無題
4度目の春
早いもので、また春が巡ってきた。
19 で嫁に来たダリリンも、四度目の春を迎える。あんまり感慨にふけるような性格にも見えないが、何か感じることでもあるのだろうか。
思いやりが無く、短気で、癇癪もちで、いい年になったのだから少しは落ち着いて考えればいいものを、後先考えず、気が付けば怒鳴り散らしている。
こんなワシに彼女はよく耐えている。
今はわしもシラフだし、三日前にわめき散らしたばかりなので、猿でもできる反省の日々は続いているが、彼女はまだ冷たい、よそよそしさが気になる。
「ごめんなさい」
そう言って、とっくに謝ったのに、まだお許しが出ないらしい。
肉食獣は怒らせると、しつこい。
わしも年だし、第一健康体ではない、ダリリンの献身的な介護というか看護にも
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