はんのき日記 PART2

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いよいよ原発内部の見学だー!!
40人の参加者は、10人ずつ4班に分けられ、案内係(うちの班は男性だった)に従って、見学しました。
まず、IDカードを各自持たされ、金属探知器のゲート、IDカードによる本人確認のゲートを通らされました。
そこには何人もの警備員がいて、重々しく緊張感たっぷりの雰囲気でした。
一人たりとも不審者を原発内部に入れないぞ!!という意気込みは伝わってきました。
本人確認のゲートは、中でもう1回ありました。
日本が国策として、プルサーマル(プルトニウムを普通の原子炉で燃やす)や、高速増殖炉まで考えていますが、そのときには、こういった警備は、想像を絶するほどの厳重さとなるでしょう。
相手はウランではなく、プルトニウムになるからです。
そもそもこういった原発において、いわゆる「テロ対策」は、どこまで可能なのでしょう。
原子炉建屋の上(つまり空)から、テロリストが来るかもしれないし・・・。
原発で生まれる使用済み燃料(核のゴミ)を再処理して、プルトニウムを取り出すという・・・、人類はここまで奢ってしまっていいものか・・・。
再処理、再利用、リサイクルという言葉に何となく弱くないでしょうか?
再処理工場とは、つまりプルトニウム生産工場です。
「日本は資源に乏しい国だから、ウランの再利用が必要。97%リサイクルできて、資源の節約になる。」と、案内係は何度も念を押すように、説明していました。

さて、案内係にくっついて、原発のすべてをコントロールしているという中央制御室へ行きました。
コンピューターなどの機器がズラリと並んでいて、3人の職員がいました。
私がカメラを向けてとろうとすると、その中の一人が、私の前に立ちふさがり、じゃまします。
でも撮影禁止ではないようで、どうにかとりましたが、できあがった写真を見ると、その人が真正面に写っていました(笑)。

そしていよいよ原子炉建屋(たてや)へ・・・。
長い廊下の後、エレベーターに乗ったり、靴を履き替えたり、ヘルメットをかぶったり、大小様々な数え切れないほどの配管が迷路のようにはりめぐらされている天井の下を歩いたりして・・・・「さあ、ここが、原子炉の真上です。この下で核分裂が起きています。」という場所に立ちました!!
この見学ツアーのクライマックスというべきでしょうか。
同じ班のおじさんおばさんたち(私も含めてだが)、けっこう感動しちゃったりして「エー!?うっそー!!大丈夫??」口々にさわいでました。
放射線は大丈夫か?と不安に感じる人のために、すぐそばに、ちゃーんと電光掲示板の表示がありました。
「ただいまの放射線量は、0.00***・・・」

ところで、私の班の案内係は、40歳ぐらいの男性で実によくしゃべりました。
少し歩くと立ち止まり、10〜15分その場で説明(というか、ほとんど説教のよう)、また少し進むと立ち止まって、説明・・・のくりかえしでした。
見学スタートから、終了(班解散)まで、およそ1時間40分かかりました(けっこう疲れたー)。
その説明の数々は、ここでは書き切れませんが、記憶に残っているいくつかを、断片的に紹介します。

《日本は、資源の少ない国で、エネルギーの約8割を輸入に頼っている。原発をやめたらどうなるか?
40年前の暮らしに戻らなければならない。経済も崩壊するだろう。
《石油はもうすぐなくなる。ウランはとても少ない量で発電できる。1年以上、燃料を取り替えずに発電できる。
《電気の使用量は、年々増えている。電気なしの暮らしを想像できるか?首都圏の人たちは、福島県民の4〜5倍の電気を使っている。これからも電気の使用量が増えていくだろう。それなのに原発をやめようというのは自分勝手(案内係さん、強気です!)。
《ドイツは、脱原発に向かうらしいが、ドイツ人はこれから大変な生活を強いられる。EUになって、他の国から電気を買おうとしている。
《他の国と日本を単純に比べることはできない。日本は日本の状況の下で対応していく。とにかく日本は資源がないのだから、原発は不可欠。
《これだけ便利快適な暮らしができるのも原発のおかげ、安易に原発ダメなんて、言ってはいけない。
《脱原発を目指すドイツの人たちはかわいそう。日本ではたっぷりと電気が使え、豊かな生活ができる。それができないドイツ人は、惨め・・・。本当に原発なしで考えられるのか(ますます強気!!)。

