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悪天候にも関わらず、県民会館のホールは熱気に満ちていた。
予定通りに進むリハーサル、お互いの音の確認。
けれど、前日からの練習で、不安もあった。
音文の練習室とはまったく異なる広さ、空間、響き。
自分に何度も言い聞かせる。
「大丈夫。」
休憩を挟み、衣装へと着替える。
着替えと一緒に、気持ちの切り替え。
本番モード。
PM1:45
ついにスタンバイ
緊張で吐き気が止まらない。
心臓の鼓動が高まる。
けれど、不快ではない。
ステージ袖から客席を見る。
予想以上の入場者数。
緊張。
そして、その時は来た。
PM2:00
本ベルが会場内に鳴り響く。
「シティブラス越後・第14回ふれあいコンサート」
開演!!
目の前に広がる、大勢の御客様の姿が目に飛び込むと、全ての感情はどこかへ飛んでいった。
やるしかない!!もう、止めることなどできない。
コンサートは、始まったのだから。
自分の出す音は聞こえない。
けれど、ドラムスの刻みは聞こえる。
目の前のタクトの流れは目に見える。
合わせられる。
楽器を鳴らせる。
音楽を届けられる。
マルモを踊っていると、大勢の御客様が「マルマルモリモリ…」の部分で手を動かしているのが見えた。
ウィーアーで早速手拍子が入ったのが聞こえた。
3曲目のエレクトリカルパレードで、まさかの「ブラボー!」。
ライオンキング演奏前のリズム遊びで、会場のほぼ全員が立ち上がって、くしゅみの動きに合わせて動いてくれたのは鳥肌ものだった。
蘇州夜曲でミラーボールの明かりに会場内が照らされると、小さな子の歓声が挙がった。
威風堂々はブラスロックになった瞬間、全員の「ノリ」が変わったのを感じた。
AKBは、なぜか今まで出来なかったハズのテンポの揺れ、音色の緩急が出来た。メドレー曲、それぞれに個性や味が出て、今までで最高の演奏だった。
小さな世界は本当に「終わり」を報せる、名演奏だった。
ゴセイジャーとコスモス。まったく「色」の異なる2曲。
けれど、どちらもアンコールとしては最高に「エチゴ」を感じさせてくれる選曲。
1時間。
たったの1時間。
けれど、かけがえのない1時間。
短いのか長いのかは、分からない。けど…
あの日、あの時、あの場所で、あのメンバーとスタッフで演奏会を開催し、成功をしたという事実は、参加した全員にとって、
「かけがえのないモノ」となった。
半年に及ぶ長期に渡り、準備を進めてくれた実行委員の皆様、日常の貴重な時間を割いて練習に参加した団員の皆様、遠くから駆けつけてくれたかつての団員の皆様、
本当に沢山の皆様がいたからこそ、成功が出来た演奏会。
本当に本当にありがとうございました。
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