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音楽

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プロコフィエフ:交響曲第5番

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ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団

プロコフィエフは好きな作曲家の一人です。
近代の作曲家ですが、メロディが聞きやすく、人気曲も少なくありません。
メロディ中心ですが近代の作曲家と思わせるのが、メロディーの動き方。突然1オクターブ上がったりします。
それと快活なリズム感、斬新な管弦楽法が特長と挙げられる人です。
盛り上がるところで一歩引く、ええ!ここでそうなる?というような予想を裏切る作品を多く残しています。

この演奏は、作品が作曲されて15年後1959年の録音です。
このコンビは当時全米最高と呼ばれていて、この演奏でも高度なアンサンブルと、指揮者の意図を細かいところまで表現していると感じます。
個人的には、60年代のこのコンビ、70年代後半のカラヤン・ベルリンフィル、80年代のショルティ・シカゴ響、80年代後半から90年代初めまでのドホナーニ・クリーヴランド管は、空前絶後というレベルでアンサンブルできているのではないかと思います。

しかし、今まで発売されていたCBSソニーの演奏ではマスタリングがアナログレコード用に調整されているのか、分離も不明確で、録音に古さを感じさせるもので、いまいち食指が動きませんでした。
このCDについても、曲の組み合わせはいいのだけど、今までのことがあり購入には至っていませんでしたが、ひょんなことからこのマスターワークスのヘリテージ(遺産)を知り、聞いてみるとこれが違う。

もともとの発売盤を聞いていないので、日本国内発売の他の演奏との比較ですが、同年代録音のドボルザークとは霞がなくなったようなクリアな印象。この録音でこの演奏なら十分現代の演奏ともいえます。
一つだけ難点をいえば、おそらくマルチマイクでの録音なんでしょう。奥行きを感じません。当時は当たり前だったのでしょうが、これにホール感のようなものがあれば言うことなかった。
我慢を強いられるレベルではないので、CD購入の選択肢が一つ増えました。

プロコフィエフは切れのある演奏というのか、メロディー、音の立ち上がり、音形の収束のさせ方が、はっきりして、動きの線がはっきり聞こえてくる。音形自体もそうだし、合いの手の類が印象的に響いてきて、作品が引き締まった印象で、小気味よい演奏で心地よい。
盛り上がるところでも、これはこのコンビの特徴ですが、金管楽器主体とはなっても、金管だけの演奏には、けしてしない。
大音量の迫力という点では若干欠けるが、こけおどし的な荒々しさはなく、引き締まったフォルテに聞こえる。他の指揮者の演奏では甘く、だるい音楽にもなりえる作品を、先鋭さや作曲家の強い主張を感じる近代の曲としてよみがえらせている。

但し、これはむしろ逆かもしれない。
「春の祭典」がもはや古典と呼ばれ、珍しくもなくなったように、この作品も、演奏回数も増えこなれて演奏されていたものを耳にしていたのが、その前の時代の録音を聞いているから当然といえば当然。
同時代の作品としての共感、演奏回数の少なさからくるオケの不慣れが、ある意味でのこの緊張感を生んでいるのかもしれない。

録音の印象がクリアになり、各楽器の音の掛け合いのような1楽章。オケとは思えない鮮やかな動きの2楽章。叙情的な3楽章。そしてオケの技量が最高に発揮される4楽章。
これらがオケの演奏芸術として聞こえてくる。叙情的なプロコフィエフ作品というより、プロコフィエフの交響曲を聴いた、という感覚がある。
このような演奏の印象を持たせてくれる指揮者は今は少ない。
ムラビンスキー、ヴァント、60年代までのベームが近い印象だ。全て鬼籍に入ってしまった人たちだ。
こなれていない感覚がするという意味で、ベストの演奏とは呼ばれないかもしれないが、私の中では理想に近い。

同時収録のバルトークもいい演奏。合奏協奏曲ともいえるこの曲の演奏に不可欠なオケの上手さは文句なし。
セルという指揮者は普段は非常に厳しい感覚で無国籍的な演奏をするのに、バルトークでは浪花節ともいえる唄い回しが満載だ。不思議なことだがこれが同国人としての感覚だろうか。
この演奏は、全然別のレコードとして録音発売されていて評価も高かったらしいが、このシリーズで一体化されて発売されている。一見関係のない組み合わせだが、セル自体はこのプログラムで演奏会を開いているらしいし、44年と43年の作品だから、年代的にはほぼ一致する。
セルの個性をより感じる点で、こちらのほうが代表的な演奏といえるかもしれない。4楽章のエンディングが一般の演奏とやや違うのだが、これはどんな理由だろうか。初演版とも違う。誰か知っている方教えてください。

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はじめまして。同じ音源のCDをもっておりまして、トラックバックさせていただきました。「4楽章のエンディングが一般の演奏とやや違うのだが、これはどんな理由だろうか。初演版とも違う。誰か知っている方教えてください。」とのことですが、トラックバック元の記事のコメントに、セルによる「改変」のことを詳しく説明したサイトを紹介してもらったものがあります。 http://www.yung.jp/szell/szell6.htm です。よろしければどうぞ。 削除

2006/10/16(月) 午後 10:28 [ 望 岳人 ]

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いらっしゃいませ。 拝見しました。なるほど、参考になりました。解説に書いてある旨がありましたが、ラッパ吹きのエーデルシュタインのインタビューだけ読んでいました。

2006/10/17(火) 午前 7:00 [ えぞぼん ]

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セル/クリーヴランド管弦楽団による「オケ・コン」「シンフォニエッタ」

バルトーク 管弦楽のための協奏曲 Sz116 (1965年1月15,16日録音)ヤナーチェク シンフォニエッタ (1965年10月15日録音)ジョージ・セル指揮 クリーヴランド管弦楽団 セル没後30周

2006/10/16(月) 午後 10:23 [ 日々雑録 または 魔法の竪琴 ]

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