
正直、以前からいい作品だときいてはいたんですが、
なにせ題名が過激で、躊躇していたわけです。
で、観てみると、とてもさわやかな青春ドラマなんです。
地方の美大生のみるもは、銅版画の講師のリカ・永作博美に惹かれていた、
ところが二人は年が二十も違う。
そこに登場するのが同級生のえんちゃん。
えんちゃんはみるも・松山ケンイチが好きだが、
みるもがリカと関係を持ってしまったことに、密かに悩み始める。
蒼井優の演じるえんちゃんがいいっす。
映画館のバイトで、あの魔女の宅急便のキキが店先で退屈そうにアンニュイな顔をしているシーンを髣髴するような、アンニュイ。
それをからかうように、リカが喫茶店に彼女をさそう。
「みるもの体、触りたくない?」
ハッとした表情で、
「……それは、触れてみたいです」
ところが、どうしてもそれに悩んでしまうえんちゃん。
一方、みるもはリカの旦那と二人でお菓子を食べていると、
リカがはいってきて、三人一緒に食べ始める。
さすがのみるもも、リカの旦那と笑いながら
「菓子うまいっすね」
と、やっていては怖くなってきた。
で、必死にリカと別れようとするが、
そのため引きこもり状態になってしまう。
そんななか、リカの東京での仕事がお流れになって、
リカはインドのサイババに会いに行く。
それをきいて、ぶっとんだ、みるもとえんちゃん。
で、落ち込むみるもをラブホテルにえんちゃんが連れ込んだはいいが、
やっぱり、えんちゃんはベッドの上で悩んでしまう。
泥酔しているみるも・松山ケンイチを前に、ベッドの上で
跳ねまわるシーンは、ユーモアがあふれています
それから、ラストでえんちゃんが堂本に公園でキスされるシーンがまたいい
えんちゃんは堂本との恋が始まり、
みるもは「そんなに簡単にリカのこと忘れられるかよ!」
で、エンドマーク。
爽やかな青春群像劇でした。
全編、フランス映画みたいな撮影手法をとってあり、ヌーベルバーグ映画を彷彿させてます。
とにかく井口奈己監督の「カット」の掛け声がいつかかるかわからなかったらしいです。
かなりアドリブが多く、それをカットして使いたかったらしいです。
だから、カメラはほとんど固定してあり、フレームの中で役者は演技している。
しかし、えんちゃんのベットでぴょんぴょん跳ねるシーンは、笑いました。
青春って爽やかなエネルギーやな。
例えば勝手にしやがれやアルファビルのゴダールという監督やエリック・ロメールなんかがこういうリアリズムをつかいますから。
女優のアンナ・カリーナが結構上手い。それから、ジーン・セバーグね。
でも、蒼井優(えんちゃん)が出ている映画は圧倒的にアートシアターが多いです。
たとえば「花とアリス」
「亀は意外と速く泳ぐ」
「百万円と苦虫女」
「フラガール」
テレビはあんまりでないですが、かなり個性がつよいからなんだろうと。
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