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認知症

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画像診断にIT活用

画像診断にIT活用、アルツハイマー・がん早期発見

コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した画像をもとに病気を見つける放射線科の画像診断医。
日本はCTなどの機器の普及率が世界屈指の水準にあるものの、画像を読み解く専門医が大幅に不足している。
こうした状況を少しでも改善しようと、ITを活用する事例が医療現場で増えている。

「脳の萎縮を示す数値が高いですね」

埼玉医科大国際医療センター(埼玉県日高市)の核医学科。
M教授はアルツハイマー型認知症の疑いで70代の男性を病院に連れてきた家族に説明した。
M教授が参考にするのは、エーザイや大日本印刷と共同で開発した同症の診断支援システムだ。


検出率9割超
アルツハイマー型認知症にかかると、記憶を担う脳の海馬が顕著に萎縮する。
診断支援システムはMRIで撮影した患者の脳と標準的な脳の海馬の大きさを自動で計算して比べ、萎縮度を数値化する仕組み。
2月にリリースした新しいバージョンでは検出率は9割を超えるという。

認知症は生活に支障がでるほどの記憶障害など、症状での診断が義務付けられている。
診断支援システムで高い数値が出た場合は、簡単な質問で症状の重さを測る記憶力テストや、脳の血流検査なども組み合わせて、最終的に判断する。

アルツハイマー型認知症の早期発見にはMRIの画像診断が有効だということは知られているが、訓練を積んだ専門医でもMRIの画像を見ながら手作業で海馬の面積を計算するには1例で1時間以上かかっていた。
専門医でなければ、「高齢者だから、ある程度海馬が萎縮していてもしょうがない」と見過ごされる場合も多かった。

診断支援システムを使った場合、数値化にかかる時間は10分程度だ。
M教授は「患者や家族にMRIの画像を見せるだけでは理解されにくかったが、数値で表すことで説明もしやすくなった」と話す。

CTやMRIを使えば、患者の体に負担が少ない検査が可能になる。
がんの放射線治療も技術の進歩が著しい。ただこれらを担う放射線科の専門医は足りておらず、機器があるのに、医師がいないという医療機関も少なくない。
機器の性能が向上し、撮影できる画像の数や種類が飛躍的に増える中、専門医の負担を軽減するためにITの活用が欠かせなくなっている。

静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)は富士フイルムと共同で、CT画像を使った肺がんの診断を支援するシステムを開発した。
過去に同センターが肺がんと診断した1000例の画像データベースから、人工知能を使って似た画像を検索し、似ている順に表示する。


理解深まる患者
肺がんは手術が可能な初期段階では症状がほとんどなく、手術に納得しない患者もいる。
システムの開発に携わった画像診断科のE部長は「ほかの患者の症例と比べることで患者の納得度が格段に上がる」と話す。
データベースに載せる症例は、患者のプライバシーを守るため、すべて匿名化しているという。

富士フイルムは今秋にも、医療機関への提供を始める予定。
E部長は「判断が難しい症例であっても、頼りになる同僚が常に隣にいるような感覚で診断できる」と期待する。

画像診断の専門医は都市部に集中し、特に東北地方に少ないなど地域的な偏在も大きい。
高速通信網が整備され、高画質の画像も一瞬で送信できるようになり、遠隔画像診断を使う例も増えている。

「明日までにこのCT画像を見てくれませんか」。
遠隔画像診断サービスを手掛けるドクターネット(東京・港)に、東京の診療所から依頼が持ち込まれた。
同社は契約している160人の専門医の中から、画像の種類や病気の部位などに応じて適任者を選び、送られてきた画像を転送。
診断リポートを作成し、注文通り、翌日の午前中、診療所に送り返した。

同社に持ち込まれる画像は月2000件以上。
契約医師は国内だけでなく、欧米など外国にもおり、時差を利用して迅速な診断を可能にしている。

M社長は「CTなどで撮影した画像の中には、専門医による診断がされないまま、放置されているものもたくさんある。遠隔診断がこうした問題の解消の一助になれば」と話している。

放射線科の画像診断医、育成強化は一部どまり
救急患者の状態を素早く診断したり、画像から適切な手術法や切除部位を判断して外科医にアドバイスしたりするなど、放射線科の画像診断医の役割は広がっている。
聖マリアンナ医科大(川崎市)は「画像に強い医師」を増やそうと、研修医に様々な診療科を経験させる中で、各分野の専門医から画像を診るノウハウを学ばせている。

