有川浩と覚しき人の日記

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コロボックル物語

「IN POCKET」8月号で発表され、本日付の読売新聞にも記事が載りましたが、佐藤さとる先生の『コロボックル物語』の続きを書かせていただけることになりました。
手をつけられるのはかなり先になると思いますが、短編的なものをちょっとずつ書けたらいいなと思っています。

ただし、佐藤先生の書いたものと直接繋がる話にはならないと思います。
それは佐藤先生がオープンエンドできちっと終わらせておられますし、そこが一つの区切りだと考えるべきだと思います。
他人がせいたかさんやおチビ先生、風の子やフエフキなどを直接動かす形で手を触れるべきではないと思いますし、佐藤先生もそれは望んでおられないと思います。
あくまでコロボックルという種族の設定を継承する形で、次世代のお話を少しずつ出していけたらいいなと。

『コロボックル物語』は偉大な作品ですから、思い入れもご意見も百人百様だと思います。
ですが、神様みたいな存在だった佐藤先生から直々に「書いてみてよ」と言われてそれを断れるわけがあろうか、というお話で。ご神託を却下する神主など存在しない、というのと同じようなお話です。

百人百様の思い入れを引き受けることは物理的に不可能なので、佐藤さとる先生と村上勉先生が喜んでくれる物語を、とそれだけしか考えないことにします。
佐藤先生と村上先生だけを見て書きます。逆に、あのお二人が駄目だと仰ったものは一切世に出しません。
あのお二人が楽しんでくれたらそれでいい。
若輩がご託宣を受け取ってしまったら、目指せるのはそれだけです。

佐藤先生には「じゃあ、私がいつか作家をやめるときに、次の書き手を捜せばいいんですね」と申し上げました。
佐藤先生は笑っておられました。
コロボックルが絶えないことが、佐藤先生の望んでおられることだと思います。
私は長いリレーの走者の一人に過ぎないと思っています。

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