神田古書店街の殺人

この話の舞台は今から20年ほど前です。

神田古書店街の殺人 文野さん、思い出す

 枝島さんの言葉に、マスターと夏目さん、わたしは、それぞれの表情を確かめでもするかのように、交 互に見やった。  文野さんは遠い記憶に悲しいことでもあったのだろうか、天井をにらんでため息をひとつつき、やがて うつむいて言った。  それはほとんど爆弾のようなものだった。 「でもシンゴちゃん、途中から来なくなっちゃったのよ。みんなとは学校で顔を合わせるだけの仲だった から、よくわからないんだけど。いなくなっちゃたらしいの」  その夜、意見は真っ二つにわかれ、閉店してからも席をボックスに移して、マスターが別に入れてくれ た、酸味のきいたサントスを飲みながら、議論は白熱した。  枝島さんとわたしは警察に話すべきだと言い、夏目さんは関与しない方が言いすべて表示すべて表示

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開設日: 2007/3/15(木)


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