放射線医学教室のN教授は「診断より治療が重視される風潮が続いていた。しかし技術や機器の進歩が注目されることで、放射線科医になりたいという人が徐々に増えている」と話す。
同大学の放射線科の志望者はこれまで年平均3〜4人だったが、今年は8人が入った。

ただ、聖マリアンナ大のようなケースはまだ少ないのが実情。
診断医不足はデータの上からも明らかだ。

経済協力開発機構(OECD)の「OECDヘルスデータ2011」によると、日本のCT普及率は人口100万人あたり97.3台とOECD加盟国平均の約4倍。
一方、厚生労働省の調査では、2010年時点の日本の放射線科専門医は画像診断医と放射線治療医を合わせて5597人で、全医師に占める割合は2%にとどまる。
米国は4万人の放射線科専門医がいるとされ、割合も6%と日本よりも高い。

日本医学放射線学会の理事を務めるS神戸大医学部付属病院長は「医療のベースを支えるのは診断。正確な診断がなければ、治療のレベルも下がる」と指摘する。
専門医を雇用すると診療報酬が加算されるようになるなど、国も専門医を増やす取り組みを始めたが、不足の解消にはまだ時間がかかりそうだ。(篤田聡志、鈴木碧)

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出典 日経新聞・夕刊 2012.4.26
版権 日経新聞社

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過度な飲酒「脳萎縮」招く?

過度な飲酒「脳萎縮」招く? 認知症の原因にも 脳ドック検診で確認を

飲み過ぎは体によくない。
一部のがんになるリスクが高まるだけでなく、認知症と関係があるとみられる「脳の萎縮」を進行させるとの見方もある。
体質的にアルコールをあまり受けつけないタイプの人が飲酒量を増やした場合、最も気をつけなければならないと専門家は指摘する。

都内在住の男性Aさん(45)は、ここ数年、物忘れがひどくなり、周囲の勧めで脳ドックを受診した。
検査後、医師から「脳が縮んでいる」と告げられた。

Aさんは若い頃からお酒が大好き。
平日は仕事後に缶ビール(500ミリリットル)2〜3本、週末には朝から晩まで飲み明かすことも。
「まさかアルコールで脳の萎縮が進行するとは思ってもみなかった」

脳の神経細胞が大量に死滅し、脳の容積が小さくなると萎縮が起きる。
誰でも加齢とともにみられる現象だが、アルコールの大量摂取が萎縮を進行させるとする研究結果が国内外で報告されている。

2008年、米ウェルズリー大学などの研究チームは、飲酒量が多いほど脳全体の容積が縮小するとする調査結果を発表した。
平均年齢60歳の男女1839人を飲酒量に応じて5グループに分け、磁気共鳴画像装置(MRI)を使って脳容積を測定した。
最も萎縮の割合が高かったのが大量飲酒者のグループだった。
一方、全く飲まないグループの萎縮の割合が最も小さく、アルコールと脳の容積の間には有意な関連性が認められたとした。

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国内でも千葉大学の研究者らが同じような結果を報告している。
10年ほど前の研究だが、脳萎縮の特徴とされる前頭葉の「隙間」を計測したところ、日本酒換算で1日2合以上飲酒するグループの脳萎縮発現率は38.2%で、これ以下の飲酒のグループと比べて13ポイント以上も高かった。

東京医科大学病院の羽生春夫教授は「脳の萎縮は加齢に伴って50歳以降に始まるのが通常だが、飲酒量の多い人はそれよりもやや早く始まる傾向にある」と指摘する。

過度な飲酒が悪影響を与えるのは何も脳だけではない。

世界保健機関(WHO)は11年、世界で年間250万人の死に飲酒が影響しているとの調査結果を発表した。03年の評価でも飲酒が口腔がんや喉頭がん、食道がんのリスクを上げる要因になると指摘した。

人の体にはアルコールに関する2種類の酵素が存在する。
アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素と、分解したアセトアルデヒドを酢酸に変える酵素だ。

アセトアルデヒドを酢酸にする酵素の強弱は遺伝子レベルで決まっている。「酵素の働きが強く酒に強い人」「働きは弱いもののある程度は飲める人」「酵素の働きが全くない人」の3タイプがある。

