祝 う目的が表向きのもの。 ただしオバマは2010年に訪豪を計画しながらヘルスケア議会対策とメキ シコ湾原油流失事件で、2回キャンセルした経緯があり、今回の訪問は 豪政財界も大歓迎で迎えた。 礼砲21発、しかしオバマはシドニーもメルボルンも立ち寄らず政治首都 キャンベラに到着した。 豪のメディアによれば、米豪関係の強化は82%の国民が賛同するものの、 米軍の駐留は55%の賛成、左翼、リベラルの反対論が存在する。 ▲中国は顔色変えて豪批判を展開したが。。。。。 最終的にオバマは、インドネシアで開催されるEAS(東アジア・サミ ット=ASEANプラス8)に出席する。 11月17日(本日)には豪議会で演説し、さらに海兵隊の駐屯が予定され る豪軍基地をギラード豪首相と一緒に訪問し、セレモニーを盛り上げる。 こうして米豪両国は対中国への姿勢の変化を強固にしたが、日本ははた して、この外交上の変化を正確に認識しているのだろうか? 実際にオバマの演説には「米国の東アジアへの関与のステップ・アップ だ」という鮮明な文言がちりばめられていた。 米海兵隊は当初、250名の規模で豪北部ダーウィンの豪軍事基地に駐留し、 米豪共同軍事演習をおこない、徐々に規模を拡大し、将来的には2500名 の陣容を整える。米軍基地は建設しない。 このニュース、日本にも衝撃的だが、慌てているのは北京である。どう やら米豪秘密交渉を事前に北京の諜報筋がつかんでいなかった様子であ り、オバマ・ギラード会談で、唐突に発表されたことに苛立ちを覚えて いる。 日本には玄葉外務大臣に事前の連絡があった。 中国外交部劉為民報道官は「時期的にもふさわしくなく議論の余地があ る」と不快感をあらわにしたものの対米、対豪非難は避けた。 しかし『人民日報』は強い批判を展開し、社説では「豪は不適切な選択 をしたが、ギラード首相は経済的な中国依存という現実的側面を軽視し た。米豪軍事強化は不適切であり、豪は十字砲火にさらされる」となん だか脅迫めいた言葉を並べている。 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」から転載 |



