バス好き(?)
乗り物好き、としては乗り物に関する事故については特別な目で見る。
皆さん、報道で今回の事故についてイロイロ思うところがおありでしょう。
ちなみにオイラのはあくまで「自家使用」。
事業ではなく、「自家用大型乗合自動車」を所有しているに過ぎません。
(もちろん万が一に備えての保険加入、車両の点検整備は抜かりありません)
さてさて、今回の事故。
過去にも同様の形態の事故はありました。
「スキーツアー」のバス、零細の家族経営による運行で、劣悪な環境の中、不当な契約により「過労運転」を強要、その末の事故でした。
しかし、反省は活かされなかった。
そう、法整備の遅れ。
いわゆる「路線バス」(高速路線バス含む)は、簡単に言うと「道路運送法」という法律によって、細かく基準が示されています。
今回の「ツアーバス」とは?
実は「旅行業法」が定めるもので、「道路運送法」には一切引っ掛からない枠なのです。
(もちろん、大型車両を運行するにあたっての法令はありますが)
だから「運賃」ではなく「旅行代金」というカタチで収受されているのです。
ココに問題が潜んでいます。
仕組みの違いなど等、ココで書くにはあまりにも複雑なので、詳しく知りたい方はコチラを参照してください。
ところで、「安けりゃ安いほど」選ぶ基準になりますか?
「安くても安全は『買えて』いる」と思いますか?
「プロが運転するんだもの(安くたって)安全でしょ」って根拠は?
しかしながら、金をかければ『安全を買える』というものではありませんよね?
でも、安全装備(車間距離を常に計測、衝突の危険があれば自動的にブレーキが掛かる、大型車は車線イッパイのサイズだから、それをはみ出ればすかさず警報を鳴らす、居眠りの兆候を感知し警報を鳴らす...などなど実用化されている)を装着できるでしょう?
交代の要員だって、十分な休養のためのスケジュールを組むコトだってできる。
しかし、そうすれば破格ともいえる値段で「運行サービス」など提供できようもないですよね?
バスがなきゃ、電車?飛行機??
先に話したとおり、運行経費には莫大な費用を掛けていますよ。
その上での「運賃」設定なわけです。
そんなの一消費者に分るもんか!!
そうですよね、分らないです、知らないです、誰かが守ってくれるんでしょう...。
今回事故に遭われた方々が悪いとは申しません。
しかし、実態がこんなことだと思えば、「必要な対価」ってのが見えてきませんか?
「安かろう、悪かろう」、こんなことで「輸送業」に手を出してもイイのか?
でも法は「規制緩和」しちゃったんです。
全ての事業者が「安全輸送」をモットーにしてるとは言い難い事実。
それを手放しで喜び「安くなった」と利用する。
この「輸送業」、バスだけではありません、「物流」も同じ環境です。
わずか数百円で翌日に荷物が届く裏では...。
(もちろんスケールメリットによる正規運賃での範囲ですが、内情は夜10時発〜朝6時必着なんていう輸送を請け負っているところが多いです)
さぁ、法や装置で「安全輸送」が成立するでしょうか?
「適正な運賃」は「安全を保証する」のでしょうか?
オイラは「事業者」ではなく「従事者」であるので、ミスのない、危険因子を未然に見つけ防止する、よく言う「(乗務員の)プロ意識」をもって職務に当たるだけ、ですが。
「事故」のハナシが出るたびに、考えます。
今日も、明日も、明後日も...1人乗務で多くの命を預かり、また荷を運ぶバス・トラックが高速道路を駆け抜けます...。