ウクライナ旅行記 2012
冷たい朝の空気に迎えられてリヴィウには朝の4時すぎに到着した。
列車を降りると、身体を包む冷たい空気がとても気持ち良かった。 何とも言えない、旅をしている時に感じる独特の感覚だ。
ハッキリ言ってキエフは期待外れだった。 必然的にウクライナ最大の見所と言われるこの街に期待したくなる。 日が登るまで僕は駅の中の有料待合室にいることにした。 有料といっても200円もしない値段だ、利用しない手は無い。
客がズカズカと中へ入ってくる度に、
「ここは有料です」と言わなければいけない受付の女性が気の毒だった。 日が登ってきて待合室の中がほんのり明るくなった。 若干眠気に負けそうな身体を奮い起しバックパックを背負い、市内へ向けて歩き始めた。
ここでもホステルに泊まる予定だったので、とりあえずはそこへ向かった。 駅からすぐに大きな聖堂があり、それが朝日に照らされかなり雰囲気が良かった。 そこから中心へ向けて更に歩いていくと周りの建物が全てヨーロッパ風だということに気が付く。 うまく言えないが、ソ連らしさがなく共産主義の街並みとは違っていた。 イタリア以外ヨーロッパを知らない僕にはこういう感じの街並みは「これぞ!」と思えた。 僕は中近東や中央アジアの街並みしか知らないので、リヴィウの街並みは新鮮な感じがした。 街の中心部へ続く通りは坂道になっていて、右手の丘の上に城のような建物が見える。 そんなごくありきたりな光景ですら様になる。
ちなみにリヴィウという街はウクライナの西部の主要都市で、 ウクライナの西部は独立心や愛国心の強い地域らしい。 歴史的な経緯もあってか、お年寄りなどは「ロシア語は理解できても話さない」 そういう“意地”のある土地柄だそうだ。 ほぼ中心へ着いて、位置確認のためにガイドブックを開いていたら、 若い女性(鼻に大きなピアスをしたパンクなお姉さんが)「何か手伝いましょうか?」と聞いてきた。 キエフではお世辞にも人が親切だったとは言い難いが、 やはり親切な人はいるものだと嬉しくなった。 ユースホステルはすぐに見つかり、僕は荷物を置いて軽い朝食をとって街へ出かけた。 この街ではカメラの出番が多そうだ。 |
