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終戦記念日に・その2

私はまどみちおさんが大好きです。
以前まどさんのドキュメンタリーを見た時に、
戦時中に3編の戦争協力詩を書いた事を話し始めました。
まどさんは全集のあとがきでそのことに謝罪しているのです。


いつもは少年のように、きらきらと好奇心に満ちた目を嬉しそうに輝かせる窓さんが、苦しそうに顔をゆがめながら、泣き出しそうな眼をして話されていました
「昔のあのころの読者であった子供たちにお詫びを言おうにも、もう50年もたっています。懺悔も謝罪もあまりにも手遅れです・・」
「私は 戦争協力詩書いてますからね。
 書いてるくせに、一言も何も言わんでおるっちゅうことは、絶対にできませんでしたね。
人が、仮に許してくれても、私の良心が承知しませんから。
私の良心なんて偉そうなこと言うのは恥ずかしいことですけども・・・
いまでもしてます、後悔してますよ・・」


たった3編の戦争協力詩。時代が時代だったのだ、仕方がなかったと、自分を納得させたって仕方のないことだと思います。
でも、まどさんは苦しんだ・・・。

その3編の過去の詩に苦悩し、謝罪し、謝罪してなお、その二編の詩を、心に刺さった棘として、見つめ続けたまどさん。
まどさんが見つめる命への眼差し、そのまどさんの心の底には、こんな「棘」が刺さり、その痛みに苦しみ続けてきたことを、初めて知りました。

でも、まどさんは、自分のその棘を、目をつぶることなく、痛み抜き苦しみ抜いたからこそ、まどさんの眼に見えてきたものもあるのでは・・・と思いました。
そして、まどさんが残した苦悩、それは私たちへの、未来への、遺言であり、祈りでもあるのでは、と思います。

まど・みちおさん 三編の詩(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201511/CK2015112502000248.html

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