作品評、DVD評
『バーレスク』(Burlesque)9歳の娘と一緒に見ました。サラウンドプロセッサーの音量を上げ、二人とも食い入るように観ましたが、非常に惹きつける魅力を持った良作です。ヌードに至らない程度の女性の、お色気を強調した踊りを見せるショー・ハウスが舞台ですから、私はチョットいやらしいおじさんの視点で楽しんでいたかもしれませんが、娘は純粋に歌と踊りのエンターテイメント・ショーとして観ていたと思います。
何はさておき、この映画はクリスティーナ・アギレラのプロモーションフィルムを拡張したかのような作品です。彼女の魅力で作品の良否は左右されたものと思いますが、その点では実力十分のトップシンガーですから、問題ありませんでした。私は元々彼女のファンですし、そういう意味でも彼女の魅力を堪能できる非常にいい出来栄えでした。 それに加えて、シェールの年齢を感じさせない歌唱力や演技力。わきを固めるキャム・ギガンデットや、スタンリー・トゥッチ、ピーター・ギャラガーらの助演は、この映画を非常に心地いいものに仕上げてくれています。 特にキャム・ギガンデットは、おそらくこの後、大きな作品に起用されてブレイクすること受け合いだと思います。その容姿だけでなく、演技に漂う甘い感じは世の女性を少なからず惹きつけるでしょう。 スタンリー・トゥッチの演じるゲイの衣装マネージャは、ストーリの緊張感にホッと一息を入れてくれ、観ている者にとって舞台の「バーレスク」の店を我が家のように感じさせる温かさがありました。「プラダを着た悪魔」(The Devil Wears Prada)でもちらっと見かけましたが、既に多くの経験を積んできている俳優なので、今後も多くの作品でいい仕事をしてくれると思います。まぁ、「ラブリー・ボーン」(The Lovely Bones)での彼の存在感は誰にも忘れられない印象を与えますけどネ。
バーレスクの舞台はロサンゼルスのハリウッドですが、私もこの近辺に住んでいましたので、非常に懐かしい感じがしました。何年も前から多くの人々はハリウッドのことを「Holy Weird」(ホーリー・ウィアード:聖なる変人)と呼び、住むには適さない街とされてきました。しかし、住んでしまえば、この映画のようなことがない街ではありません。だって、世界中が知る「ハリウッド」ですからね。映画の冒頭でクリスティーナ・アギレラが絵葉書を買うあたりでは(あぁこの辺の店で友達になった友人は今も元気かなぁ)と感慨にふけってしまいました。 ★★★★☆ 監督 スティーヴ・アンティン 脚本 スティーヴ・アンティン 製作 ドナルド・デ・ライン 製作総指揮 ダナ・ベルカストロ、ステイシー・クレイマー、グレン・S・ゲイナー 出演 クリスティーナ・アギレラ、シェール、クリスティン・ベル、キャム・ギガンデット、スタンリー・トゥッチ、エリック・デイン、アラン・カミング、ジュリアン・ハフ、ピーター・ギャラガー、ディアナ・アグロン 音楽 クリストフ・ベック 撮影 ボジャン・バゼリ 編集 ヴァージニア・カッツ 製作会社 デ・ライン・ピクチャーズ 配給 スクリーン・ジェムズ(アメリカ)、S.P.E(日本) 公開 2010年11月24日(アメリカ)、2010年12月18日(日本) 製作費 $55,000,000 興行収入 $89,519,773 上映時間 119分 |
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