アセトアルデヒドはDNA(デオキシリボ核酸)を傷つけ細胞をがん化させる。
喉頭がんや食道がんなどになる危険性が最も高いのは、ある程度は飲めるタイプで、日本人の約4割が該当する。
体質的には酒に強くないにもかかわらず、「慣れ」によって飲み過ぎてしまうため、病気を引き起こすリスクを高めてしまうようだ。

飲酒の習慣を改めるにはアルコールをいきなり断つのではなく、まずは、節酒を心掛けることが大切だ。

酒への依存度を知ることから始めよう。インターネットなどに掲載されているスクリーニングテストを利用すれば誰でも手軽に判断できる。

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「日記」つけ節制
次に飲酒量をどこまで減らすのか目標を設定する。
慶応義塾大学の加藤真三教授は「できるだけ具体的に目標を設定した方が効果的」という。
設定したら「飲酒日記」を毎日つける。
飲んだ相手や酒の量などを細かく記録し、達成できたかどうかを「○」「×」で書き留める。
減らそうとする努力を「見える化」するのが長続きさせるポイント。

脳がどの程度萎縮しているのか確認するには「脳ドック」を受けるしかない。
東京クリニック(東京・千代田)には年間2000人弱が脳ドックの検診に訪れる。
「脳の萎縮具合を直接目にすることは、禁酒や節酒のいい動機づくりになる」(笹沼仁一・健診センター長)。
検診がきっかけで酒を断った人も多くいるという。(上林由宇太)

ひとくちガイド
《ホームページ》
◆飲酒と健康の関係について基本的な情報を得るには厚生労働省の「e―ヘルスネット」
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-013.html

出典 日経新聞・朝刊 2011.3.11
版権 日経新聞社

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アルツハイマー 新治療薬が続々

アルツハイマー 新治療薬が続々… 神経伝達制御 進行を遅く

アルツハイマー型認知症の治療薬3種が今年、相次いで発売されている。それぞれどのような特徴があるのだろうか?(岩永直子)

「先生、目が覚めた感じがするんです」

重度のアルツハイマー型認知症を病む愛知県の女性(84)は今月1日、主治医にこう報告した。
6月に発売された新薬「メマリー(一般名・メマンチン塩酸塩)」を、これまで飲んでいた「アリセプト(同・ドネペジル塩酸塩)」に追加して飲み始めて3週間。表情が消え、身なりに構わなくなっていたのが、洋服選びを楽しむようになった。

6月だけで女性も含む625人にメマリーを処方した名古屋フォレストクリニック院長の河野和彦さんは、「これまで使っている薬と併用できるので、今より状態が悪化する心配がなく処方しやすい。めまいだけでなく、興奮の副作用も意外に多いが、レビー小体型など別の認知症にも効く可能性がある」と期待する。

米国の臨床試験では、アリセプトだけを処方した群では、記憶力や時間・場所を認識する能力などを示す認知機能の点数が、24週後に当初より下がったのに比べ、メマリーを併用した群では飲み始めた時よりも高い点数を維持していた。

認知症患者の半数を占めるアルツハイマー型は、特殊なたんぱく質が神経細胞を壊し、脳が萎縮していく病気だ。
記憶にかかわる神経伝達物質の一つ、アセチルコリンが減少するのが特徴でもある。

これまで唯一の治療薬だったアリセプトは、このアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑え、症状の進行を遅らせる。

新たに発売された3種の薬のうち2種は、基本的にアリセプトと同じ作用を持つが、メマリーだけは違う。

人が記憶や学習をする時には、神経細胞から別の神経伝達物質「グルタミン酸」が出る。
これが、神経細胞の受容体を刺激してふたを開け、カルシウムイオン(神経伝達物質)が流れ込むことで情報が伝達される。

アルツハイマー型では異常に増えたグルタミン酸が受容体を常に刺激し、カルシウムイオンが過剰に流れ込む。雑音が多く、正しく情報が伝わらなくなる。

メマリーはふた代わりに受容体をふさぎ、必要な時だけ開けて、神経伝達をコントロールする。
神経細胞自体が傷つくのも防止。
ただ、めまいの副作用が強いため、元からめまいがある人は処方に注意が必要だ。

