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【ゼーレ】
中世ヨーロッパ暗黒時代に創設されたとされる、宗教的秘密結社。特務機関ネルフの設立、人類補完計画の推進等に大きな影響力を持つ。セカンドインパクトの事実詳細を隠蔽するなど、最後の抵抗勢力を叩き潰してからは、その実力は国家、国連などをしのぐ(普段はその姿を現さず、影で情報を流して操っている。「エヴァ」における世界はみなこのゼーレに踊らされていると云っても過言ではない)。人類補完計画、それに付随するE計画なども、このゼーレのシナリオに沿って遂行されているらしい。因みにゼーレ(Seele)とは独語で「魂」の意味。ゲヒルンやネルフなど、ゼーレに関連する組織は皆独語を語源としている。
【ゼーレの紋章】
逆三角形に七つの目を重ねた奇妙な紋章。地下の巨人、第弐使徒リリスの顔を覆う仮面にも、同様の紋章が描かれていた。七の目を持つと云う旧約聖書の絶対神ヤハウェと関係しているのだろうか。因みに、7という数字は、キリスト教、及びユダヤ教の神秘主義カバラにおいて、完全を意味する重要な数字である(七惑星、天地創造の7日間、小宇宙の中心である人体頭部の七穴等)。また、新約聖書の「ヨハネの黙示録」には七つの金の燭台、封印、災い、天使、霊と、7と言う数字が頻出する。
【セントラルドグマ】
ネルフ本部直下に広がる、地下7キロに及ぶ巨大な地下区域。複数の障壁によって区画されており、その最下層にはターミナルドグマ(L.C.L.の海と磔にされた巨人)が存在する。因みに、セントラルドグマのネーミングは生物学から。DNA、RNA、蛋白質と伝達される情報は、一旦蛋白質に移されると、核酸や他の蛋白質に伝達される事がない。この遺伝情報の流れをセントラルドグマ(中心教義)と言う。
【戦略自衛隊】
2003年の南沙(スプラトリー)群島における中国とヴェトナムの軍事衝突を機に発足された、国防省直属の組織。自衛隊は陸海空の全軍が既に国連軍に編入されており、戦略自衛隊は日本国の直接指揮下にある唯一の軍隊。
その編成は、歩兵、戦車、航空機など、従来の軍隊の延長線上にあるもので、対使徒より、都市攻略、掃討作戦など、対人戦に向く。N2兵器、BC兵器(生物化学兵器)なども装備しており、その軍事力は侮りがたい。英文表記はJSSDF「Japan Strategy Self Defense Force」。戦自と略称される事も多い。
【ターミナルドグマ】
セントラルドグマの最下層に位置する区域。L.C.L.が満ち、塩の柱が乱立する特異な空間である。ドグマ内には、ヘブンズドアと呼ばれる扉があり、その奥には、赤い十字架に磔にされたリリスが拘束されている。ネルフ内部でも、入域が許されているのは司令、副司令など、極少数の人間だけ。大凡の使徒が侵攻の目標としていたのは、恐らくこの場所だと考えられる。長く使徒の侵入を阻んできたが、人型の使徒=渚カヲル(タブリス)に遂に侵入を許した。因みにターミナルドグマ(Terminal Dogma)は造語で、単語としてのTerminalには一般的な名詞「駅」の他に「終点」「語尾」「端末」等の意味がある。形容詞として直訳すれば、ターミナルドグマは「終わりの教義」となる。
【第2新東京市】
セカンドインパクトとその一週間後に投下された新型爆弾により壊滅した旧東京に代わり、新たな首都として旧長野県に建設された都市。旧東京の復興を断念した日本臨時政府が、2001年に建設に着手、2003年には首都としての役割をほぼ果たすようになった。2005年に承認された第2次遷都計画によれば、建設中の第3新東京市に遷都される予定。同市の近隣にはネルフの施設が集積する松代があり、MAGIシステム(2号)、実験場などが存在している。
【第3新東京市】
第2新東京市に代わる新たな日本国の首都として箱根に建造中の都市。然し、その実体は使徒専用迎撃要塞都市である。都市中央に林立するビル群も、その多くは兵装ビルと呼称されるエヴァ支援施設であり、周辺にも多くの迎撃兵器を配備されている。都市の地下には広大なジオフロント(大深度地下都市)が広がっており、その中央に特務機関ネルフの本部もある。第3新東京市の市街地には、建設以前からの住人も少数移住しているものの、殆どが何らかの形でネルフに関係している人々である。だが、度重なる使徒襲来で、相当数の人間が離散。第拾六使徒アルミサエルと零号機が起こした爆発で、その大半が壊滅した。
【第3新東京市立第壱中学校】
第3新東京市にある中学校。エヴァ操縦者である綾波レイ、碇シンジ、惣流・アスカ・ラングレーなどもここへ通っていた。彼らは全て2−Aに在籍しているが、これは同クラスの生徒全員がチルドレンの候補者であったため。彼らのクラスメイトであった鈴原トウジも、エヴァ3号機の日本移管に伴いフォースチルドレンに選出された。ネルフ内では「コード707」の符号で呼ばれ、エヴァンゲリオン出撃のための第20ゲート近くの、山の中腹に位置している(第六話参照)。
【ダミープラグ】
