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3話連続の「seri bunga dan burung(花と鳥シリーズ)」、本日は最終回の500,1000ルピアです。
☆☆ 500ルピア ☆☆
◎ 500ルピア(1959年)
表面 : bunga bougenville(ブーゲンビリア)
裏面 : ayam hutan(ヤマウズラ)
透かし : garuda pancasila(ガルーダ・パンチャシラ)
寸法 : 166 x 85mm
印刷所 : TDLR(Thomas De La Rue and Company Ltd.)
発行日 : 1960.5.10
失効日 : 1966.12.31
通し番号: 「500」+1アルファベット+4桁の数字
「500」+1アルファベット+5桁の数字
「500」+2アルファベット+5桁の数字
「500」+3アルファベット+5桁の数字
この500ルピアは発行枚数が少なかったのか、「花と鳥シリーズ」の中では1000ルピアを差し置いて、もっとも高価で市場取引されている紙幣です。
紫外線灯下で花の部分と偽造防止糸が綺麗に浮かび上がっています。
☆☆ 1000ルピア ☆☆
◎ 1000ルピア(1959年)
表面 : bunga melati(ジャスミン)
裏面 : burung Cendrawasih(極楽鳥)
透かし : garuda pancasila(ガルーダ・パンチャシラ)
寸法 : 174 x 89mm
印刷所 : TDLR(Thomas De La Rue and Company Ltd.)
発行日 : 1960.5.10
失効日 : 1966.12.31
通し番号: 「1000」+1アルファベット+4桁の数字
「1000」+2アルファベット+4桁の数字
「1000」+3アルファベット+4桁の数字
「1000」+2アルファベット/1+5桁の数字
発行・流通した「花と鳥シリーズ」では最高額紙幣ですが、この1000ルピア札には大きく分けて2種類あります。
この紙幣の通し番号は「1000 VS 0328」で、上記通し番号パターンの2番目に該当します。
紙幣の中央下には「Thomas De La Rue & Company Limited」という英国の印刷所の名前が書かれています。
一方こちらはかすれて少し見えにくいですが、通し番号が「1000 DZ/1 99744」。
そして印刷所の名前の記載はありません。
今まで紹介してきたこのシリーズの画像を見返していただければ明らかですが、「花と鳥シリーズ」全ての通し番号パターンの中で、「Thomas...」の記載がないのもこの1000ルピア第4パターンのみですし、なおかつアルファベットが分数表示になっているのもこのパターンのみです。
現時点ではこの1000ルピア第4パターンもTDLRにて印刷されたことになっていますが、専門家の多くはこれには非常に懐疑的で、実はトーマス・デ・ラ・ルーではなくインドネシア国内のプルチェタカン・クバヨラン(クバヨラン印刷所)で印刷されたのではないかと考えています。
上記の違いは紫外線ランプを当てても明らかで、間違いなくTDLR作である「1000 VS 0328」(上の画像)は真ん中の花の部分がカラフルに輝いていますが、分数表示の「1000 DZ/1 99744」(下の画像)は光っているのが偽造防止糸のみで、とても同じ印刷所が作った同じ紙幣とは思えません。
この分数表示の通し番号は1957年の「動物シリーズ」の2500ルピアでもほぼ同じ現象となっており、こちらも今後「動物シリーズ」紹介の時に説明します。 ちなみに動物シリーズ2500ルピアの絵柄はコモドドラゴンなので、そちらもお楽しみに♪
以上「花と鳥シリーズ」全7種をご紹介しましたが、実はこのシリーズには知られざるもうひとつ紙幣があります。
市場に出回る紙幣には「流通紙幣」「見本紙幣(SPECIMEN)」「試し刷り紙幣(PROOF)」があり、一般的には「流通紙幣」より「見本紙幣」、「見本紙幣」より「試し刷り紙幣」が枚数的に少ないことから貴重になります。 そしてこの隠された1種は、そのうちの「試し刷り紙幣」のみが発見された「花と鳥シリーズ」2500ルピア紙幣です。
「試し刷り紙幣」は文字通り、デザインや配色が最終決定する前に何度も条件を変え、使用予定の紙幣用紙で試しに刷ってみたもので、その後市場に流通する完成紙幣と比べるといろいろな違いを見ることが出来、紙幣蒐集家なら是非入手したくなるものですが、通常は高価で入手が非常に困難です。
こちらがその2500ルピア紙幣プルーフ(右クリック画像保存にプロテクトがかかってましたので、プリントアウトしたものを撮影しました)。
このプルーフ2500ルピアがどのくらいの枚数現存するのか分かりませんが、近年までカタログに記載がなくその存在すら知られていなかったので、かなり限られた枚数と思われます。 もちろん流通はほぼ皆無で、仮に所有者が売りに出した場合は確実に百万円以上の値がつくと見られています。
なおスペシメンとプルーフは、その後市場で流通するであろう最終完成紙幣と区別するため、通し番号も普通とは違う特殊なものを使用することが多く、このプルーフ2500ルピアでは「2500 AA 0000」が使われていますね。
さて少し寄り道してしまいましたが、ここで恒例(と言ってもまだ2回目ですが)のサイズ比較。
今回も諭吉先生に参加してもらいましたが、前回の「ワヤン・シリーズ」と比べるとこの「花と鳥シリーズ」のサイズはそれほど巨大ではありませんね。 それでも、この1000ルピア札を普通の財布に入れるには大変そうですが。。。(;^_^A
(完)
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