「レミニール(同・ガランタミン)」、「イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ(同・リバスチグミン)」は基本的にアリセプトと同じ作用を持つため、互いに併用はできない。
ただ、それぞれアリセプトとは違う効能も加わっているので、アリセプトが効かなかった人も、切り替えて効く可能性もあるという。

レミニールは、長期的な効果を見ると、アリセプトより認知機能の低下が抑えられたという研究報告もある。
ただ、1日2回に分けて飲まなければならず、投薬管理をする家族に負担になるという声もある。

イクセロンとリバスタッチのパッチは貼り薬なのが新しい。
成分がゆっくり浸透するので、吐き気などの副作用が軽減できる。
日付を書いて貼って投薬忘れも防げるので、管理する家族の負担は軽くなるとされる。

ただ、かゆみや赤くなるなどの副作用が多い。
背中などはがされない場所に貼り、保湿剤などでかぶれを予防する工夫も必要になる。

いずれの薬も、治療しなければ1、2年で進む症状の悪化のスピードを、3年ぐらいに遅らせる程度の効果があると言われている。

首都大学東京教授の繁田雅弘さん(精神医学)は、「アリセプトが効かなければ、治療を断念せざるを得なかった患者にとって、治療の選択肢が増えることは朗報。ただ、いずれも病気そのものを治す薬ではないので、日常生活への支援が大切だ」と話す。

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出典 YOMIURI ONLINE ypmi.Dr. 2011.7.14
版権 読売新聞社

<私的コメント>
昨日も某大学教授にアリセプトへのメマリーの追加投与を勧められました。
薬価も高いためアリセプトからメマリーへの変更はどうなんだろうか、とつい考えてしまいます。
アリセプトは消化器系の副作用も多く、3mgを2週間処方してから5mgに増量することになっています。
最近では10mg錠も発売されて、メーカーもこちらを推奨していました。
しかし、薬価や効果や副作用の問題もあり、どれだけの医師が処方していtか、あるいはしているのか疑問です。

さて、記事の最初の河野院長。
6月だけで625人にメマリーを処方というのは驚きです。
アリセプトを処方している患者さんはもっとすごいはずです。
こんなに数多くの認知症の患者さんを診ていたら、私ならどうにかなってしまいそうです。



イメージ 2


2011.7.18撮影 長野県・蓼科 標高1650m
今となっては真夏の雲が懐かしい?


読んでいただいて有り難うございます。
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アルツハイマー病の早期徴候を検出する脳スキャン

アルツハイマー病の早期徴候を検出する脳スキャンが年内にも利用可能に

アルツハイマー病の早期の警告的徴候を検出する脳スキャンが、年内にも米国で利用可能となる見込みであることが、米サンアントニオで開催された米国核医学会(SNS)年次集会で報告された。
ただし、アルツハイマー病患者にとっては、まだ有効な治療法が開発されていない現状では、この診断法が有用なものとなるには時期尚早かもしれない。

アルツハイマー病は米国では死因の6番目となっており、近年、その死亡数は増加傾向にある。
同集会では、脳に沈着し、老化現象を引き起こすβ(ベータ)アミロイドと呼ばれる脳内蛋白の徴候を検出するPET(ポジトロンCT)スキャンの有効性を示す3件の研究結果が発表された。

そのうち1件の研究で、米テキサス大学サウスウエスタン・メディカルセンター(ダラス)の研究者らは、PETスキャナーで検出される蛋白濃度は脳における情報処理が遅い人のほうが高く、高齢者ではより高度な記憶障害に関係することを明らかにした。
ただし、脳スキャンにより老化の徴候が見られた患者を治療するための医師の選択肢は限られている。

別の研究発表者のオーストラリア、オースティンAustin病院(メルボルン)PETセンターのChristopher Rowe氏は「より正確かつ早期に診断を受けられることは、記憶力が低下し始めた時に起きている問題を知りたい人にとって重要である。残念ながら、有効な治療法が見つかるまで疾患の進行を止めるためにできることはない。有効な治療法が見つかれば、本当の価値が出る」と述べている。