エヴァを無人で動かすために開発された擬似エントリープラグ。ファーストチルドレン=綾波レイの人格が移植されている。しかし、魂のデジタル化は不可能なため、同プラグは思考パターンを模倣する「擬似」に過ぎない。だが操縦適格者を限定する事で、兵器としての汎用性欠いていたエヴァには極めて有益なシステムであるといえる。そのコアにはレイのクローンが使われているようだ。ただしこのダミープラグは第拾四使徒戦の際、初号機には初号機からの拒絶によって一切使えなくなった。このダミープラグは、のちにゼーレによって渚カヲルの人格が移植されたものが造られ、5号機から13号機の量産型エヴァを起動させる際に挿入された。
【ダミーシステム】
パイロットの思考パターンを擬似的に模倣する事で、エヴァにシンクロ状態と誤認させるシステム。初号機に搭載されていたシステムは、綾波レイの人格を模倣したものであった。第拾参使徒バルディエルとの対戦時、ネルフ司令官碇ゲンドウの命令により、本システムは初めて解放された。だがその行動は綾波レイの操縦とは甚だ異なるもので、暴走状態と見紛うものだった。命令可能なのは、攻撃開始などの単純なものだけらしい。
【智恵の実】
旧約聖書によれば、エデンの園の中央には「生命の樹」と共に、善悪を知る樹「智恵の樹」があった。アダムとイヴは蛇の形をした悪魔に唆されて智恵の樹になる実を食べ、楽園を追われた。ゲンドウが「ヒトの力」と誇り、冬月が「セカンドインパクトを引き起こした」と揶揄した「科学」こそ、人間が得た「智恵の実」なのだろう。それは人類の財産であり、神に反逆した原罪そのものである。
智恵の実と共に在る「生命の実」は、食すると永遠不滅の生を得るとされる。神は、智恵を得た人間から生命の樹を守るために、楽園から追放したという著述も在る。智恵の実と生命の実、その両方を得た者は神に等しき存在になる、とも云われている。
【発令所】
ネルフ本部中央作戦室内にある、作戦遂行時のネルフの中枢。その様相は軍用艦の艦橋をイメージさせる。作戦時には、碇ゲンドウ司令、冬月コウゾウ副司令、E計画責任者赤木リツコ博士、作戦本部長葛城ミサトなど、7人のスタッフが集結する。なお、発令所下の3つの副発令所には、MAGIシステムが設置されている。第拾四使徒ゼルエルの侵攻時、第一発令所が破壊されたため、以降は第二発令所が使用された。その構造は第一、第二ともに同一である。
【光の巨人】
セカンドインパクト発生時に確認された、巨大な人型の物体。第壱使徒アダムが、調査隊の実験によってヒトの遺伝子をダイブさせた結果生じた、アダムの変異した姿。全身が光に包まれており、そのフォルムはエヴァンゲリオンに酷似している。また、胸部にコアと考えられる黒い円形が見受けられる。
【プログレッシブ・ナイフ】
エヴァンゲリオンに標準装備されている近接戦闘用兵器。通常は肩部分に収納されており、戦況に応じて排出、使用する。略称はプログ・ナイフ。通常のナイフが高い硬度と鋭利さで対象物を切り裂くのとは異なり、プログ・ナイフは高振動粒子で形成された刃により、接触する物質を分子レベルで分離、切断する。弐号機以降の機体にはカッターナイフ状の新型(刃が破損しても、後ろの刃を押し出す事によって、再度使用可能になる)が採用された。
【兵装ビル】
第3新東京市に群立する、ビルを模したエヴァ支援建築物群。その内訳は、迎撃用ロケットランチャー、電源ソケット、武器庫、出撃及び回収ゲートと多様である。兵装ビルが通常ビルと同様の外観を持つのは、その存在を隠蔽する意味から。使途のみならず、民間人から秘匿する意も含んでいる。
【マルドゥック機関】
エヴァのパイロット(チルドレン)を選出するために設けられた、人類補完委員会直属の諮問機関。綾波レイ(ファーストチルドレン)、惣流・アスカ・ラングレー(セカンドチルドレン)、碇シンジ(サードチルドレン)、鈴原トウジ(フォースチルドレン)が選出された。だが実際には実体を持たないダミー機関であり、チルドレン選出はネルフ自身が行っていた。フィフスチルドレン・渚カヲルに関してはゼーレ=人類補完委員会から直接送り込まれてきたイレギュラーナンバーである。なお、マルドゥックとはバビロニア神話に現れる、50以上の名を持つ神の名前。マルドゥック機関は50ならぬ108のダミー会社を持っていた。
【リリン】
渚カヲルが人類を指して云った言葉。伝承によれば、アダムが最初の妻リリスとの間に儲けた子供(悪魔達)に名づけられた名前。リル=インの別称。新生児を襲ったり、睡眠中の男性を誘惑し、夢精させるとも云われる。
【ロンギヌスの槍】
リリスの胸部に突き刺さっていた巨大な螺旋状の槍。元々はアダムと共に南極にあったようだ。その先端は、二股に分かれているが、投擲されると一つに収束し、対象を貫く。第拾伍使徒アラエル殲滅の際に、碇ゲンドウ司令の指示で、零号機によって衛星軌道上に投擲され、使徒を撃墜。そのまま直進し、月へと
到達。人間の手では回収不可能となった。
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