痩田肥利太衛門残日録

2004年10月、36年間のサラリーマン生活を終え、生きた証を残したいと2006年1月より始めたマンガ入り鶏肋日記です。

アメリカの歴史_No02「アメリカ大陸古代先住民(パレオ・インディアン)誕生の経緯」

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アメリカの歴史といえば、ヨーロッパ人が侵入した1492年以降の歴史が本流である。


しかし、ヨーロッパ人が侵入するはるか前からアメリカ大陸では先住民は生活しており、独自の文化を築いていた事実を知っておかなければならない。

330万年前のアフリカ エチオピアに猿人(アファール人、3歳の女の子)が出現、320万年前、同じアフリカ エチオピアに猿人(アウストラロピクテス、通称ルーシー)が出現し、150万年を経て、原人(ホモ・エレクトス)に進化し、やがて、東アジア、南アジア、西ヨーロッパに広がった。100万年前、猿人が絶滅し、原人(ホモ・エレクトス)がさらに進化し、20万年前〜10万年前、新人(ホモ・サピエンス、現生人類)が出現した。

人類最古の子供の化石を発見 http://blogs.yahoo.co.jp/futoritaimon/41846023.html
人類の進化         http://blogs.yahoo.co.jp/futoritaimon/41542002.html

新人(ホモ・サピエンス)はアフリカから北ヨーロッパ、中近東から西ヨーロッパや東へ、そしてさらに進化した新人(ホモ・サピエンス)は「モンゴロイド(準蒙古人種)」となり、東南アジアから南へ、中央アジアから東アジア、日本列島へと広がっていった。

紀元前2万年〜前1万5000年は氷が溶け始めた氷河時代の後期にあたり、海面は今より低く、アジア大陸と北アメリカ大陸は陸でつながっていた。「モンゴロイド」は、寒冷地への適応をなしとげ、ツンドラの夏草を求め移動するマンモスなどの動物を追いながら、この地続きを渡り、アメリカ大陸に入っていった。

氷が溶け終わる紀元前8000年〜前5000年に海面が上昇し、シベリアとアラスカは分断され、ベーリング海峡となったが、この約1万年の間に、途絶えることなく、アメリカ大陸に渡り、移動・拡散を繰り返し、各地に散らばって行き、紀元前8000年頃には南アメリカ大陸の南端マゼラン海峡の地まで到達したと言われている。

アメリカ大陸の北の大氷床の南はツンドラ、草原、針葉樹林そして山々が広がり、マンモス、大型野牛、シカ、トナカイ、ヘラジカなど草食動物の天国であった。

アメリカ大陸に渡ったモンゴロイドは最初のアメリカ人となり、その一部が紀元前1万1000年〜前1万年にニューメキシコ州アルバカーキ市の東約300kmの地域「クローヴィス」に住み始め、岩や石でつくられた尖頭器の刃物や石槍を作り、さらに骨や角も道具に加工され、狩猟生活を営んでいた。

アメリカに渡った最初の頃のアメリカ人はアメリカ大陸先住民、インディアンの祖先にあたるとしてパレオ(古代)・インディアンと呼ばれるようになった。

クローヴィス型の尖頭器を持った狩猟民はロッキー山脈の東側に沿ってモンタナ、ワイオミング、テキサス、ニューメキシコ、さらにメキシコ北部から西部に広がった。そして、ノヴァスコシア(カナダ)からフロリダ半島までのアメリカ東部まで広がった。

クローヴィス文化が興った紀元前1万1000年頃、南アメリカ大陸ではクローヴィス型尖頭器は形が異なる魚尾型尖頭器を石槍や道具を製作し、マンモスや大型野牛でなくマストドン、ウマ、ラクダ科のパレオラマやミロドン(オオナマケモノ)など今日では絶滅した大型哺乳動物を狩猟して生活した。

紀元前9500年〜前8000年に南のニューメキシコ州アルバカーキ市と北のコロラド州デンバー市の中間に位置するフォルサム市地域にフォルサム文化が興り発達した。クローヴィス尖頭器から改良されたフォルサム尖頭器を付けた投げ槍が使われ、南西部に広がっていった。

紀元前8000年〜前5000年、氷河時代は終わり、気温が上昇し、雨が減少し、草食の大型哺乳動物は餓死したが、厳しい自然環境に耐え、適応した祖先や中小型の動物が生き残った。祖先は食料として動物だけでなく、魚や草の実や果物も採取、やがて畑も作るようになった。

紀元前8000年〜前5000年、アジアからアリューシャン列島に移住した人々はアリュートと呼ばれ、独自の文化を築いていったが、アジアからベーリング海峡の陸橋を渡った最後の人々は北極地方と亜北極地方に拡散し、エスキモー(イヌイット)と呼ばれ、独自の文化を築いていった。

紀元前8000年〜前6000年にリオグランデ川中心の大平原地域にプラーノ文化が栄えた。紀元前7000年頃から北部太平洋岸とコロンビア川上流地方にオールド・コルディエラ文化、その南西部の砂漠地帯からから西部大盆地にデザート文化が栄えた。同じ、紀元前7000年頃から現在のエクアドル・ペルー・チリを含むアンデス世界でも狩猟だけなく、採集が盛んになり、少しずつ植物の栽培が始まった。

紀元前5000年〜前3000年に狩猟、漁労、採集、農耕が発達し、紀元前5000年頃、五大湖地方でオールド・コッパー文化が興り、自然の銅を圧延し、装身具、やじり、ナイフ、斧、槍先などの道具が作られた。

紀元前3500年頃から氷河時代を生き抜いた大型野牛の子孫、野牛(バイソン)が大平原で群れをなして生息するようになり、パレオ・インディアンよる狩猟が行われるようになった。

紀元前3000年頃、とうもろこしがメキシコ中央高原から徐々に広がって行き、北東部地方では、赤鉄鋼を利用したレッド・ペイント文化が興り、南東部では、小さな集団ごとに色々な食物を探し求め、貯蔵や物々交換なども行なわれるようになった。

紀元前2500年頃になると土器が作られるようになり、紀元前2000年頃にはメキシコのテワカン盆地に定住農耕村落が出現し、豆やカボチャが作られ、南西部に広がって行った。紀元前2000年頃からトウモロコシの栽培が盛んになり、高地においてジャガイモなどの栽培植物が耕作されるようになった。

15世紀、ヨーロッパ人が新大陸を発見したと言い、アメリカ大陸を新世界と呼んだけれど、既に、先住民の祖先は約2万年も前から、アメリカ大陸で厳しい自然環境に耐え抜き、時には衰退するなど栄枯盛衰を繰り返し、独自の多様な文化を築いていたのである。

【参考】
文献により年代に若干の違いが生じている。 その理由としては新たに発見された遺跡や年代測定法の技術的進歩などにより、研究成果が積み重ねられているからと考えられる。
1.「世界の歴史 人類の起源と古代オリエント」、大貫良夫他、中央公論社、1998年11月30日
2.「アンデスの考古学」、関 雄二、亜細亜印刷(株)、2010年9月20日改訂版第1刷
3.「図説インカ帝国」、フランクリン・ピース、(株)小学館、1988年12月1日 初版第2刷
4.「アメリカの歴史 先史時代―1778年」、サムエル・モリソン、集英社文庫、1997年9月25日
5.「アメリカの歴史を知るための60章」、富田虎男、明石書店、2000年12月1日
6.「大学で学ぶアメリカ史」、和田光弘、ミネルヴァ書房、2014年4月30日、初版第1刷
7.「世界史年表・地図」、亀井高孝、三上次男、(株)吉川弘文館、1995年4月1日

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