今回の旅行では、ホテルはすべて、booking.com というサイトで予約しました。
ヨーロッパのホテルに強い予約サイトだそうで、
確かに種類が豊富で、よく吟味して選ぶことができました。
クチコミなどを読むと、トラブルもけっこうあるようですが、
(予約していたのに予約が入っていなかったなど)
私はトラブルなく、今回の旅行を快適に遂行できました。
2泊した、このリューネブルクのホテル「シェフラー」も、
とにかくロケーションが良い。
駅からはだいぶ歩きますが、旧市街の町なかにあり、
目の前がマルクトプラッツ(市場広場)です。
ホテルに荷物を置いて、早速マルクトプラッツに出てきましたが、
いやー、しかし、もう、とにかく寒い。
そして、とにかく眠い。
「朝着陸」というのは眠いだろうなぁと、ある程度予想はしていましたが、
予想以上に眠い、そして、想定外に寒い!
広場に出てきてみたものの、ちょっと町歩きが辛くなってきた。
市場広場に建つ、リューネブルクのシンボルともいえる、この市庁舎、
脇へまわってみると、人が何人か集まっていて、
市庁舎の横の扉が開くと、みんな入っていく。
あ、これは、ちょうど、市庁舎のガイドツアーが始まるところにちがいない!
もう寒くて寒くて外には居られないので、
私も吸い込まれるように、人々と一緒に市庁舎の中へ入って行った。
おじさんに5ユーロ払って、一階の部屋で待っていると、
やがてガイドツアーが始まった。
残念ながら写真を撮ってはいけなかったので、写真がありませんが、
これが素晴らしかった!
この市庁舎は、正面から見るとそれほど大きくはないのだけれど、
実は奥行きがあって、また、何世紀にも渡って増築されていて、
かなり複雑な構造になっているのですね。
市庁舎というか、今で言う「合同庁舎」のようなもので、
中世に建てられた市庁舎にしては、相当に大規模なものだそうで、
いかにリューネブルクという町が、中世の時代、富み栄えた大都市であったか、
ということが分かります。
リューネブルクは塩の町です。
香辛料が無かった(あっても手に入りにくく高価だった)ヨーロッパ中世において、
塩は大変価値のあるもので、
塩を産出する町は、どこも富み栄えていました。
とくにリューネブルクは、リューベックなどのハンザの港町に近いため、
ハンザの港町を経由して、北欧やロシアまで塩を輸出していたわけなんですね。
それでリューネブルクの市議会議員は、貴族のように富と権力を持ち、
塩の製造と販売を牛耳っていただけでなく、
裁判権なども持っていたということなんです。
この市庁舎の中に、裁判所やゲヴァントハウスがあって、
ゲヴァントハウスというのは商品取引所のことで、今で言う「メッセ会場」ですが、
そういった部屋がとにかく美しい。
それが、領主の宮殿ではなく、市民が造った市の建造物ですから、
ギンギラギンの美しさではなく、
非常に素朴で、だけど緻密な美しさなんですね。
たまたま扉が開いたから、寒かったから、入った市庁舎のガイドツアーでしたが、
素晴らしかった、入ってよかった。
前回の記事でもちょっと書きましたが、リューネブルクは、
ブラウンシュヴァイク・リューネブルク公国(のちのハノーファー選帝侯国)の古都であり、
現在イギリス王室につながる、ドイツの名門ヴェルフェン家の領地で、
ヴェルフェン家の名君ハインリヒ獅子公が建設した町であるわけなんですが、
ヴェルフェン家の宮殿があるわけでもなく、
ハンザ同盟に加入していましたが、
リューベックやブレーメンのように帝国自由都市として独立していたわけでもない。
ヴェルフェン家の支配下にあったにもかかわらず、
ヴェルフェン家の力より、市民の力のほうが強かった、という町なのですね。
神聖ローマ帝国の町は、
ウィーンやベルリンのように、領主の権力が強い町、
ザルツブルクやヴュルツブルクのように、教会の権力が強い町、
そして、このハンザ系やネーデルラントの町のように、市民の権力が強い町、
があって、
現代の観光客がこれらの町をまわって、どの町を気に入るかによって、
その人の性格(というか信条)が分かるような気がしますね。。
ガイドツアーを終えて外へ出ると、やはり寒くて、もう夕方。
予定では、ドイツに到着した初日は、
午前中にハノーファー、午後にリューネブルクを見物して、
翌日はリューベックへ行くつもりでしたが、
リューベックは5年前と20年前に行ったのでやめにして、
明日は一日、このリューネブルクという素敵な町を見物することにしよう、
と決めて、ホテルに戻りシャワーを浴びて、
とにかく寒くて眠いので外には出ず、
ホテルの一階のレストランで食事をした。
寒いので、まずスープを頼んだ。
「結婚式のスープ」という名のスープで、
何が結婚式なのか、それともこのあたりの結婚式ではこのスープが出るのか分かりませんが、
色々な野菜と肉ダンゴが入っていて、とても美味しかった。
おばちゃんに薦められた白ワインも美味しかった。
バーデン(地方名)・カビネット(高級ワインの一番下のランク)・トロッケン(辛口)、
というのは、日本ではかなり珍しい、というかたぶん無い。。
メインに頼んだ料理(鶏肉・タマネギ・マッシュルーム炒め&ジャガイモ・オーブン焼)は、まぁまぁ、
ワインとスープで身体も温まり、
部屋に戻ってベッドに寝っ転がったら、そのまま眠ってしまっていた…