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20代の60%が同居に賛成

20代の60%が同居に賛成
 「わたしがその女と同居生活を始めた部屋は、井戸より低い位置にある部屋だった」。小説家の崔仁浩(チェ・インホ)が1977年に発表した中編小説『つるべを上げろ』は、家出した男子大学生がスリの女と地下の部屋で同居する物語だ。同居を罪悪視した従来の社会に向かって吐く毒舌と冷笑が小説全体ににじんでいる。しかし、小説は反逆児だった男が家族の元に戻るところで終わる。ベースには「帰ってきた道楽息子」という構図がある。

 だが、2000年代に書かれた韓国の小説を読むと、同居は「道楽した罪」ではない。チョン・イヒョンの長編でドラマ化もされた『マイスウィートソウル』では、30代の女性が7歳年下の男性と気軽に同居する。女性は「年下の恋人が作ったキムチチゲ」を食べ、幸せを感じる。キム・サグァの長編『プルと寝る』では、20代の女性が親に「男と同居するために出ていく」と堂々宣言する。

 テレビドラマでは、03年の『屋根部屋のネコ』から今年放送された『個人の趣向』まで、若者の「同居ラブストーリー」は定番だ。バラエティー番組の『わたしたち結婚しました』というコーナーも、未婚の男女タレントが甘い生活をするという同居を思わせる設定なので、「同居推奨番組」といわれている。こうした文化的背景のためか最近、大学がある街のワンルームマンションなどでは、同居カップルが珍しくないそうだ。あるインターネットサイトが大学生1167人に質問したところ、43%が「異性との同居」に賛成した。

 統計庁が一昨日発表した2010年社会調査で、20代の59.3%が「結婚していなくても一緒に生活することができる」と回答した。男性が44.6%で、女性の36.6%を少し上回った。ある結婚情報会社が08年に行った調査でも、59%が結婚前の同居に賛成と回答したというから、世の中は変わったものだ。事実、同居カップルは部屋代を出し合い、外食費や遊興費も節約できるので一挙両得だと話す。

 フランスでは、1980年代から同居カップルが増えた。性的に開放されている風潮のためだけでなく、就職難から結婚や育児をする経済力のないカップルが増えたからだ。フランス政府が1999年から同居3年を過ぎたカップルを事実上の婚姻関係と認める「市民連帯協約」を実施して以来、税金や出産政策面では婚姻届を出した夫婦と同居中の夫婦の格差がなくなった。韓国社会の同居を認める風潮の裏には、若者の失業増加や女性の晩婚化があるという。このままいけば、経済的な事情からも同居を選択するカップルが増えるだろう。韓国版「市民連帯協約」の登場は遠くないという気がする。
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