また同氏は、「このスキャンは安価でなく米国では何千ドルもかかるが、約90%でアルツハイマー病を正確に診断できる。医師自身が行う場合は80%になる。このスキャンにより同疾患を早期段階で検出できる」という。
アミロイドスキャン技術の開発を行った米Avid Radiopharmaceuticals社では年末までに米国食品医薬品局(FDA)による承認を受けたいとしている。Rowe氏は同社の顧問を務めている。

米デューク大学メディカルセンター(ノースカロライナ州)のJames R. Burke博士は、スキャナーを用いた診断の価値に疑問を呈し、「アミロイドを低減し、認知力低下を予防する治療法があれば、これらのスキャンの汎用性を議論する可能性がある」とする一方で、「ただし脳スキャンは現在、研究ツールとして価値がある」と述べている。
専門家は、学会発表された研究が医学誌に掲載される際に行われる厳格な吟味を受けていないため、予備的とみなす必要があるとしている。



原文
Brain Scans to Spot Alzheimer's May Be Available This Year
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=653700


<私的コメント>
いずれの発表者も日本の研究者と違って、冷静に研究成果を分析していることに驚かされます。
日本ではドネペジル(商品名 アリセプト)をはじめ、今後数多く出て来る認知症の薬剤が有効のように考えられています。
しかし、諸外国の研究者はこれらの薬剤に、恰(あたか)もあまり価値を見出していないかのようです。
自己主張の欧米人という印象ですが、この点が意外でした。

一国を率いるリーダーも、人間ドックの際に、この項目を是非取り入れるべき、いや義務化すべきです。
国を率いるリーダーが早期認知症を見逃されていたらたまったもんじゃありません。

周囲の状況を認知(理解)出来ないだけでも立派な「認知症」ですが。




イメージ 1


横浜・市営地下鉄「関内」駅にて
2011.6.11撮影



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嗅覚検査でアルツハイマー診断

臭覚検査でアルツハイマー診断

#鳥取大、治療にも好影響
物忘れなどの症状が極めて少ない早期のアルツハイマー病を、においの検査で見分ける手法を鳥取大の研究グループが23日までに開発した。
アルツハイマー病に根本的な治療法はないが、投薬や非薬物療法を早く始めることで、病気の進行を食い止める効果が高くなるとしている。

アルツハイマー病では、症状が目立たないごく早期から嗅覚異常が現れることが知られており、これを応用した検査の実用化が急がれている。

鳥取大グループは、日本人になじみのあるにおいを選ぶなどの工夫で、ごく早期での病気の判別を可能にしたという。

鳥取大リサーチアシスタントの神保太樹さん(生体制御学)や浦上克哉同大教授(同)らのグループが採用したのはヒノキやメントールなど12種類。

認知症の簡易テストや診察で早期アルツハイマー病とされた平均約80歳の早期患者33人と年齢の近い非患者40人で、におい検査を実施。
早期患者には脳の画像診断などから病気の有無を確認した。

出典 共同通信 2010.8.23
版権 共同通信社



以下は

熊本日日新聞・朝刊 2010.8.24 に掲載された記事です。
http://qq.kumanichi.com/medical/2010/08/post-1531.php

12種類のうち5種類以下しかかぎ分けられなかった人を「異常あり」として判定。
認知症簡易テストでは、30点満点中24点以上とテストでは病気と判定できない、ごく早期の患者でも85%で嗅覚異常が見つかった。

神保さんは「従来の検査では判定できないごく早期でも見分けられた。さらに精度を上げるほか、自費でも気軽に受けられるよう安価な検査として実用化を目指している」としている。


<私的コメント>
認知症のリスクのある高齢者を診断するほか、日常生活で補助の必要な人を洗い出すことも可能な質問表がすでに開発されています。
その中の一つに、日常的機能を7つの区分(記憶、言語、意味的知識ないし事実についての知識、視覚能力および空間能力、計画、体制化、注意分割)に分類した質問表があります。
正常と認知症の間の状態を軽度認知障害(MCI)と言います。
こういった質問表で、認知症となる前に軽度認知障害(MCI)を拾い出そうというわけです。
今後は嗅覚検査も質問項目の中に入って来るのでしょう。

さて、この記事を読んでいて自分なりに気になったことがあります。
それは、認知症の人は「これは何の臭いである」という理解力や表現力があるかということです。
例えていえば、乳児に視力や聴力の検査をどうやってすればいいのか、ということです。

