ヘ短調作品34

最近はエミリー・ディキンソンの詩に取り組んでいます。

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暑い日の――涼しげな友は――

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A shady friend ― for Torrid days ―

A shady friend ― for Torrid days ―
Is easier to find ―
Than one of higher temperature
For Frigid ― hour of Mind ―

The Vane a little to the East ―
Scares Muslin souls ― away ―
If Broadcloth Hearts are firmer ―
Than those of Organdy ―

Who is to blame? The Weaver?
Ah, the bewildering thread!
The Tapestries of Paradise
So notelessly ― are made!

Emily Dickinson

暑い日の――涼しげな友は――

暑い日の――涼しげな友は――
心が冷え切った時の
体温の高い友よりも
早く気付くもの――

風見鶏が少し東を向くだけで――
モスリンの心はビクッとする――
ブロード地の心が――
オーガンディ―の心より固くても――

誰の責任?織人?
ああ素晴らしい糸!
天国のタピストリーの
さりげないこと!

エミリー・ディキンソン

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ハチから盗ってやった――エミリー・ディキンソン

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I stole them from a Bee ―

I stole them from a Bee ―
Because ― Thee ―
Sweet plea ―
He pardoned me!

Emily Dickinson

ハチから盗ってやった――

ハチから盗ってやった――
thee が――
効いたのよ――
許してくれたわ!

エミリー・ディキンソン

*改定訳である。

*窃盗を働きながら、被害者の宗教的信条を尊重することで許しを得たのである。ハチは体を振動させるのでクェイカー教徒である。クェイカー教徒は you ではなく、thee を使うことで有名である。例えば How are you? ではなくHow is thee? である。

*彼女は How is thee? Thee is handsome. とかクェイカー流のおべんちゃらを言って、怒っているハチをなだめたのでsろう。

*四行詩の韻の構造は

AAAA

である。

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露は朝降りてこそ――エミリー・ディキンソン

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Morning – is the place for Dew – 


Morning – is the place for Dew – 

Corn – is made at Noon – 

After dinner light – for flowers – 

Dukes – for setting sun!

Emily Dickinson

露は朝降りてこそ――

露は朝降りてこそ――
麦は昼に育つもの――
午後の光は花によく――
梟は落日を告げる――

エミリー・ディキンソン

*先日訳したばかりだが、改訳したくなった。この作業が収束することを願うものである。

*一日の出来事を太陽の光で物語る短詩とするのが分かりやすい。

*改訳を思い立ったのはSusan Korfeld という女性のブログ the prowling Bee を読み、影響されたからである。彼女はこの詩が取り上げているが、 duke を梟の一種としていた。

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耳は敏く葉音を感じた――エミリー・ディキンソン

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To my quick ear the leaves conferred;

To my quick ear the leaves conferred;
The bushes they were bells;
I could not find a privacy
From nature's sentinels.

In cave if I presumed to hide,
The walls began to tell;
Creation seemed a mighty crack
To make me visible.

Emily Dickinson

耳は敏く葉音を感じた

耳は敏く葉音を感じた
藪は警報の鈴。
自然を守る不寝番から
秘密を盗めなかった。

いっそ洞窟に隠れたら――
岸壁は語りだし
自然を大きな割れ目から
観察できたろう。

エミリー・ディキンソン

*謎めいた詩である。自然は外部から忍び寄る観察者に理解できない。自然と同化してこそ理解できる。

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肉体は外に向かい――エミリー・ディキンソン

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The body grows outside, –

The body grows outside, –
The more convenient way, –
That if the spirit like to hide,
Its temple stands alway

Ajar, secure, inviting;
It never did betray
The soul that asked its shelter
In timid honesty.

Emily Dickinson

肉体は外に向かい――

肉体は外に向かい――
都合よく成長する――
魂が隠れたければ
快く迎える開放的な

神殿がつねにある。
神殿はおずおずと
避難所を乞う魂を
裏切りはしない。

エミリー・ディキンソン

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