案内係さんの説教は、徹底的にこの論調です。
それもくり返しくり返し、とめどなく続きます。
口を挟む隙間もないほど、自信満々絶好調!!まだまだ続きます。

《太陽光発電は、現実的でない。山手線内すべて太陽光発電パネルで敷き詰めても、足りない。東京電力の原発が1年間に発電する量を、もし太陽光でやるとしたら、東京都全面積に発電パネルを敷き詰めなければならない。自然エネルギーには、限界がある。
《ここの原発では3600人(確かこのような数字)が働いている。そのうち正社員は600人(これは誰かの質問の答え)。地元の雇用に貢献している。
《日本の電気料金は、外国と比べると高いかもしれないが、電気料金の安いアメリカは、しょっちゅう停電している。
《ウラン燃料は97%リサイクルできて、資源の節約になる(つまり、再処理してプルトニウムを取り出し、ウランを混ぜてMOX燃料としてプルサーマルすることを言っているので、私は、やっとの思いで質問しました。MOX燃料のコストが高くて、経済的に見合うのか?と。)(その答え)・・マスコミの情報は偏っている。そんなに高くない。(また他の参加者から、私の質問は、的はずれ。今日は原発の見学に来たのだから、原発のことを質問するべきだと注意されてしまいました。ガチョーン!反論する暇もなく、移動です。)
《使用済み燃料は、くり返し使え、1000〜2000年間も燃やし続けることができる。(なんと、これは高速増殖炉のことではないか??世界の他の国々でもこの超危険な技術には、慎重になっているのに、軽々と口にしたのには、ビックリ!でも他の参加者は、もう原発に酔いしれてしまっているようで、なるほどという表情で頷くばかり・・・。)
《少々の放射線は、身体にいい。(これには、さすがの参加者たちも「えー!?」という声が上がる)たとえばX線とかラドン温泉とか、健康のためによいことだ。放射線の悪い面ばかり、情報が流されている。
《日本は温暖化防止のためにも、もっと原発を増やさなければならない。(参加者頷く人あり)

                                まだまだつづく

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はじめまして、コメントを頂いたので見学にきました。 その説明の方は不勉強ですね。ドイツはフランスの原発から電気を購入しています。 ドイツの企業はフランスと組んで原発の開発もやってるようですよ。

2006/2/18(土) 午後 6:41 blu**rint05*5 返信する

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能登原発を見学した時に、写真撮影を禁止されました。文句を言うと、危ない信号を出して機器を狂わせるカメラがあると言いました。代わりに、原発所有のカメラを貸してくれて、帰りにフィルムはくれました。慣れていないカメラなので思うように撮影出来ませんでした。高速増殖炉が完成しない限り、今の原発は、ウランの無駄遣いですよ。今の軽水炉は、止めるべきです。

2006/2/18(土) 午後 9:39 ich**obaka2*05 返信する

貴重な体験をされましたね。電力会社がこういうのやってるのは知っていましたが、今まで参加する機会がありませんでした。僕も、原発推進に対しては?の立場です。脱原発のドイツでも、政権の枠組みが変わり、先行きが怪しくなっているようです。緑の党がどこまで頑張れるか。既読かもしれませんが、原発の参考図書を。『原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識』(広瀬隆+藤田祐幸、東京書籍、¥1680)

2006/2/18(土) 午後 11:44 [ - ] 返信する

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blueprintさん、ありがとう。またそちらに伺って勉強させていただきます!

2006/2/19(日) 午前 10:01 [ どんぐり ] 返信する

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ichinobakaさん、ありがとう。私のカメラは、バカチョン(この言葉、実は差別用語だと最近知人から聞いた)だったので、禁止までしなっかったのでしょうか?高速増殖炉については、私は、まだまだ勉強不足でよくわかりません。

2006/2/19(日) 午前 10:10 [ どんぐり ] 返信する

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HISAさん、ありがとう。藤田祐幸さんのお話を、たしか東海村のウラン濃縮工場事故のあと、伺ったことがあります。原子力の話は、専門的でなかなか素人にはわかりにくいのですが、物理学者である藤田さんのかみ砕いた話は、わかりやすくおもしろかったです。劣化ウラン弾のことでもきちんとした指摘をされてますね。

2006/2/19(日) 午前 10:23 [ どんぐり ] 返信する

原発が恐ろしいというのは、理解出来ますが、生活のレベルを下げるという事は、もはや人間には無理でしょう。今、私の脳は疲れ切っていて自分の事ですらままならない有様です。でも記事を読ませていただいて、少しでも理解しようとしていきます。これからも、宜しく!

2006/2/20(月) 午前 2:01 [ - ] 返信する

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みひろさん、ありがとう。私たちは、「原発ないと大変だぞー」と、なかば強迫されてしまっているようです。ほんとうはそうでもないのかも・・・。

2006/2/20(月) 午前 8:25 [ どんぐり ] 返信する

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こんにちは。原発現場屋です。最近はテロ対策の警戒強化で、外部の方はなかなか原子炉建屋に入れません。貴重な体験をされましたなぁ。

2006/2/25(土) 午後 11:50 [ a_h ] 返信する

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antiさん、ありがとう。今はそうなっているんですかー。見学者の参加者名簿は、事前に公民館の方で提出していたみたいですけど、参加者のチェックも今後ますます厳しくなるんでしょうね。

2006/2/26(日) 午前 11:43 [ どんぐり ] 返信する

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