「早期患者には脳の画像診断などから病気の有無を確認」とありますが、早期患者は理解力や表現力が備わっています。
理解力や表現力が低下した、認知症の進んだ患者さんにこそ「脳の画像診断」を行うべきではと思いました。



<関連記事>
#嗅覚の衰えはアルツハイマー病の予兆!?
米国・シカゴのラッシュ大学医療センターのR.ウィルソン博士らの研究で、慣れ親しんだ香りや臭いを正しく識別できなくなることは、アルツハイマー病の初期症状の可能性があるということが分かりました。
博士らは老化と記憶の研究中に、被験者として参加しながら亡くなった129人の高齢者(死亡時の平均年齢87.5歳)の脳を解剖しました。
亡くなった被験者らは実験参加中、12種類の嗅覚識別検査を受けており、検査の得点は正誤によって0〜12点で評価されました。
この検査結果と解剖所見、性別や年齢の要因を考慮に入れた分析結果から、嗅覚テストの得点が低下するにつれ、脳の器質的な衰えも増すということが明らかになりました。
博士は、慣れ親しんだ香りや臭いが分からなくなることは、アルツハイマー病の早期に見られるサインであると指摘しています。
つまり、痴ほうや記憶障害がまだ始まっていなくても、その可能性のある人たちに対して、嗅覚テストはアルツハイマー病の早期発見に役立つはずだということです。
  (Journal of Neurology, Neurosurgery & Psychiatry 2007年1月号)


#嗅覚の低下はアルツハイマー病の早期徴候
マウスを用いた研究で、嗅覚低下がアルツハイマー病の早期指標となる可能性が示され、医学誌「Journal of Neuroscience(神経科学)」1月13日号で報告された。
アルツハイマー病患者の嗅覚が低下することはすでに知られているが、今回の研究ではアミロイド斑(アルツハイマー病の原因となる脳内の蓄積物)の発生と嗅覚低下との直接的な関連が明らかにされた。

研究グループは、マウスの脳の嗅覚をつかさどる部位に最初にアミロイド斑が発生することを突き止めた。
また、試験の結果、アミロイド斑のあるマウスはにおいを嗅いで覚えるのに要する時間が長く、異なるにおいの嗅ぎ分けにも困難を伴うことが判明した。

研究共著者の一人である米ニューヨーク大学医学部のDaniel W. Wesson氏は、「特筆すべき点は、マウスの嗅覚行動試験の成績により、3カ月齢の若いマウス(ヒトでは若年成人に相当)における脳内のごく微量のアミロイドの存在まで検知できたことである」と述べている。
「脳スキャンとは異なり、嗅覚検査は安価であり、アルツハイマー病早期診断の代替法となる可能性をもつ点で、この知見は意義がある」と同氏は付け加えている。
    (HealthDay News 2010年1月12日)
http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20100121hk001hk


<自遊時間>
昨日は長野県蓼科山周辺でのんびりしました。
蓼科御泉水自然園に行ってきました。
実はお盆にも蓼科牧場からゴンドラリフトを利用して行ったのですが、更に奥の散策に再度訪れたというわけです。
散策といっても「蓼仙(りょうせん)の滝」という所まで降りて登るコースなので結構いい運動になりました。
帰りは足を少し伸ばして(もちろん車)蓼科山7合目登り口まで行きました。
たまたま、登山から帰って来た若い登山客がいたので聞いてみたのですが、登り2時間、下り1.5時間ということでした。
彼は登山口に止めてあったマイカーで、休む間もなく一人で帰って行きました。
奈良県ナンバーでした。

若い人のバイタリティーには感心します。





蓼科・御泉水自然園へ行ってきました
http://www.tateshina-tokyuresort.jp/blog/2006/10/post_139.html







イメージ 2

2010.5.3 撮影   蓼科山にはまだ一部残雪があります。
(昨日はうっかりしてカメラを持って行くのを忘れました)


<きょうの一曲> It Could Happen To You
ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/It Could Happen To You
http://www.youtube.com/watch?v=5PcRDSztNJg

IT COULD HAPPEN TO YOU - W&R : Jazzと読書の日々
http://d.hatena.ne.jp/wineroses/20080326
Chet Baker ―It Could Happen To You
http://lampnoakari.jugem.cc/?eid=679




読んでいただいて有難うございます。
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